魔王城
果ての村を出て北へひたすら進んだ場所に魔王城は建っている。
モンスターは能力が総合的に高いのが多く一体一体がとても強い、複数で出て来るのがデフォルトで回復アイテムの蓄えは必須であった。
「・・・範囲攻撃魔法の上位技って反則だなぁ」
これが戦いの第一感想であった。 特にマルシカクちゃんが覚えた『ヘルフレイム』『レイジングウェーブ』『タービュレントウィンド』『アッドボルト』なんて特にそう思う、みのりさんも聖属性の範囲技なんて覚えているし苦労も無く食材・素材集めが出来ている。
ユウナLV.68:最強の二股支援者,15歳(不老、不死)
HP:730 MP:1380 ATK:1 DEF:92 MAT:1 MGR:81 CT:1000
マルシカクLV.68:もう泣かさせない!,7歳(不老、不死)
HP:262 MP:216 ATK:64 DEF:49 MAT:210 MGR:58 CT:45
みのりLV.68:透明の服の希望者,17歳〈16歳〉(不老、不死)
HP:134 MP:136 ATK:21 DEF:43 MAT:111 MGR:140 CT:19
千 LV.68:王子と魔王の婚約者,10歳(*不老、不死)
HP:54 MP:48 ATK:202 DEF:29 MAT:7 MGR:25 CT:176
素のステータスがかなり強くなったよね! どこからか伸びが良くなったのもあるからゲームの勇者たちでも勝てないでしょ。・・・私の攻撃はどんどん落ちたけどね(笑)。 武器は最強、防具は強化出来るようになって効果だけでなくなったし相手になるのは四天王たちくらいだと思うな!
・・そうです、役職の欄に注目して驚きました。
私は二股してないよー!! 魔王様をかわいいなぁっと思っても恋愛的に好きとは思ってないし! マルシカクちゃんが泣かさせないのに、私は泣かしちゃうクズにさせる気か!
そして、みのりさんは当然千ちゃんの婚約者にも魔王様も入っているって認識されちゃったんだよ、本人にも絶対明かせない事実だよ…! 魔王様になん股させる気だよ!
もうすぐ私のメインストーリーも終わりだから遊んできたね、楽しいからいいけど。
・・・。
「予想以上に遠いね、千ちゃん予定大丈夫?」
今はいいけど、魔王と人間の場所が近かったらかなり問題あるか
「はい、いっぱい会ってた時に、今は12歳までは自由にと言われたです」
マルシカクちゃんがあれの時に会ってたって言ってたね。千ちゃんを思ってだろうけど聞きようによっては冷たいって感じるかも。
「「会えないと寂しいから暇なら絶対来てね、待ってるよ」って言ってたから、帰ったら行くよ♪」
「はふぅ…愛されてますね」
「はい、目標はユウナちゃんとマルシカクちゃんです!」
それ人に言わない方がいいやつかも、あと普通の恋愛で私たちのようには無理だよ
三日後
看板『断罪の通り道』を発見、100Mくらいのトンネルで中は中心に向かい暗くなる感じでその部分も5M程で怖くはなかった
五日目
看板『↑荒廃した地』を発見、しかし先に緑が無くなることはなさそうだ
七日目
看板『↑まおちゃん様のお城』を発見、少し前からお花で辺りも含めて道が敷かれてたから感動していた。色とりどりでキレイ、デートに最適。
八日目
看板『↑もうすぐ、↗自由にお使い下さい』を発見、斜めの道の方の先に小屋があるので入ってみるとクリスマスの食事のようなお肉メインの食事が並んだテーブルがあり『自由にお食べ下さい』とあったので遠慮なく人参スティックを追加して戴いた。
そして村を出て九日目に魔王のお城へ到着したのだった。
・・・。
この道は長いしマルシカクちゃんと2人でならいいけど他の人と気軽に旅するような感じではないかな、覚えておこう。
沢山円錐建物が付いた白壁ピンクの屋根のお姫様のお城を見上げて感動していた。
ゲームで見た禍々しさが欠片も無くなってるよ!?
