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バディの条件 5
「凶器と思われるもの視認! もしかして重要参考人のほうから来やがったか?」
海東が肩にかけていたモッズコートをすばやく左手に巻く。柔道のような構えをとった。
「ちょっ……! あなた、僕を囮にしたんじゃないでしょうね!」
京也はかわいた咳をしながら非難の声を上げた。
「護符がわりにはしようとしたが、囮にするほど器用じゃねえ」
海東がそう返す。
「そのわりに戻ってくるタイミングが絶妙っていうか」
「ぶっちゃけいまの状況だと署内に長々とは居づらくてよ。この事件担当する捜査員が狙われんじゃねえかって、誰もまだはっきり言ったわけじゃねえけど――とばっちり嫌がるような空気あってよ」
少女の隙をうかがいながら海東がそう答える。
ここ一週間、やたらとこちらに居座っていたのはそういう背景もあったのか。
京也はうんざりと顔をしかめた。
巻きこむ気満々だなと思う。
まあ、いざというときは守るという言葉はとりあえずウソではないらしいが。




