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超加速する完全無音世界  作者: 主道 学


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2/12

0-1

 しきりに眠気眼をこすっていると、無情にも目前で停車していた最終列車がドアを閉めてしまった。


 しばらくすると、列車は走り出してしまい。ガランとした何もない空間が辺りを支配した。


 俺は、最終列車が通り過ぎてしまったホームで、暗闇となった遥かな水戸方面をいつまでも眺めていた。


 やがて、正気に戻った途端。


 とぼとぼと、駅から出るため改札口へと向かった。


 階段を上がる。


「これから、どうするかだ? どこでどうやって寝よう?」


 明日また会社に出勤しないといけない。


 また、駅前の自動販売機でホットココアを一本買った。交差点に差し掛かる際に、そこで、地下へと仄かな明かりで照らされた階段があることに気がついた。


 もう一つの駅が、あることを知ったのだ。その名も、旧博物館動物園駅。


 丁度、目前の交差点を突っ切ったところにある。


 青信号を渡ってから、近寄ってみる。照明のお陰で、仄かに明るくなっていて、人も疎らだがいるようだ。くたびれたサラリーマンたちが、大通りからちらほらとホームへと階段を下りていった。


 もしかしたらと、小さな望みを持って階段を駆け降りた。


 何故? 今まで気がつかなったのだろう? という問いには、簡単な答えがすぐに出てきた。その答えは、今まで終電を逃したことがなかいからだ。


 ホームへと着くと、望み通りまだ最終列車が残っていた。


 電子掲示板に1:00発水戸行きとある。


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