「・・・くすくす♪ わたしの名前はリリン」
「出番ニャ!登場ニャ! ニャーの名前はニャンテニャ!ニャッハー!」
いつの間にか門の横の刺柵の上に立っていた二つの黒い影、あやしいマントをひらめかせながら華麗に1回転ジャンプをしながら門の前に着地。
みんなで拍手♪にお辞儀でこたえている2人
「リンちゃんはリリンちゃんっていうんだね!」
「・・くす、そうだよ♪ ちょっと待ってね、ニャンテいくよ♪」
「了承ニャ!快諾ニャ!ニャニャニャニャッハー!」
ニャンテさんがひとり2回転ジャンプして2人が居た真ん中くらいに着地して微妙な空気に
「タイミング、分からない」
「ごめんニャ…」
何しようとしてるか分からないけど2人の身軽さはすごいことだけはわかる。 ニャンテさんのテンションはやっぱりひとり空回りなんだね。
次こそはと「1、2、3♪」で2人お互いの立ち位置を入れ替えるようにクルクル回転しながら跳んだ、その途中でマントがお互いのその先にバッと飛ばされた。キレイだね、すごい!
向かって左側に着地したのがニャンテさん、ネコ耳生やした薄黄色の毛色の少女、15歳くらい?
反対側に着地したのは頭の上の左右で対称にある1回反り返された角が生えたピンク髪の少女、12歳くらい?
やっぱり2人とも可愛かったよ! 再び拍手!
「やったニャ!出来たニャ!最高ニャ!ニャッハー!」
「・・くす♪ 初めて成功したね♪」
本番で完成したのか、見れてよかった。でもニャンテさんかわいいけどやっぱりうるさいから台無しだ。
「・・くすすす♪ ニャンテは煩いって思ってるね♪」
「あ…、はい」
「静かニャ!静逸ニャ!秀逸ニャー!」
「・・ニャンテ」
「ハイニャ…」
ちょっと感情が消えたような声ひとつでニャンテは黙った。リリンちゃんの方が上なのかな
「・・・これ魔王様からだよ」
リリンちゃんから紙を受け取り見ると何処かの権利書だった、『場所は行ってからのお楽しみでーす♪』って書いてある。
「移動する時に名前出ちゃうよね?」
「・・・くす♪ 出ないようにしてある
魔王様のお・へ・や♡から移動出来るから帰り使って♪」
「ありがとうございます♪
あやしいマントを付けて無いから対応は変わらなくても雰囲気が接しやすいよ、小柄でかわいいし。
私たちが色々やり取りしている内に千ちゃんがニャンテさんの耳と尻尾を触る許可をもらいにいってる
「ニャンテサービスニャ!」
「さーびす? 触っていいです?」
「特価価格ニャ!ニャニャニャニャンとー!本日無料ニャー!」
「やったぁ! ほわぁ!柔らかい、きもちいーね♪」
「自慢ニャ!慢心ニャ!安心ニャ!」
そんな様子を羨ましそうに眺めるみのりさん、さすがに他人を触るなんて失礼と思っていて動かない
「みのりちゃんも触ってみて」
「しかし…」
「いいニャ!今日はかなりご機嫌ニャ!ニャニャニャニャッハー♪」
「あ、ありがとうございましゅぅ!」
みのりさんすごく嬉しそう、優しく優しくふにふにと耳を触ってものすごく顔が紅くなってる、次に尻尾を見ると固まってジーっと凝視しながら手をはわわと宙に浮かせて躊躇っていた
「そんな見つめないで欲しいニャ、恥ずかしいニャ?」
尻尾の先にあるお尻を隠すがそんな雰囲気は全く無いから冗談なのだろう、しかしみのりさんには効果抜群だ! 盛大に慌てて謝り真っ赤に照れる。
「ニャッハー♪ 嘘ニャ、お前なかなかやるニャ!」
「へぅ、何がでしょうか…?」
尻尾をフリフリして千ちゃんに掴ませないゲームをしながら楽しんでいた。
「・・くすくす♪♪ 触って欲しいな」
リリンちゃんがマルシカクちゃんに角を触って欲しいとお願いした
「わかった! いいよね?」
わざわざ私に確認してくるけどそんなに狭量じゃないよ? 誰かと仲良くとかも別に気にしないからね?
