繋がった
詩を私には関係無いと言い張り拒否した敏腕ボーイちゃんに見送られながら迷子の館を出てカナカナの町の方へ向くとそこには白の薄いシャツに白の褌姿の黒髪少年が立っていました、。
「変わった服着てるね!」
「・・・」
タタタっとすぐに駆け寄った千ちゃんが話しかけると照れたように顔を伏せた。 クスルと同じように軽い感情を持っているタイプみたいだ。「女の子だったら・・」とか思っちゃったのにはもう私はそういう関係にかかわれないと自覚する
「ちょっと触らして下さい」
少年がコクリと肯くと千ちゃんはペタペタさわさわと触っていてこちらは少し照れちゃう、本人たちに邪な気持ちなんてないからね・・でもこの行為は旦那への背信にはあたらないのか、基準がわからない。
ちょっとたかぶった息をしてたみのりさんに名前を考えてもらうとこの子の名前は小さいとか意味がある単語の一部を取ったらしく『クイン』になりました。 そして驚いたことにステータスがオールカンスト(9999)だった、それなら戦うところが見てみたいというもの
「と思ったら、固定装備の男気褌に弱いモンスターに遭遇しない効果があるんだって」
「それなら安心出来ますね♪」
みのりさんの良心に胸が痛・・くはないけど普通はそう思うよね、と思ったよ。
「くははははは!」
道の先、木々が茂る場所に着いていよいよカナカナの町傍に出るだろうという場所の前で響き渡る高笑い、しかし姿は見せない
「魔王様でしょうか?」
「ううん、プッチンおねえちゃんだよ」
マルシカクちゃんがそう言ったら空から魔王様と抱えられたプッチンさんがゆっくり降りてきていた
「あれー、よく分かったね? 自信あったんだけどなぁー♪」
「ぜんぜんちがったよね」
「魔王様の威厳は出せないと思うよ」
まぁ、ものまねしてなかったし声が違うから分かるよね、本人はからから笑って楽しんでいるだけだし。騙せるのみのりさんくらいじゃないかな…
「そだね!ぼくなんかがまおちゃん様を騙るなんておこがましかったよね! ごめんね♪」
ちっとも悪びれた様子は見せてないけどね!
「遊びに来てやったぞ! これから何処へ向かうのだ?」
「あぁ、無視されちゃいました?
そこまでぼくに構ってほしーなんてまおちゃん様かわいーですね!」
「・・・落とすぞ?」
「この高さならだいじょーぶですけどできれば離さないでほしーな?」
躊躇い無くそのまま離される、私たちの前に着地したプッチンさんは魔王様へ無事ですアピールをしていたが無視されていた。
このままカナカナの町の近くへ出るだろう道をみんなで進んでいるとちょっと狭まった道があってその前に看板が立っていた。
『『1+1=?』『2×2=?』『3÷3=?』『4の4乗は?』『ごぶんのいちかけるいちぶんのごは?』『-6-(-6)=?』
上記の問題各種の答えを1人1問を答えよう!』
えー、マジか!? 『学校』で小学校レベルの入学証を手に入れるために試験であったけど後半はそれより高いよね…、私以外解けるか…? 1個レベル高いし私用ですね!
「全部解る人います?」
想像通りで誰も分からなかった。
魔王様もプッチンさんもわからないのか…、どするよ…。
「おねえちゃんはわかるの?」
「うん、一応(元の世界では)簡単な問題だから」
「これはなに?」
マルシカクちゃんが指を差したのは〝+〟部。そうか、記号なんて普段使う機会が無いから習ってないならわかるわけもない
「ウム、妾も分からぬぞ」「ぼくもー!」「わ、わたくしも…」
「千はわかるよ! 始めの3問は答えられるです♪」
みんな分からないと思いきや千ちゃんだけは四則計算くらいは分かるみたいだった、学校で習ったのかな。
うーん、答えは教えたら違反だろうし・・ここを通るためにはね…
「じゃあ簡単に説明しますね!」
とりあえず〝+〟は〝足す〟で〝合わせること〟のように一番簡潔に説明することにした。詳しくないので累乗の説明に困ったよ…
理解度はそれぞれだけど一通り説明を終えたところでどの問題が解けるか再度きいてみる。
「えとね!よんじょう?のいがいわかったよ!」
マジですか!マルシカクちゃん天才だよ!
