ep.6 大平原
拙い文章ではありますが あなたの心に触れられたら 幸いです
日光が木々によって遮られ、常に薄暗かった大原生林から、広々と開けた明るい世界へ。
急に訪れた明暗の差にオレは目が眩み、思わず掌をかざして顔を顰める。
――――しばらくして、ようやく眩しさに慣れた頃、この目に飛びこんできたのは、どこまでも続く空となだらかな地平線。青草が一面に生い茂り、吹き抜ける風に揺れている光景だ。
大原生林を抜けたその先に待っていたのは、まさしく大平原と呼ぶに相応しい圧巻の世界が広がっていた。
「ハァ~……まだまだ道のりは長いな…………」
(まあ、あんな森を抜けて、いきなり住宅街がこんにちは、なんてことはないだろうけど、ちょっとガッカリだ……)
雄大な景色に感嘆するのも束の間、自分がいまだに遭難中であることを思い出し、馬鹿みたいに開けていた口元を引き締める。
大平原を前にしてポツンと一人佇んでいると、否応にも自分の置かれている状況を再認識させられ、飲み込んだはずの不安がせり上がってきた。
(と、とにかく干上がる前に、ここも通り抜けないとなっ)
まずは大平原を見渡し目印になる物を探す。そこには細い木々と草食獣らしき影が点在しているくらいで、やはり民家といった人工物の類は見当たらない。ましてや人の姿など――……。
ご高覧いただき ありがとうございました 次回へ続きます
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