「いいよ♪」
マルシカクちゃんがニコッとすると、いつもの敷物を広げその上に座ったリリンさんはマルシカクちゃんへと頭を軽く下げた
「んっ、いい。気持ちいい…」
「ホント? もっとやる?」
「・・・おねがい♡」
え、ちょっと!? やめて?色っぽい感じにしないでくれる!?
少しやっているとクタァっ上半身を前に地面に垂らした。柔らかいね! え!?マジに!?
何か分からないけど少しそのまま、さすがにと話しかけようとしたら、またくすくす♪と笑い声が聞こえ始めてマルシカクちゃんを寄せる
「・・・うそだよ♪ ありがとう」
「うん!」
「何が嘘なの?」
「せ、千様!?」
みのりさんも顔が真っ赤、ニャンテさんは肩を竦めてヤレヤレポーズをしながらやってくる
「そろそろ魔王様もお待ちニャ、それくらいにするニャ!」
「・・・ニャンテが先に始めたんだよ?」
「ニャッハー!やむなしニャ!」
冷静なニャンテさんは珍しいと思ったがそれも一瞬だったね。
「・・・くす♪ そうだね。楽しいね」
「そうニャー!最高ニャ!ニャッ…「いつまでそこにおるのだ!」ハー?
ご、ごめんなさいニャ! リリンも謝るニャ!」
門の向こう側に浮かんでいる魔王様を見てニャンテさんは即座に土下座、それに対してリリンさんはペコリと軽い挨拶のお辞儀をするだけ
「いつまでも余の城の前から動かないと思ったら。リリン!どうせお主が遊んでおったんだろ?」
「・・・くす♪ いえ、ニャンテです」
「ニャんて!?」
リリンへバッと顔を向けるニャンテさんが笑えた、「なんて」が「ニャんて」で自分の名前を言ったように聞こえるのもいい
「まおちゃん様、ニャンテ様は後でギーコギーコするとして早く戻りましょうよ!
せっかく、皆さんが入口の扉を開けた瞬間にパーティーを開催して驚かせながら喜ばせる計画だったじゃないですか♪」
「な、な、何でバラすのじゃ!!」
「エー?モーイタンデスカ、キヅキマセンデシタヨ」
「門におるって言って来たのにそんなわけなかろう!」
「ちょっと忘れっぽくて♪」
魔王様は私たちの(サプライズ)歓迎パーティーを開いてくれるらしい、優しいね。 でも、ギーコギーコって何? そのニャンテさんもずっと地面に伏した態勢のままだからはやく許しをあげて!
・・・。
入口の大きな扉は軽く押せば開くから先に入って下さいとプッチンさんに言われて、私たちが魔王様たちの前に立って扉に触れて軽く押した。
・・ギギギィ
「あ、魔王様すぐに・・・わ、わ、わ、え?
ようこそいらっしゃいました!」
リッシェルラントが居たが迎えてくれたわけではないよう。 なんでそんなに慌ててるんだ?
「あはははは♪ 魔法のよーいしといてよ♪」
「す、スマナイ、間に合わなかった」
「何言ってんだい! プッチン、アンタが魔王様が先に戻るから動ける用意だけしとけって言ったんだよ!!」
「あははははは♪ ケシー、なに怒ってるか分かんないよー♪」
フム、つまり魔王様はすぐに戻りプッチンさんが私たちを誘導することでサプライズしようとしたのに私たちが先に入ってきたと。 プッチンさんが私たちを誘導したのに失敗?・・は無いからわざとだ。魔王様も口を開けてはわわとなってたし、一所懸命にもてなそうとしてくれてたのを盛大に壊す勇気は尊敬する。
ここは入ってすぐの広い部屋のエントランス。目の前の奥に曲線を描いた昇降階段があって上った先の扉をくぐるとここより広い最後の決戦部屋となっている。 なのでサプライズをするために敢えてここで行ったのだろう。
大きな長いテーブルを四角に囲っていて料理が並んでいた。 そして、向かい中心の席の場所にちょっと場に似合わない玉座があったから魔王様はそこで迎えてくれるつもりだったと分かる。
「さあ♪みのり様お手をどーぞ!」
「ふぇ?は、はい」
プッチンさんがみのりさんの手を引いてテーブルを迂回していくと、件の席に座らせる。
