〜イサム絵日記編〜
放課後
イサムは放課後に残り、宿題を済ますタイプのガリ勉である。今日は英語の単語を書きまくっていた。
ミッシェルガンエレファント、という綴りを必死に書いている。次はユニコーン。
そうしていくうちに、クラスには誰もいなくなった。
遠くで吹奏楽部の演奏を聴きながらひたすら宿題をこなす。
たまたま、教室を見回すと、キノコの席に、一冊のノートが入っていた。
(忘れ物かな。学校帰りにキノコに渡してやるか)
イサムはそのノートを取る。
(中身はなんのノートかな)
イサムは寒気がしたが、ノートを開いた。
『きのこ えにっき vol7』
とんでもないものを手にしてしまった。
イサムは読み始める。
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4がつ 8にち
きょうは たなかさんと デートをした
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あれ?
イサムはキノコにデートをする相手はいなかったと記憶している。なにやらおかしいぞ。
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たなかさんと はつのデート
たなかさんは ニーソックス
すごい かわいかった
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田中さんってまさか、このクラスの田中さんなのか!?
イサムは田中さんとキノコの関係が気になる。
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たなかさんと、すいぞくかんへいき
たなかさんはペンギンにこうふんしていた
ふだん じゅぎょうちゅうにはみせないすがたに
とてもドキドキした
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やはり。やはり、田中さんだ!
キノコは田中さんとデートをしたのだ!
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そのあと ぼくとたなかさんは
すいぞくかんでかくれて キスをした
そのあとめちゃくちゃに だいた
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ぬぅわにぃー!!!!!
イサムは怒り狂った。終いにはこの日記の終わりのページに田中さんらしき女性が産まれたままの姿になっている絵が描いてある。
イサムは他のページを読んでも、田中さんとの記憶が刻まれているのであった。
(あの野郎・・・)
(漢字も書けないのかっ!)
キノコの国語の成績は1だった。




