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いろんな絆が深まった

「いっぱい食え、強く育てよ」

「いつまでだって見ていられるわよね♪

 キャッ、ついに目開いたわ! こっち見て~」

 ちょっと子供たちの様子をみながら目は目さん夫妻に御礼の品(さしいれ)をしようとはじまりの村へと来たらUターンしたくなる光景に出会してしまいました。

 我が子の下へと集まっているのは2人組の勇者パーティー、2人とも顔がニヤけている。

 息子のユウマの傍には勇者様がご飯を小匙で与えていた、そして中々起きない娘のナシカには幼なじみさんが起きる瞬間を逃がさないために片時も目を離さないで付きっきり状態でいるようだ。

「最近は出掛けずにずっとああ(・・)なんだよ!」

 フンッとため息を吐きながら不満そうに眺める

「生き甲斐が奪われちまったよ」

 あぁ、目は目さん(お母様)は押し付けちゃった子育て生活を満喫しているんだね、楽しんでくれているならよかった

「「「・・・」」」

 勇者様たちに育てられている我が子らを見ると、なんとも微妙な気持ちになるね・・。魔王退治はそっちのけになっているようだし役目は忘れているのかな、達成されることはないからどっちでもいいけど。

 勇者様には気づかれて手を振られたが幼なじみさんは私たち(特に聖女様にさえ)が来ていることに気づかないくらいにナシカへ集中していたので声もかけず、目は目さんに御礼を言って帰った、彼女には後から伝えられるだろうかね。


・・・。

「ユウナちゃん! ヴェルちゃんと結婚することになった」

「え!?」「おー♪」「ふぇ!?」

 千ちゃんを迎えにいったら親共々に迎え入れられて頭を下げられて、告白された。

 結婚って結婚だよね!? 私とマルシカクちゃんがする(してる?)あれだよね!?

 政略結婚!? いや千ちゃんには立場無いから関係無いな

「・・千ちゃんはヴェルハイト様のこと好きなの?」

 相手の感情云々よりも先ずは千ちゃんの気持ちを知りたい

「はい♪ 大好き♪」

「はうっ!?」

 言い切ったよ、ならいいけど幾つか疑問が

「ヴァルバ様は?」

「うん、一緒に分け合うから大丈夫! 千だけでは取らないよ」

 おー、つまり。 譲歩はしただろうけれど対外的に嫁を取ったとかだけではなく、しっかりと「嫁」として千ちゃんを迎えたんだね! ヴァルバ様との恋愛も続ける宣言は信用出来る(千ちゃんも理解しているから)。 そもそも巫山戯て判断する御方では無さそうだから、大丈夫なら口を挟むことではない。

「おめでとう♪」

「うん、それで学校に行かないといけないからユウナちゃんとマルシカクちゃんとみのりちゃんと旅に行けなくなっちゃったの…」

 妃教育ってやつかな? 一般教養の方か? 大変だなぁ…

「そうなんだ…残念だねぇ…」

「はい…、20日くらい待っててくれる?」

 ん・・・? 聞き間違い?

「20日?」

 短い! っていうか、妃になっても旅に来られるの!

「失礼します、いちま・・・千には立場関係無く表立ちは一切しなくてよいと言ってくださって、催しに数回立ち会う以外は自由で構わないと配慮してくださいましたのですよ」

 千ちゃんのお母さんが説明してくれた、お城にも出入り自由、外にも出入り自由、無理矢理やらせるようなことも面倒くさい貴族のあれこれも無いと。

 好きな人に寄り添える権利だけくれたって最高の待遇じゃない? この世界にシキタリやイザコザが無いだけかな?

「よかったね♪ うん待つよ、頑張ってね♪」

「はいっ♪」

 最低限の知識だけ学んでくるのだろう、応援してるよ♪ ヴァルバ様は一生独身な気がする。

・・・。

 予想外の出来事に流れを読んでみのりさんの恋人(仮)に何日かの泊まりがけで会いに行くことにしたのだった。

「ケーレ様!」「みのり~♪」

 熱い抱擁を生暖かく見守る私たち以外のもう1人の視線・・・なんで缶イワシ(女の子)がいるの?

「・・・・だいて?」

 私に向けた言葉、ねむいと付け足した。 チョイチョイと来るように言って触ってみたら肌は魚だ、ヌルッとしてゾワゾワ!無理!

