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〜イサム夏の宿題編〜
ハナターレ王国 終着駅
夏の終わり、イサムは故郷のハナターレ王国に戻っていた。
「おい、イサム。ちゃんと仕事はしているのか?」
イサムに今の仕事を紹介した、雇い主の車掌が問いかける。
「やってるさ」
尚、この夏に至っては、イサムが異世界に転生し、異世界転生を阻止するという仕事はまるでしていない。
単純に夏休みをエンジョイしていた。
「この国に転生してくる人間が後を絶たないぞ。もっと仕事を頑張ってくれよ」
車掌は追い込みをかけた。
「ああ、分かっている」
「あと半期、成果が出なければお前はクビだ」
クビ。
イサムは勇者を辞めて現職に就いたのだ。
これがクビになったら、どうすればいいのだ。ヤバい、ヤバいぞ!
「よし、任せろ!」
イサムはやる気を出し、職場に戻った。
自宅に戻り、いつもの4人でゲームをして遊ぶ。
自分自身の異世界転生を阻止しているのかもしれない。




