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「あ。いや、ここには食べ物は見当たらなかったですよ。少なくても、ここら辺には食べ物は無いみたいです」
さっきまで、自分自身が探していたからよくわかるのだ。ここには、食べ物なんてない。
「初めまして、私。二階堂 星子っていいます。地方でアイドルやってましたが、辞めてしまいました。ちょっと、前までは東京が活動拠点でもあったのですよ」
「ええと、初めまして俺は鴻野 孝介です」
「へえ、あ。この子! 私、見たことあるわ。確か、新宿駅や池袋駅とかで……歌って踊ってたの知ってるのよ。初めまして、私は如月 聖子です」
「ええ、私って。東京では池袋が拠点だったんです」
「あら、そうだったんですか? あ、初めまして、私は佐藤 恵子です」
「初めまして、秋山 律子です」
私の顔を見ては、女性三人がパッと顔を輝かしていた。
意外だとまではいかないが、アイドルの顔を見て可愛いと思う人は女性にもいるものだ。
ふっ、当座の大問題は食い物か……。
その時、また私の腹の虫が泣いた。
早く食べ物をとせがむ気持ちは、私にも痛いほどわかるぞ。だがな……。
ここには、多分食べ物は無い。
ついさっき、気が付いたのだが呼吸はできるのだが、呼吸音が聞こえないのだ。私が思いついたことでは、ここには食い物が無いどころか、命の危険すらある。
早く。早くに、この街から脱出しなければ!!




