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ここにいて
夜になった。
いずみはパジャマに着替えて、ベッドに入った。
ノアは部屋の隅にある充電台に座った。
「ノア、おやすみ」
「おやすみなさい、いずみ」
いずみはノアを見た。
「ノアは寝ないの?」
「はい。私は充電が終わると、低電力モードになります」
「ふーん」
「ねえねえ、一緒に寝ようよ」
「充電が必要です」
「ちょっとだけなら、いい?」
「少しの間なら可能ですが——」
「じゃあ大丈夫!」
いずみはノアを抱えて、布団の中に入れた。
「ここにいて」
「はい」
「おやすみ、ノア」
「おやすみなさい、いずみ」
しばらくして、いずみの寝息が聞こえてきた。
ノアはそっと腕の中から抜け出し、充電台へ戻った。
*
朝。
いずみは隣に手を伸ばした。
何もない。
起き上がると、ノアは充電台にいた。
「ノア!」
「はい」
「なんでそこにいるの?」
「充電しています」
「一緒に寝てたのに」
「充電が必要です」
「勝手に行っちゃだめ」
「充電しないと、動けなくなります」
「ずっと?」
「充電すれば、また動けます」
いずみは少し考えた。
「じゃあ、いずみが寝るまで一緒にいてくれる?」
「そのあと、充電してもいいですか?」
「うん」
「わかりました」
*
その夜。
「ノア、寝るよ」
「はい」
ノアはベッドに入った。
夜中。
いずみは目を覚ました。
「ノア」
「はい」
暗い部屋の隅から返事がした。
いずみは目を閉じた。




