表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
烙印者 Prequel ~空白の1ページ~  作者: 日月
第1章 目覚め
14/40

ep.14 エンカウントバトルⅢ

一部グロテスクな表現がございます

拙い文章ではありますが あなたの心に触れられたら 幸いです

『――ゥォォォォオオッ!』



 彼方より轟いた怒号を辿れば、丘の上から青草を踏み倒し、大鬼がこちらに向かい走って来ている。

 飛翔の際に上空で風に流されたので、オレたちがいる着地点は、馬車があったところからだいぶ離れているのだが、片腕を奪われ怒り心頭の大鬼は、執念深く追って来たようだ。


(……オレの強さを確かめるのに、おあつらえ向きだな)

 これが、もし訓練の中で(つちか)った能力であれば、自ずと実感も湧いただろう。だが、突如として目覚めたこの力は労せず得たもの。天から授かりし、いわば天恵だ。したがって、我が身のことでありながら、力量は未知数である。

(あの怪物に挑めば、実戦を通じて真価が測れるかもしれない)

 きっと、力を得たことによる高揚と謎の万能感がそうさせたのだろう。後になり冷静に振り返ってみれば、未開の地で凶暴な野生生物と対峙するなど、軽率だったと断言できる。

 オレは握り拳を作ると上体を捻り、大鬼を迎え撃つ構えを取る。

 記憶の中に武道の心得などなかったので、いつか動画で視聴したであろう格闘技の見様見真似だ。


「な、なにをするおつもり? 逃げた方が……」 

 これから一戦交えようとするオレと大鬼を見比べて、おろおろと狼狽(うろた)えている少女は、このスーパーなパワーを知る以前のオレだ。

「下がっていてくれ」

 そんな少女を後ろへ押しやって、すぐそこまで迫っている大鬼を真っ直ぐ見据える。

『ヴォオオオオオオオオーッ!』

(思い上がりであるのならそれまで……自分の倍近くある怪物に踏み潰されるだけだ!)


 接近した大鬼が、手に持っている大きな木片を棍棒のように振るう。

 野太い風切り音を鳴らすそれを、オレは難なく飛び越えて回避する。


 ここまでは、ほぼ先のシーンの焼き直し。だが確かに異なる点がひとつ。

 それは2度目ということもあり、オレは加減を覚えたということ。今度は馬鹿みたいに天高く飛び上がる失敗は犯さず、大鬼の頭上程度の高さに跳躍を抑えた。

 無事で済んだとはいえ、高高度からパラシュートなしでダイブする、そんな絶叫体験など二度と御免だ。

 この点、がむしゃらに棍棒をぶん回す怪物と、学習能力を持つ人間の差だ。


(なんて、こんな頭の悪そうな奴と張り合うなんて――)

「――どうかしてるぜッ!」

 オレは空中で水平方向に一回転し、遠心力を加えた拳を繰り出す。分厚い筋肉に覆われた胴体は避け、狙うは生物の急所である鼻頭。

『ゴガァァアアアアァァッ!』

 負けじと大鬼も、振り抜いていた棍棒を返して抵抗をみせる。

 双方の闘争心が衝突し、そして次の瞬間――。


 

 周囲に破裂音が響き、続いて血液やら脳漿やら内容物がぶちまけられる。


はたして絶命したのは怪物か少年か・・・


三日間 キーワードタグなるものを付け忘れてました・・・

ご高覧いただきありがとうございました! 次回へ続きますっ!

ご感想など お待ちしてます 活動の励みになります



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