〜イサム打率低い編〜
ハナターレ王国 終着駅
イサムは気が付けば、自分の故郷であるハナターレ王国に帰っていた。
イサムはハナターレ王国への転生を止めるべく、平凡中学に通っていたわけである。イサムは勇者をやめ、転生を阻止する職業へと転職したわけなのだが・・・
「おい、全然阻止出来ていないぞ」
雇い主の車掌が言う。
「何人かは阻止した」
イサムは言う。数十話の中で、指折り数えるほどの人数しか転生阻止を出来なかったことは確かだが、確かに何人かは阻止をしたのだ。
「かれこれ、3ヶ月経つわけだが、普通に学園生活を楽しんでないか?」
「いつだって、転生を阻止している。学生生活も楽じゃない」
そう言うイサムは昨日、友人らとウィーで盛り上がっていた。ウィーのサイコロを振って全国を電車で周るあのゲームで盛り上がっていた。
「成果が出ない奴はクビだぞ? やはりハナターレの勇者に戻った方がいいんじゃないのか?」
イサムは考える。
・日常生活
勇者:常に緊張感 学生:自由
・食生活
勇者:身体づくり必須 学生:自由
・性生活
勇者:不自由 学生:ソロプレイ無双
・魔物討伐
勇者:常に危険 学生:魔物がいない
・名誉
勇者:誇り高き名誉アリ 学生:クラスでそこそこ人気
イサムは学生生活を続ける事を決めた。
「もうちょっと、やらせてくれないか?」
「しょうがないにゃあ・・・」
「じゃあ、行ってくるよ!」
イサムはみんなの待つ世界に戻っていく。
もうすぐ、夏が始まる頃だった。
尚、成果が見られないので給料は支払われなかった。




