51/141
〜イサム衣替え編〜
2年B組
夕方のホームルームだ。
コテメン先生が何やら話している。
「はい、じゃあ、明日から衣替えなんで、みんな気をつけること〜。あと、もうすぐテストだから頑張れよ〜。それが終われば夏休みだぞ〜。お前らの顔を見なくて済むから、先生は嬉しいな〜」
最後の台詞はいらないと思うイサムであった。
「おい、イサム」隣の席のデュラ田が話しかけてきた。
「ころもがえ、って、服をチェンジする事だろ?」
デュラ田もまた、イサム同様にこの世界の人間ではないため、衣替えという概念を知らない。
「そのようだな」
「何着ていくよ?」
「気候の変動により、熱くなると言われている。それが夏。それに見合った出で立ち、と言う事だな」
「なるほど」
デュラ田とイサムは、顔を見合って頷いた。だいたいが互いに理解しあったのだ。
俗に言う、阿吽の呼吸だ。
(熱いときは、あれしかない・・・)
次の日2人は、耐熱の鎧を着用して登校し、校門あたりで間違った服装である事に気づいた。
その日2人は門番となった。




