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第三十五話


 ドワーフに伝わる宝剣を授かった俺と、そして里に蔓延る魔物を倒しに向かうために集まった者たち。

 ドワーフ兵たちは皆、自分たちの故郷を守る為に決意した表情をしている。


「これで全員か……ケインたちはコンフラットの指示に従ってくれ、俺は一人で立ち回る」


「そんな、一人でなんて……」


「危ないと思ってくれるのか……でも、俺が魔物に後手を踏むと思うのか?」


「……すみません、全く思いません」


 心配してくれるのはありがたいのだが、むしろ実力差があり過ぎるので足枷になりかねない。


「ハハハ、まぁ一緒に戦えるならそうしたいが、大剣を使って戦うなら周りに気を使って力を抑えないといけないからな。すまんが頼んだぞコンフラット」


「ええ、もちろんです。お前たち、必ず里を取り戻すぞ!」


 ケイン達とドワーフの兵達が『はい!』と返事をし、そして里の中へと向かい出す。

 俺もそれを見届けて里へと向かおうとするのだが、アトラに話しかけられる。


「レックス様──」


「どうしたんだ、アトラ?」


「悪い予感がします。十分に気を付けて下さい……」


「それは嫌な予感だな。アトラの予感はよく当たるし、気をつけるよ」


 そしてカザフも近づいてきて話しかけてくる。


「出来るのであればワシも戦いたいのだがな……」


「分かっているさ。それにカザフが守るべきはここに残った彼らだしな」


 物陰からこちらの様子を伺っているドワーフの子供を指差す。

 カザフとアトラが振り向くと、その子らがアトラの元に駆け寄る。


「アトラさま、里は大丈夫なのでしょうか……」


「ええ、大丈夫よ。ここにいるお方がきっと我々を救って下さるわ」


 それを聞き子供らは俺の方を潤んだ瞳で見てくる。


「ああ問題ない、君たちの帰る場所は俺が取り戻すよ──」


 そう言い残し、俺はドワーフの里に向かう。

 ケインたちは既に里の中へとたどり着き、戦闘を始めていた。

 なので状況を確かめるためにも、後方で支援を行なっている三人に話しかける。


「悪い遅くなった。それで里の様子はどうなっている、ディア?」


「数は多いのもそうですが、時折に混ざっている進化した魔物が厄介ですね。ドワーフ兵と協力して何とか倒していますが、このままでは消耗が激し過ぎます」


「……分かった、それならばそいつらは全て俺が引き受ける。ディアは皆に、普通の魔物のみを倒していくように伝えて回ってくれ」


「はい、分かりました」


「レイナとリアーナも頼んだぞ」


「「はい!」」


 三人に伝言を頼み、俺は近づいてくる魔物を切り刻んだ後に屋根の上に移動する。

 そして里の中を見渡し、苦戦している場所に足を運ぶ。

 そして上空から降り立ちながらの一振りで、魔物を薙ぎ払う。


「お前たち、ここは任せろ。あと一旦、後方で指示を仰げ」


「わ、分かりました!」


 後方に引き下がるドワーフたちを見送り、一振りでは倒しきれなかった魔物に向かう。


「悪いが、この剣の試し斬りに付き合って貰うぞ」


「ゴルゥァアア!!」


 種々様々な魔物に囲まれ、そして咆哮される。

 しかしそんなことで怯むような経験値はしていない。

 飛び掛かってくる魔物を片っ端から斬り伏せていく。


「……凄いなこの剣は」


 ドワーフに伝わるこの宝剣は、いわゆる魔剣と呼ばれる類の剣だ。

 この剣を持っているだけで、更なる獲物を薙ぎ払わんと欲していることが有り有りと伝わってくる。

 それに気を抜くと直ぐに魔力を吸われ、己の魔力を全て持っていかれかねない。

 だがその分だけ剣の力は本物だ。


「さて、次はどこかな」


 魔物の集団を倒し切り、そして次なる魔物を探すために再び屋根の上に立つ。


 こうしてドワーフの里に蔓延る魔物の中で進化した魔物を各個撃破していき、里中に散らばった魔物を全員と協力しながら倒していくのであった。

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