濡れた気持ち
ザザーザザーザー
ガラガラガラ……
僕は部長になってから一番乗りで着くことを心がけている。今日はまあ、送ってもらったけど………。昇くるかな……。楓も……
ガラガラガラ………
ずぶ濡れになった楓が来た
「急に降ってきたね……」
僕が出る前は降ってたぞ?まあ、歩いて来たからか………
「とりあえず、あ、ジャージ僕のやつあるけど、あ、女子のやつがいいかな?とにかく上がりなよ。あ、はいジャージ。嫌だったら着なくてもいいよ」
楓は素直に僕のジャージを受け取り、着た。
「………ありがと」
ザー……
雨音が遠くなる。僕は楓の言葉だけに耳を傾ける。
「…………昇くんって私のこと好き?」
え、なんで急に……
「んー?どうかな」
僕は楓の隣に座る
「そうだよね。わかんないんだ。じゃあ、尚武は日向の事が好き?」
質問の意図が全然わからない………
「日向は、友達としては大好きだと思う。楓とおんなじ気持ちだと思うよ」
一瞬、安心?したような………
「じゃあ……」
ガラガラガラ………
「日向!」
僕を睨む。あれ?この前友情を確かめ合ったよね…
「濡れた楓に何したの?」
「な、何にもしてないよ、ただ、昇との話をしてただけだから。あ、ほらみんな来ちゃう」
日向の目から疑いの目は晴れなかった………
それから、部員が次々と来たが昇の姿はなかった。
ザザー……ザー……
楓、君は僕と昇のことどう思ってるの?雨に問いかけた、ただ、湿気で重くなるだけの足が応える……
君が一番傷つきそうな予感がするよ
ゴロゴロゴロゴロ……