「千もそれと文字のが分かんないです」
それでも四則の次くらいは理解したんだね
「ご、ごめんにゃしゃい…
足し算?とかいうのしかわかりましぇんでした…」
なんか『みのりさん』って感じだ、簡単なのもあやふやなところがいい
「ウム、興味深いな!
他にも出せるならお主に頼みたいのじゃが?」
「専門的な難しいのでなければいいですよ」
魔王様は全て理解していた、さすがだね
「あー、さっぱりだねー、あはははは♪
でもあの〝割る〟なら同じ数字だから分かるよー♪」
プッチンさんも数字は苦手そうだ、仕組みは理解したっぽいから簡単なのくらいならいくらか?って感じだ。
「なんとかなりそうだね」
というわけで順番に答えようとしたけどプッチンさんが「ぼくは最後がいいなー?」とかなり不安になることを言いだしたが反論する勇気は私は持っていないので了承した。
「『1+1』は2です・・よね?」
みのりさんが看板の前で口解答するとその問題に〇画付いた。不思議だなぁ。
「『ごぶんのいちかけるいちぶんのご』は1!」
マルシカクちゃんは私が答えようとしてた難しいかな?って思ってたのを答える。
〇が付いて私に側に来たので頭を撫でると嬉しそうにえへへ♪と笑い、更に顔を伸ばしたので頭を下げてキスしました・・・最高です!
「はい!『-6-(-6)』は0です!」
千ちゃんは得意気に覚えたことを披露して〇が付いたのでみんなが盛大に褒めてあげた。 知らないとはじめは混乱するところだけど惑わされなかったね♪
「妾も格好いい姿を見せねばな!
『4の4乗』は256じゃ!」
看板に〇が見えると当然とばかりに格好つけて振り向いた・・がプッチンが飛び付いて撫で回したので台無しであった。
「ユーちゃんだよ♪」
促されるが予想外に簡単な問題が回ってきたので答えるのに不安は全く無いが、プッチンさんに不安なので先にやって欲しい…
「こやつに言っても無駄じゃ」
一度言ったら実行するから他人の話は聞かないみたいなかな? 魔王城でそんな感じはしてるけどさ…
「先に行きますね
『2×2』は4」
当然〇が付く、マルシカクちゃんが来たので抱き上げて最後を見守る
「『3÷3』だね♪ 答えは〝サン〟ちゃんは悪い子だぁ♪」
答えを宣言した瞬間にみんなが固まった。やっぱりなんかやらかすと思ったけどどうしてそうなった! 同じ数字だから答えは1って理解したはずなのにボケたよ!
当然看板の割り算問題にペケが付いてしまった
「あはは♪ 3は悪さんだから悪い子で合ってるよね?」
「え…!? あ!はうぃ!そうです・・ね!」
いやいや違うよ、みのりさん簡単に流されないで!
看板を見ても正しい答えが赤文字で直されるだけで他に何も起こらない。一日一回の挑戦なのかも…
「あー、明日にするしかないのか…」
「おねえちゃん、いけるよ?」「ヌ?普通に通ればよいでないのか?」
洋館に戻るか考えていたら、2人に何間抜けなこと言ってるんだ?って感じに言われる。
そして理解した、通せんぼうされているわけでも無い、ただの私たちに合わされた問題が書かれていただけで障害じゃ無いことに…、(みのりさん以外)遊びだと理解していた皆からしてみれば私は何だろうね・・恥ずかしい!