「おやすみセットあげるよ」

「・・・・ありがと」

 ツイーっと入っていくと反転することもなくすぐに動きがなくなった

「寝ちゃったのかな」

「うん、おねーちゃん、だいて?」

「うん!もちろん!!」

 やばいです! マルシカクちゃんが的確に私をメロメロにしてきます


 ケーレさんがおやすみセット(缶イワシちゃん)を移動させること沈没船。 彼女はケーレさんのお友達になったよう、よく抱いて回遊しているという・・・だからの抱いて、か…。

「ケーレさん、何日か泊まる予定だけど大丈夫?」

「~♪ うれし♪ うれし♪よ♪」

 歓迎の歌と、少し離れてコンサートを開いてくれて最後にみのりさんとハモっていたよ。

 遊び終わるとご飯の準備、ケーレさんも期待してくれてるからね

「ところで缶イワシちゃんは何を食べるか分かる?」

 おやすみセットが気に入り過ぎて、起きてもすぐ寝るを繰り返してて起きない彼女を見ながらケーレさんにきく

「パクパク なにか たべない わからない」

 うーんと、普段から口を動かして何か食べてるみたいだけど何を食べてるかは分からないか?

「あのぉ・・ 普通の食事が必要かは分からないということだと思います…」

「そう♪ ごめん なさい」

 そっか、普段から食事はしているみたいだから私たちには普通の食事の必要性、または可能かは分からないということか

 よく分からなかったから口に出して理解しようとしたら、みのりさんが解説してくれた

「ううん、ありがとう♪」

 何か練り物系のを作ってみようかな、上級料理のアレにしよう!

・・

・・・

「このちょっと変な匂いがまたね」

「良い香りですよ?」「なべー♪」「ある たべる いっぱい」

 そう、具沢山のおでんです♪

 本来は『根太い大根』『水鳥の卵』『赤身』『サバ缶』『ギガントボアの肉』を2個ずつ使うと出来る。 全部は無いが分類が同じと認識されれば作れることは何度もやって検証してた。重要なのは一定ランク以上で同系統の食材であることだとかで『料理』に関しては甘い対応をしてくれたようだった(少しも拘れない程に苦手なことが大きいだろう)。

 そして完成したおでんは定番の具が沢山詰まっていて「どこから現れたんだ」状態だ。缶イワシちゃんはツミレとかちくわぶとか食べそうだなってね。

「いくらでも作れるから好きなものを食べようね♪」


・・・缶イワシちゃんは卵が大好きでした、丸呑みにして消化するまで体の形を変えてる程に、その姿はまるで蛇のようでちょっと気持ち悪かったよ。

「このおもち(・・・)おいしー!」

「この白く変わった食感のが美味しいです♪」

「おにく とうめい ぜんぶ おいし ざんねん いっぱい」「・・・げぷっ…」

 マルシカクちゃんがもち巾着、みのりさんがちくわ、ケーレさんはとりあえず牛すじと大根(お腹容量により一部のみしか食せず)、私はエノキともち巾着と魚の白身揚げのが好き(エノキ無)、だからマルシカクちゃんと同じだ♪

 缶イワシちゃんはちょっと泳ぐみたいに言って出ていき帰ってくると、またすぐにおやすみセットへと突っ込んでいてシュールだったり。

「みんな たのし いっしょ うれし♪」

 少しの間は私たちが居るからずっとニコニコしてるケーレさんにみのりさんが見惚れてたりして、コッソリとたまに穿いてるあの下着(・・・・)を見せてみたらと言ったら慌てふためいてから本気で悩んで検討してた。穿いたらミニスカートでも装備させれば・・・みんなよろこぶ!


 私たちがモンスターを相手するので普段のケーレさんがあまり出来ない海底の散策をする、真っ暗闇だったはずの道は二回目に来た時から「ちょっと暗い」くらいには見えるようになっていたので〝道〟を外れても大丈夫だった。

「ない こっち かくれる むり」

 今いる方面は見通しが良過ぎてモンスターに遭遇したら逃げるのが難しいから来れないらしい

 当然だけれど、どこまでも広がる海で特徴も何も無い道だと帰れる保障がない。しかし、人魚のケーレさんには種族故なのかしっかりした方向感覚があるようで自由に泳いでいるのに理解していてたのもしかったり。進んでいたら泡の場所を発見したので休憩する。

