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異世界転生が多すぎる  作者: 地理毛羽甘
(春)メインキャラ登場篇
26/141

〜イサム海賊編〜

2年B組


「俺は海賊王になるぜ!」

クラスのお調子者、尾田っちが途方も無い夢を語っている。

おやおや、これはいかん。非現実を望む事は、異世界転生モノではある意味伏線なのだ。

イサムは尾田っちに話しかける。


「海賊だけはやめておくべきだ」

イサムが否定から入るので、尾田っちも流石に怒っていた。

「おい、お前に俺のROMANCEDAWNロマンス・ドーンは理解出来ないだろ?」

おやおや、やばいやばい。周りの理解を得られない夢を語ると、実現出来てしまうのが創作の世界の要であるのだ。こいつは異世界転生をしてしまう。


「まぁ、落ち着け、海賊は諦めろ」

イサムは知っていた。海賊が主人公の作品は、この市場ではもう芽ぶかないのだ。かろうじて宇宙海賊が周期的にブームになるくらいである。

「じゃあ、山賊になれと?」

「そうだな、そうだ。山賊が似合うさ」

イサムに宥められ、尾田っちは山賊を目指す事になり、その日の放課後、尾田っちはお風呂の中で異世界へ転生された・・・


「まぁ、転生は阻止出来なかったけど、山賊じゃあ主人公にはなれないからいいだろう」

イサムは安心した。


あの日転生した尾田っちが、走れメロスに登場する山賊になったというのは、また別のお話である。


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