そのまま浜辺に抜けてまったり遊びました。
・・・。
千ちゃん経由でお城へ招待されました! 魔王軍も一緒で町の外で待ち合わせしました。
「しかし、妾が来てもよかったのか?」
「はい! 魔王ちゃんはお友達だって説明したらいいって言われたよ」
「それよりもアタイもいいのかい?」
たしかに色々特徴はあれもケシーさんだけは見た目完全なモンスター、よくて犬だからなぁ…
「はい!」
「そうかい、でもその城まではこれを羽織っておくとするよ」
バサッと足跡柄のローブを頭から羽織るとプッチンさんが大笑いして殴られそれをヒラヒラと躱してた。
みんな普段着、向こうで用意してくれるらしい
「フハハハハ!では参るとしようぞ!」
何故かバラットの一言でみんな歩き出したのだった。
お城に正面から堂々と入るとすぐに使用人の人たちが出迎えてくれてそのまま着替える(大きな)小部屋に案内される、私とマルシカクちゃんは一緒だけど皆それぞれ違う場所に通されていた。 ローブを脱ぐ間もなかったけどケシーさん大丈夫かな?
「こちらからお選び下さいませ、すぐにお客様に合わせたものを用意致します」
目の前のカーテンを開かれるとズラリと並ぶ色鮮やかなドレスたちだった
「おねえちゃん、えらんで?」
クイクイとマルシカクちゃんが上目遣いでおねだり、かわい過ぎだよ!
「私のはマルシカクちゃん選んで?」
「うん♪」
ふふっと笑われた気がするね…
選んだ後に使用人さんには特技で着替えられるとサイズの調達と着替えのお手伝いは断りその場で着せ替えたら使用人さんが驚き細かい所までピッタリだと確認していた
「お二方ともとてもお似合いで御座いますね!」
「マルシカクちゃんのですから!」「おねえちゃんだからね!」
「ふふふ♪ あ、申し訳ありません」
気にしないで、畏まられる方が慣れてないから。
・・・。
私たちが一番早いと思いきや先に待ってたのはリッシェルラントだった、多分男性とはいえ殆ど時間が経っていないのにはやいな。
「大丈夫でしたか?」
「大丈夫です、これ気にしてたくらい」
額の角をさわさわしながら言った。
肌の色とかは気にしないのかな、王城の使用人だから表に見せないだけかめしれないけどね。
「まおちゃん様まだいないねー?
ユーちゃんもルシーちゃんもかわいーね♪」
真っ黒のドレスを着てきたのはプッチンさん、意外なチョイスかも。どちらかといえば平凡な顔のプッチンさんにすごく似合ってる。
「お、お待たせしましぃた!」「みな煌びやかでよいな! どうじゃ?妾も?」
「白のまおちゃん様かわいー♪」
ドレスで激しく動くなと注意されてる。
みのりさんは青色のシンプルなやつ、魔王様はウェディングドレスのような豪快なのキレイで可愛いけどよくあの小さなサイズの用意出来たね?
「・・・お待たせだよ」
「ケシーか? っ!?」「あはははは♪ ケシー様さいこーだね♪」
「わ、笑うんじゃないよ…」
ケシーさんはピッチリ系のスーツで出てきた、頭が犬っていうのはシュールだけど・・
「なんか良いね・・」
「うん、かわいい!」
呟いた言葉が本人に聞こえてしまったようですごく驚かれてしまったけれどその後お礼を言われて堂々としていた。
本当になんか、こう心にカッチリきてよかったんだよ。
メンバーが揃ったのを見計らったように宙に現れたのはバラット!
「フハハハハ!待たせたな!」
タイミング図ってたな…
「あははははははは♪ 何でその格好♪」
胸になんかの紋章が入った青と白の縦縞服に紺に金の縦線が入った短いカボチャパンツとかなり奇抜な衣装を選んできていて皆が笑いそうになったよ。
選ぶ方もだけどよく置いてあったな!使用人さん止めて!