「ふぇ? ええ…?ど、どうしたら…?」
プッチンさんはそのまま放置して戻ってきた。 誰も何も言わないのは状況がゴチャゴチャし過ぎてひとり動くプッチンさんに口が出せないのだろう。
「やりましたまおちゃん様♪ 褒めて下さい♪」
「あれで喜ぶのはリリンだけだぞ!」
頭を抱えてどうするか悩んでいて、その苦悶の表情を見てやりました♪って思ってることが丸わかりだ。
「こんな惨状で申し訳ないが、ユウナ、マルシカク、みのり、千、余の城に来たこと歓迎するぞ!」
カオスな状態のまま魔王様が無理矢理進めたね
「魔王様もみなさんもありがとうございます」「ありがとう!」「ありがとです!」
みのりさんも言ってるけど立てずに縮こまってるね、あれは恥ずかしい。
私たちは手前のみのりさんの向かいに3人座り、左側にケシーとリッシェルラントが間を空けて座り、右側に魔王様とプッチンさんだった。
「あの、バラットさんは?」
気になったのできいてみたら魔王様が指をパチンッと鳴らす・・・つもりだったのだろうけど鳴らずにプッチンさんがやった。
すると明かりが消えて真っ暗になって、みのりさんが鳴らした金属音が響いた!
みのりさんの謝る声がしてすぐ、テーブルの中心上部に青い火がポッと浮かびその回りを小さな種火がグルグルし出していた。
少しすると真ん中のちょっと大きな火が変化していき狐の形に変化すると、回りの火が動きを止めてその火も小さな狐に変化する。
「キュオーン」
真ん中の狐の鳴き声を合図に火の狐がそこに集まっていって更に大きな狐になって私たちの頭上をぐるりと何周か素早く駆けて消えていった。
「すごいすごい!今の何だったの!!」
パッと明かりが点くと千ちゃん大興奮、暗かった時に我慢してたのは偉いね!
「フハハハ!どうであったか!」
懐かしい狐の影が浮かんで喋ってる
「バラットちゃんがやったの?」
「ウム!」
「よかったよ!もう一回見たいです!」
「よかろう!更に増やして魅せてやる」
千ちゃんもバラットを許したようで変な禍根は残ってなくてよかったよ。
さあ!と始めようとしたところで闇魔法がバラットの頭部に当たって弾ける、パラパラ舞う黒いのがキラキラしてて地味に綺麗だった。
「食事の後にしろ」
「仕方ない!」
空いていたリッシェルラントたちの間に入ると手応えを感じたのかとてもご機嫌に食事を先に始めていた。
「あれでこそバラットだよね」
「うん、げんきになってよかったね」
ほんとだよ、あの尊大で上からなのに他人を貶めていない感じは結構好きなんだから。
みのりさんがやたら疲れた以外は問題なく和気藹々として歓迎パーティーは終わると魔王様が緊張しながら目の前の階段を上がって決戦部屋へ
戦うのか更にサプライズがあるのかマルシカクちゃんを抱えながらどっちにもドキドキしていた。
部屋の奥、ゲームならばさっきのみのり玉座が置いてあった場所の奥の壁にゲームでは存在しなかった扉があった
「ここが妾の部屋じゃ!」
バァァンと扉を開くとぬいぐるみで溢れた世界が広がっていた、見た目にそぐわずかわいいお部屋だ
「かわいらしいお部屋ですね♪」
「うむ…いつの間にかプッチンのやつに増やされておって」
元々ぬいぐるみあったことは否定しないんだ、頑なに認めないイメージがあったけど
「あやつには感謝しているのだ、やつが来てから家来…みなも妾に友好的でいてな。 も、もちろん忠誠心はみなもとよりあったのだぞ!」
あ、プッチンさんの行動に何も言わなかったのは・・。 ここまでくると勇者の役割って…、数個の村のお悩み解決とか…?
「フッ、まぁお主らにも感謝しているのだぞ
いつもありがとだな」
「魔王ちゃん大好き!」
「な! 飛び付くでない!」
それでも自分よりかなり大きい体を倒れずに支える魔王様はすごいよ。なんかいいね、これからも末永くお付き合いお願いします。
・・・。
「いつでも来るがよいぞ!
