〜イサム利き珈琲編〜
ファンタジー研究会
イサムはキノコの所属する、ファンタジー研究会にお邪魔していた。電気工作クラブと理科室を二分し、使っているようだ。キノコとシャニカマがいた。
「やぁ、イサムくん、よく来たね」
シャニカマはコーヒーを淹れていた。全くもって似合わない。
「ファンタジー研究会の活動は、コーヒーを淹れる事なのか?」
イサムは尋ねる。
「いや、さぁ、いま、利きコーヒーをやっていたんだ」
シャニカマは言う。
「ふーん。利きコーヒー、ねぇ」
「イサム、やってみるか?」
シャニカマが目を輝かせて聞く。やってやろうか。
キノコがルールを説明した。3つの紙コップに、ガテマラ、キリマンジャロ、コナコーヒーをそれぞれ淹れる。
単純に、どれがどの豆を当てるのか、というルールらしい。もちろん、コーヒーを淹れる瞬間は見てはならない。
「準備出来たぞ〜」
シャニカマが言うので、イサムはアイマスクを取る。利きコーヒーの始まりだ。
イサムはひとつ目の紙コップを手に取る。
さっそく、飲んでみた。
まろやかな苦味、微妙なコクを感じる。
ふたつ目の紙コップを手に取る。
う〜ん、苦めだ。コクがあるかもしれない。
みっつ目の紙コップを手に取る。
確かに、苦さを感じる。少しぬるい。
「ひとつめが、キリマンジャロ、ふたつめがコナコーヒー。みっつめがグァテマラだ!」
イサムは答えた。
イサムは今日、人生ではじめてコーヒーを飲んだ。
シャニカマが嬉しそうに答える。
「引っかかったなバーカ!全部同じコスタリカだよ!バーカ!バーカ!」
イサムはコーヒーをシャニカマにぶちまけた。




