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〜イサム真夏のピークが去った編〜
花火大会
イサム、キノコ、シャニカマ、デュラ田の4人で花火大会に来ていた。
天気予報士が真夏のピークが去った事を伝えており、夜は少し肌寒いぐらいだ。
「今年最後の花火だね。。。」
キノコがボソっと言う。なんとなく寂しい。
「結局今年の夏も、彼女出来なかったな」
シャニカマはまた別の悲しさを感じているようだ。
「そもそも、花火とはなんだ?」イサムは問う。ファンタジー産まれ創作育ちのイサムには、花火というものが分からない。デュラ田も同様である。
「見れば分かるさ」
暗闇を照らす、大きな光。
追いかけるようにドンドン、と何かが弾けるような切ない音がなる。
宙に舞った、火は四方八方に広がりをみせた。まさに、火の花だ。これが花火か。
灯火は重力に負け、消えながら落下する。
切なくも、美しい。イサムは鳥肌が立った。
また来年も、みんなで見れるのだろうか。
そんな事を思っていると、花火は終わりを告げた。
「そんなにすごくなかったな」
シャニカマはそう言うが、イサムは感動していた。
「出店でも行こうよ!」
キノコが言う。
尚、次の日も隣の地区で花火大会があり、イサムは感傷に浸った自分が恥ずかしくなった。




