片割れパピコ
ミーンミンミンミー………ミーンミンミンミー
パキッ
パピコを二つに割り、一つを日向に渡す
「しかし、あっついな。ここの公園日当たりがいいだよな。僕の部屋でよかったのに」
僕を睨んでいた
「はあ?嫌よ。きったない部屋を見せられるのはごめんよ」
………ごめんよ。まだ十分に足が動かないもんでね
「そ、んでどうだった?何しでかしたんだ、昇は?」
日向は一息つくと頭を抱えた
「何にも喋れなくて、楓が喋ろうとしたら、昇が走って先に帰っちゃったんだって」
「は?」
ミーンミンミンミーン……ミーンミンミンミーン………
とりあえず、パピコを口に押し込む
「そんくらいで?泣く?」
「じゃあ、質問するけど、あんたが口開いた途端私が帰っちゃったらどう思う」
………日向らしいなと思うけど
「少なからず、傷つくよ。さらに嫌われたのかなって思う」
「まあ、そういうことよ」
昇、言葉が足りないんだよ。言葉が………
「昇がやらかしたっていうことはわかった。僕の方から言っておくよ。パピコ、溶けちゃうよ」
パピコの存在を忘れていたのか慌てて食べ始める
ミーンミンミンミー………
食べ終わり、話を続ける。少し困ったように眉を下げている
「楓がもう部活に行きたくないって言ってるのよ。私じゃあ、フォローしきれないから、本人同士で話しましょう」
「そうだな。昇の方が重症かもしれないな……。次の部活まで様子を見よう」
下がった眉が急に吊り上がる
「なんで?楓にはいち早く悩みから解放させてあげたい!」
僕の顔は逆に眉が下がる
「少し落ち着こうよ。僕、パピコ捨ててくる。ほら………」
僕はパピコを持っていない方で手を出す。
「うん。そうする。………はい。ありがとう」
ッジジジジジジジジ………
僕はパピコを公園のゴミ箱に捨てた。
暑さでどうにかなってしまいそうだ。
………二人ともただ熱に浮かされているだけだといいけど




