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【web版】現代忍者は万能ゆえに異世界迷宮を一人でどこまでも深く潜る  作者: 右近衛将監(左兵衛佐)


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第33話 わらしべ長者


 よし、目的の迷人を発見したぞ。


 通路の先に姿を現したのは、例のステレオタイプな忍び装束をまとったニンジャ迷人だ。


 青鬼との戦闘により武器を失った俺は、調達のために地下2階層に戻ってきている。


 そして武器の調達先とは、このニンジャ迷人どもである。

 数は5人。まずはいつもの棒手裏剣ラッシュを仕掛ける。


「ゲッ!?」


「ウ!?」


「ガッ!?」


 仕留めたのは3人か。

 やはり切っ先が潰れた棒手裏剣では殺傷力が弱かった。


 それぞれ2発以上要したので、奇襲で仕留められたのはここまでである。


 残り2人のニンジャ迷人はすでにこちらを認識している。

 ここからは近接で仕留めるしかない。


 俺はなまくらとなっている小太刀と短刀を構え、迷宮の闇から姿を現す。


 両手の得物はすでに刃物としては役に立たないが、鋼の棍棒としては使えるから何とかなるだろう。


 ニンジャ迷人どもは二手に分かれると、俺を挟み込むようにしてジリジリと距離を詰めて来る。

 まあ当然そうするだろうが…、これは。


 殺気が揺らめき、両者が同時に攻撃の体勢に入ったことを察知するが、俺は動かない。


 あえて構えを解き自然体で佇立している俺に、ニンジャどもは好機と見てか深く踏み込んだ必殺の一撃を放ってくる。


「!?」


 交錯する剣閃を紙一重で躱すと、ニンジャどもは同士討ちに陥っていた。

 片方の長脇差はもう一方の肩口に喰いこみ、逆方の突きは相手の胸を突き通している。


 やっぱりやったか。


 こいつら、俺との間合いしか目に入っていなかったからな。

 刃物を持つ同士で連携して戦闘するというのはそう簡単な話ではないのだ。


 だから俺のように端から一人でやるほうが、好きに暴れられて良いのである。

 うずくまって苦しむニンジャ迷人の脳天を鋼棒で砕く。


 これで戦闘終了。

 なまくら棒から刃物にわらしべ成功だ。




 よし、目標発見。


 地下3階に戻って来た俺は、武器調達わらしべ作戦の次なる標的であるサムライ迷人の集団をロックオン中である。


 俺はニンジャどもから奪った匕首を石畳に並べる。


 棒手裏剣の切っ先が潰れすぎて、もうただの棒になってしまったからな。

 今回はこの匕首を主力投擲物にしていこう。


「!?」


 ドスッ、と重い音を残して匕首がサムライ迷人の後頭部に根元まで突き立つ。

 棒手裏剣より質量がある分、さすがに威力は高い。


 俺は石畳から匕首を拾い上げては次々と投擲していく。

 4人いたサムライ迷人のうち3人までは投擲だけで仕留められた。


 うーん、威力はいいんだが投擲の回転数が上がらんな。

 やはり投擲に特化した機能を持つ棒手裏剣が一番しっくりくる。


 残り1人のサムライ迷人がこちらに突っかかって来るが、こいつらの技量はもう分っている。


 振りつけられた長巻の斬撃を半歩下がって躱すと、切り返しで即前進して懐に入り込む。

 ギョッとした表情のサムライ迷人の首が宙に舞った。


 よーしよし、これでわらしべ作戦完了だ。

 俺はサムライ迷人どもの得物を拾い集めると、探索開始時と同じ武装に復帰することが出来た。


 小太刀と短刀も腰袋に入るだけ持っていこう。

 まあ、短刀はともかく小太刀は腰袋から柄がはみ出してしまっているが気にするまい。


 太刀も予備が持てたらいいんだが…、想定よりも巨大な魔物の比率が高くて太刀の出番が多いからな。


 さすがに2本背負ってしまうと、太刀同士がガチャガチャと触れ合って静音性が維持できない。


 うーん、次に地上に戻ったらマジックバッグの更新を検討するか。




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