「バラットよ、変えてこい!」
「ヌ…」
魔王様に言われて渋々退場してスーツに着替えてきました、
・・・。
「この度の招待に応じお越しいただいてありがとう御座います」
「うむ、人間風情がまおちゃん様を呼…あいた!?」
「この馬鹿者が!本当にそう思われたらどうするのだ!」
「あはは♪だって、ねぇ? ユーちゃんはこの気持ちわかるよねー?」
うん、分かるけどね? バラットでさえも静かにしてるし空気よんで?
お客様が魔王ということでヴァルバ様自らが迎えに来てくれたのだがすぐにコントになってしまった
「フー…、というわけじゃからソナタらもあまり気負わずともよいぞ」
「・・わかりました。では、こちらへ付いてきて下さい。国王様方もお待ちです」
ヴァルバ様も大分表情が和らいだから気楽になったと思うね。
・・・。
親交会に招待されていたのは本当に私たちだけのようで他に人はいなく一安心。 キョーさんとのパーティーの時みたくホールではなく長テーブルに座っての感じ。 メインはお喋り、途中お食事付き(鍋じゃないよ?)。
今回千ちゃんは開始時にお城側から挨拶をしてヴェルハイト様の隣に座っていたけどあちこち歩き回っていた。千ちゃんの言通り彼とも笑い合っていて仲が良さそうにみえた。
国王様は始め小さな魔王様を見て一瞬ピクってなったけど普通に接していたし人間と魔王軍とモンスターについても詳細を語り合ってた。
バラットが突然余興をして警戒された時もあったけどヴァルバ様がすぐ冷静に私に確認してきて国王様に伝えていたから何も問題なかったよ。
ケシーさんが目立っていたのは言うまでもないね!
「今日は来てくれてありがとね」
終わり際に私のところにヴェルハイト様がやって来た
「いえ、楽しかったです」
「君のおかげで〝魔王〟への偏見が解かれたんだ。少なくても今代の魔王とは友好的だからね」
モンスターが魔王様と関係無い事とか本人から聞けたのも大きいよね。
「妻と嫉妬してしまうくらいに仲が良さそうだったのを見れたのにも君には感謝してるよ」
ヴァルバ様と関係を持つ貴方が言いますか?
「魔王様にとっても千ちゃんは特別だと思います」
「ふー、あはは♪ 見ていてそう思うよ」
国がこの事を知った今、勇者の存在はどうするんだろうか?
「あの、一つきいてもよろしいですか?」
「いいよ、何かな?」
「勇者、様には伝えるのでしょうか?」
「・・難しいところだね…
最終的にちちうえのご判断になるけど…、君はどう思う♪」
悩んだことは演技だったかのように楽しそうに問い返してきたよ!
「私は(勇者様では一生魔王様に敵わないので)今のまま伝えず流れに任せてればいいと思ってます」
「魔王は友達ではないのかな?」
「はい、大切なかわいいお友達です」
試すようにしばらく見られたので目を逸らした
「ふふ、意志は強くて高潔なのにかわいいね♪」
うわぁ、ちょっと引いた。
「そんなあからさまに、僕一応おうじだよ?」
今まで同じで喋ってたのに、軽い冗談でも立場出しますか? すごい威圧になるよ…
その時マルシカクちゃんが私の前に守ってくれるように立ってくれる。絶対に話の途中では入ってこないのに今のは過ぎた行為だと伝えてる。
「あはは、ごめんなさい。
どうしても君相手だと気が緩んでしまってね」
お城でなければそこまで気にせず話せるけどどうしても緊張感が出ちゃうんです
そこで帰っていって少ししたらお開きとなった。
ドレスはそのまま貰ってもいいということで一応貰ってた。家に帰り落ち着いてからふと思う。
・・お酒。王様、王子様、魔王様、バラット、リッシェルラントは飲んでた
「今思い返したらヴェルハイト様少し酔ってた?」
「うん、ちょっとだけあかかったよ」
だからかぁ!全く気付かないくらいしっかりしてたよ!!