いっぱい来ていいぞ!
疲れたならば帰らずに泊まってもよいぞ!!」
魔王様キャラ崩壊中、帰って欲しくないのを全面に出している。
私たちは別に一日二日、一週間二週間関係無いけど千ちゃんだけは違・・・
「いいの!」
「!!、いいぞ! 客室は沢山余っておるからな」
「魔王ちゃん、ここがいいです!」
「!!、そ、そうか、いい!よいぞ!」
「やったぁ♪」
これはこの2人が付き合っていることになるはずだ、てか付き合ってるでしょ。
ヴェルハイト様が千ちゃんとヴゥルバ様、千ちゃんがヴェルハイト様と魔王様、魔王様が千ちゃんとプッチンさん(と私?)。 なんか笑えるね。
その時、扉がバァダンと開かれる
「ぼくもいーよね? その子と寝るんだからぼくもいーよね♪ ぼくはいーよ♪」
「な!?」「はい、一緒です♪」
魔王様がはわはわしているが2人は手を取り合って喜んでいる。
プッチンさんこの機会を狙ってたのか? 普段一緒じゃないことが窺えるから魔王様が隙を見せちゃったところにつけ込まれたんだ、プッチンさんの愛は大きいなぁ。
結局3日間お世話になりました。リリンちゃんの印象が変わってしまったかもしれません
・・・。
魔王様のお部屋からいつものようにマルシカクちゃんたちを『アイテム』に入れて扉に触れる。
『移動先』にある『????』を選択すると意識が途切れた。
気が付いた場所はログハウスのような大きな家の前、家の外にワープしたのは初めてで変な感じがした
「ここ何処だろう?見覚えは無いけど」
とりあえずマルシカクちゃんたちを出さないとと皆を出して家を確認、扉に貼り紙がある。
『こちらは空き家物件になっています。
価格:13000Gくらい
場所:『果ての村』より徒歩おおよそ一日
面積:見たまま
管理者:リリン
↓こちらにお金を箱が光るまで入れて下さい』
扉の前に箱が置いてあるのでそこにお金を入れれば私の物になるのだろう、情報が色々と大雑把だ
「入れていい?」
千ちゃんが言うのでお金を1000Gずつ渡して入れてもらうけどお金の落ちる音が楽しいのか色々な強さで落としていた。
「最後だよ」
「はい♪」
・・・チャリ… (シーンッ)
「100Gずつ入れてみようか」
「はい!」
そこから20回入れても箱が光ることはなかったので再び1000Gに戻す。弄ばれているね
箱が光ったのは23000G、くらいの範囲が広い!
「なにかふってきたよ?」
マルシカクちゃんがユラリユラリとシーソーみたいに落ちてくる封筒を見つけてパシッと両手で挟んで取った、かわいい!
『くすくす♪ 10000Gのおつり』
あぁ、やっぱりからかわれてたよ、お金とメモを見て脱力感、マルシカクちゃんを見たら既に両手を広げてくれていたよ。
・・・。
中は広い広いひとつ部屋、仕切りがいくつか置いてあるから自由にして・・・って、隅に誰か立っているね?
「こんにちは?」
ビクッとするとペコペコとお辞儀謝りをする女性、その姿は忍者の格好をしている紺ずくめだ。頭は隠して無いからそこまで怪しさは無い。
「みのりさん!」
「ふぁい!!」
「お願いします」
「ふぇ?」
仲間に出来るモンスター付きなんてすごい、たしかに絶対管理が必要な家だけど有難い!
くノ一風の服と選べるみたい、持っていないのに『装備』の一覧に入ってた
「クスルの服選べるみたいだよ」
名前は『クスル』になりました陰とか意味があるみたいだけど相変わらず私には分かりません。
・・・。
木々に囲われた場所にぽつんと建っているこの家、周りに四角く庭みたいに敷地が囲ってあって玄関の向いている方から出てすぐ両斜め前に道が続いている。
その間に『↖魔王のお城方面 果ての村↗』と書かれた看板があって分かりやすい。
道の確認は次に用事がある時の後日だね!




