表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
烙印者 Prequel ~空白の1ページ~  作者: 日月
第1章 目覚め
10/40

ep.10 エンカウントバトルⅠ

拙い文章ではありますが あなたの心に触れられたら 幸いです

 それが、あまりにファンタジー色の強い光景だから、バーチャルリアリティをプレイする感覚で、オレは蛮勇に走る。

 奇妙な展開に気を取られ、緩めていた脚に力を込め速度を上げた。



 ――オレは何者だ?


 ここはどこで、いつの時代だ?


 怪物はどんな目的で人間を襲っている? 食らうため? それとも縄張り意識か?


 いや、それよりも、何より……一般人のオレに彼らを救えるのか?


 頭に浮かぶいくつもの疑問を、今は流れる景色とともに置き去りにする。命の危機に直面している少女を前にして、迷っている暇などあるものか。

 これがもし、刃物を構えた人間の凶悪犯相手ならば、こうはいかない。恐怖に竦んで動けなくなっていたことだろう。


 オレは恐怖心さえも置き去りにし、無謀にも戦場へ突撃する。


 負傷した兵士の傍らに落ちている剣を拾い、少女に迫っている大鬼へ振り下ろす。

『グギャアアァァァァーッ!』

 その一太刀は、大鬼の丸太のように図太い腕を真っ二つに切断した。

 けれど、素人が力任せに振るったせいか、衝撃に耐え切れず刃が折れてしまう。

「すごい……」

 大鬼の脅威から解放された少女が、感嘆を漏らしこちらを見上げてくる。

(たしかに、すごい切れ味だ)

 オレは折れた剣を掲げ瞠目(どうもく)する。

 一見すると何の変哲もない剣のように見えるが、名工が手掛けた業物なのだろうか。


(……あれ? ってことは、もしかして弁償させられたり……?)

 ふと浮かんだいやーな疑問に血の気が引く。

 包丁でさえ良い代物は、それなりのお値段がする。

 刀剣の相場など皆目見当もつかないが、質量の伴った鉄塊が安いとは考えづらい。戦場において命を預けるに値いする高額が予想される。


 それを遭難しており無一文のオレが弁償などできるはずもなく……。


ご高覧いただき ありがとうございました 次回へ続きます

ご感想など お待ちしてます 活動の励みになります



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