「ふー、マルシカクちゃん疲れてない?」

「うん、だいじょーぶ!」

 距離はこっちに来てからの普段に比べたら大したことなくても水の中(ここ)だと疲労感が強い、みんなには「疲労」無いのかな? キュアは必須だよ。

「あ!」

 突然声を出した私に注目が集まる・・恥ずかしい…

 適当に誤魔化そうとしたら上からあやしいマントの人が逆さてるてる坊主のように泳いできて、私たちの傍にゆっくり1回転半してシュッと降り立つ。

 突然の訪問者にケーレさんが遅れてみのりさんの手を取って逃げようとしたが「お、おそらく大丈夫です」とすぐに足を止めさせた。

「・・・くすくす♪」

 サプライズに成功したと楽しげな声が囁かれる。ケーレさんには聞こえていないだろうからちょっと怯えてる。

「りんちゃん、こんにちは♪」

「・・くす♪ 『よぉ、また会ったな』」

 前も訂正しなかったし名前が〝りんちゃん〟で確定してる。 テレビは内容が内容だけに見かけのをまず見ちゃおうとチャンネル〝1〟と〝2〟しか見てない、〝1〟の魔法少女ルナは27話で完結していて、今は〝2〟のヒーロー戦隊ダレンのクライマックス場所である。

「・・・くすす♪ 無期限権利書、5000G」

 説明無しの急な商売にマルシカクちゃんたちは頭にハテナを浮かべるしかない。 しかし、私にはわかるので即買いだ!

「下さい、5000Gでいいの?」

「・・くす♪ うん、聖女様」

「ふぇ?」

「・・・聖女様にも権利、あげる♪ くすす♪」

 がもう1枚取り出した権利書をみのりさんが不思議そうに受け取り目を通すと驚きに目を開いて、りんちゃんはそれを見ておもしろ満足気に再び帰っていった。

「ゆ、ゆうにゃしゃま!?」

 おちついて、慌てて見せなくても同じ物はこちらにもあるし、内容は分かってますよ

『沈没船の所有者を以下三名のものとする』

 下に私とみのりさん、それにケーレさんの名前が記載されていた。

 みのりさんが記載されていることから『メニュー』を開いて調べてみる・・・予想通りだ

「みのりさんが1人でも(すぐに)行けるようにもしてくれたようです。やり方は後で教えますね」

「ふぇ!?ほ、本当ですか!?」

「ホントホント、よかったね」

 沈没船だけだけどケーレさんにいつでも会いにこれることがわかり感動して涙を流しながら自分から飛び込んだ。 事態を把握してないケーレさんはとりあえずみのりさんが嬉しそうと胸にその頭を抱えながら微笑んでた。


 ぐるりと回って帰ってきたら下の入り口のボロボロの扉の前で説明する

「ここの前で正座(・・)をして目を瞑り「かえりましゅ!」と祈るとカナカナの町の家に帰れるみたいだよ」

「「かえりましゅ」!?」

「うんうん、逆に来る時は家の玄関の前で同じように祈りながら「ケーレしゃんだいしゅき!」と言うみたいだね!」

「け、ケーレ様を大好きにゃんて! はうっ!?」

 恥ずかしそうに顔を押さえててれてれになっちゃった

「「ケーレしゃんだいしゅき!」だからね、決められた言葉じゃないと発動しないよぉ」

 身をもって知ってるから、この深海の時にね!

「ケーレおねえさんに言ってあげたら?」

 マルシカクちゃんの提案は練習というより後押ししたいのだろう。

 ケーレさんがウェルカムとばかりにみのりさんに向けて両手を広げる。これは恥ずかしい。

「け、ケーレ様…」

「『ケーレしゃん』」

「け、ケーレしゃん…だ、だ、だいちゅきでちゅ!!」

「みのり すき だいすき♪ わたし きて」

 真っ赤になって抱かれにいった、告白成功?な感じだ。 でも噛んだからこれでは発動しないよ!

「・・・ちょーだい」

 そんな時、甲板(ずじょう)からスイーッと起きた缶イワシちゃんが私のお腹をツツきに来たことで綺麗に流れておやつにするのだった。 …新たな楽しみを知った缶イワシちゃん、普段は大丈夫かな…


・・・。

 お泊まりも終わり身体が重く感じるのを憂鬱に思いながら帰る・・・帰ってすぐに怒られています


「うー・・・なぜ…なんで四季の町側の海辺(あっち)にも|カナカナの町近くの海辺こっちも通らず|はじまりの村のユウナのここに居るのじゃ!!

