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鏡 1
「あ゙ー、このまえの女の子な、素性分かった。聖陵中学校の二年生で名前は……」
ここのところずっと続いている海東と向かい合っての朝食。
走りこみで汗臭くなった服を洗濯しているあいだ貸してやったガウンを身につけた海東が、メモ帳を手に切りだす。
海東がちらりと京也の顔をうかがった。
「何ですか? 一般人に個人情報を言うのがまずいなら結構ですが」
京也はサラダにそえられたコーンをフォークですくった。
「いや、あっちに家まで来られての傷害だかんな。二度三度あるかもしれんし、自衛に必要なことは言っとく」
海東が濃いコーヒーを飲む。芳ばしい香りがこちらまでただよう。
「まあ、親御さんと賠償の話するかどうかは完全にまかせる。民事だかんな」
「まかせるというか民事不介入で口出しできないんでしょう?」
そう返して京也はコーンを口にした。




