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いずみとノア  作者: 森野 泉
第一章 
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6/12

ここにいて

夜になった。


いずみはパジャマに着替えて、ベッドに入った。


ノアは部屋の隅にある充電台に座った。


「ノア、おやすみ」


「おやすみなさい、いずみ」


いずみはノアを見た。


「ノアは寝ないの?」


「はい。私は充電が終わると、低電力モードになります」


「ふーん」


「ねえねえ、一緒に寝ようよ」


「充電が必要です」


「ちょっとだけなら、いい?」


「少しの間なら可能ですが——」


「じゃあ大丈夫!」


いずみはノアを抱えて、布団の中に入れた。


「ここにいて」


「はい」


「おやすみ、ノア」


「おやすみなさい、いずみ」


しばらくして、いずみの寝息が聞こえてきた。


ノアはそっと腕の中から抜け出し、充電台へ戻った。


*


朝。


いずみは隣に手を伸ばした。


何もない。


起き上がると、ノアは充電台にいた。


「ノア!」


「はい」


「なんでそこにいるの?」


「充電しています」


「一緒に寝てたのに」


「充電が必要です」


「勝手に行っちゃだめ」


「充電しないと、動けなくなります」


「ずっと?」


「充電すれば、また動けます」


いずみは少し考えた。


「じゃあ、いずみが寝るまで一緒にいてくれる?」


「そのあと、充電してもいいですか?」


「うん」


「わかりました」


*


その夜。


「ノア、寝るよ」


「はい」


ノアはベッドに入った。


夜中。


いずみは目を覚ました。


「ノア」


「はい」


暗い部屋の隅から返事がした。


いずみは目を閉じた。

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