 ずっと・・・ずっとな……妾、直々に待っていたのに」

 ただいまはじまりの村の家にて魔王様と見た目幼い黒髪ツインテールの15歳くらいの少女が来ています。

 2人はそれぞれに待機してたよう、直接移動出来るようになった私たちが消えて違う場所に行ったことで大慌てだったみたい。 

「ごめんなさい…」

「さ、寂しかったわけではないぞ!

 じゃがな、妾は海に入れぬ故盟友に会えんのがもどか・・まぁ、よいな!」

 魔王様寂しかったんだ、会いに来たタイミングが海に行った時で戻るのを待ってたのに遅かったから…かわいそうなことをしちゃった

「ぼくは帰ってきたら会いに行けば!って言ったんだけどね♪

 まおちゃん様が「クハハハハ、あやつ等も余に会えなくて寂しい思いをしておろうぞ」ってね。 まおちゃん様が1秒でもはやく会いたかったんならしょーがないでしょ?

 ぼくは疲れちったよ、この家じゃなくて広い家でもてなしてよ♪」

「な!? こ、こやつの宣うことは虚言じゃぞ!

 妾は寂しくなんて…「はいはい、そーですね♪」」

 仲良いな、このぼくっ娘はゲームで出て来た勇者の仲間の『ぬすっと少女』のはずだけど

「あはは、けーかいしないでいいよ♪

 ぼくはごしょーかいにあずかりましたまおちゃん四天王の最弱!! 戦いはからっきしのプッチンです♪

 特技は鍵開けと弱点を見抜くことだよ♪ よろしくねー」

「誰も紹介などしておらぬわ!!」

「因みにまおちゃん様の弱点は『ニンジンが見たくもないくらい嫌い』だよ♪」

「奴は食べ物ではなく敵だ!

 あと、貴様は勝手に妾の弱点を晒すでないわ!」

「まおちゃん様かわいーよね、最高♪」

 目の前で漫才が繰り広げられていて私たちが口を挟むことも出来ない。 しかし、仲が良いね、ぬすっと少女が四天王枠に入ってるし名前がカワイイな。

 魔王様が照れながら、自分の弱点を知られたから私たちのも教えろと命令してくる

「私の弱点は・・・もうマルシカクちゃんがいないと生きていけないことかな?」

「ホォ!」「・・・(お化けと出てて白ける)」

「おねーちゃん(頬を染める)・・

 うん! マルシカクもだいすきなおねーちゃんがいないと。・・・やだ!」

 元気に言ったマルシカクちゃんが私の消えた世界を想像して泣きそうに抱き付いて抱っこをせがんできた・・お嫁さんがかわい過ぎてやばい、私もこの温もりが無くなるなんて想像したくない!

 プッチンさんには呆れた視線を向けられたが魔王様からは興味を持った優しい目を受けた

「わ、わたくしはですね・・なんでしょうか…」

「わかるよ、目の前でイチャイチャされたら迷惑だよね」

「ふぇ!?」

「みーちゃんの弱点はユーちゃんとルシーちゃんだってね♪」

「ち、ちがいます!? ちがいましゅよ!?」

 ユーちゃんとルシーちゃんが誰だかわからなかったけどみのりさんの反応で分かった。

 たしかにみのりさんの弱点は私たち(というか恋愛?)だ、簡単に隙があらわれるしね!

・・・。

「勇者が居るな?」

「そりゃ、勇者の町ですからね」

「(妾を倒す)旅に出てるじゃろ?」

「あはは♪死に戻りし続けてるからでしょ」

「(弱いのだから)辞めればよいのにな」

「そーですね」

 まだ旅に出てないのかと思いながら四季の町へ移動して魔王様たちと湖でゆったりしてそのまま一晩キャンプになりました。 ホットケーキも大好評!やったね!

 湖は前に行った時に考えたことが正しく〝夏〟から移動したことで新緑に包まれていたので他の季節もそうだろうね。



 魔王様について分かったこと

・名前は無く『魔王』が名前になっていた

・自由に人間の町の近くの上空に移動が出来るらしい

・本人に征服意思は微塵もないがモンスターは操っていたり生み出しているわけではないので止められない。

・四天王には慕われていて、新参だというプッチンにはよくイジられている

・かわいい

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