第八話「花火のような一生を」~2~
どこを探しても、お菓子売りは見つからなかった。
「今日も無駄足だったか」
僕は今日の調査を諦めかた、その時だった。
「ニャオー、」
白い猫が現れた。
「どうしたの?君」
「ニャオ」
猫は擦り寄ってくる。
僕は触れようとして屈もうとすると距離を取られた。
どこかへの行こうとするが、立ち止まりこちらをチラリと見る。
「着いて来いってことか……」
僕は猫に連れられて、都の外の川の橋の袂まで来た。
「あれは……」
赤い頭巾を被った少年が枯れ木で編まれたバスケットを抱えて屈んでいた。
「やぁ、少年。何してんだい?」
僕は気取られないよう、慎重に言葉を選ぶ。
「おにぃさんも、買わない?銅貨4枚でいいよ」
バスケットの中にはクッキー、パウンドケーキ、洋菓子がたくさん。
「金貨をあげるから、それ貰っていい?」
「えっ!いいの?」
少年は代金を受け取ると、山の方へ向かった。
「リキットに連絡だな」
そっと、スマホを取りだした。
ХХХХХХХХХХХХХХХ
~リキットの成分化学ギルド。
彼女のギルドは主に薬などを一般的に分析、一般化していいか判断を出すギルド。
もちろん、薬も作れるけどね。
「はっきり、言ってどれも普通のお菓子よ」
「ただの取り越し苦労ですか……」
僕は項垂れる。やっと、共通点見つけたと思ったのに、
だが、リキットの話はそこで終わらなかった。
このままではね。
彼女はお菓子を熱した。
すると、強烈な甘い香り部屋に広がる。
「これは…」
「子供の心無の香り……」
実は心無には独特の匂い的なものがある。
子供の場合は甘い匂いがし……大人になると香水や華、草木の匂いがする。
「しかし、あの少年は普通の子だったけど……」
「それが謎。後その子、郊外に行ったんでしょ?」
そうあの時、あの子は小都に戻らなかった。
「なにか、匂うわよ」
その時だった、
皆のポケットに入っているスマホが一斉に微動する。
「「「心無の実現!」」」
僕たちは現場に急行した。
ХХХХХХХХХХХХХХХХХХХ
~中央広間。
そこに全身から炎を吹き出す人形がいた。
周りで食事や会話をしていた人は逃げ惑い大海をあらわす。
その波に呑まれいないよう、掻き分け僕たちは向かった。
「燃え盛る心無」
「オレは、オレはよ」
聞き覚えがある……この声は、
前、僕たちのことを肴に飲んでたライオスの連れ……ギルド仲間だ!
「タフネル……」
「おぉ、ネオンじゃなイカ」
会話が成立している……これだったら、
「タフネル、落ち着くだ。今なら戻れる」
すると彼は瞳から涙のように溶岩を垂れ流した。
「モドル?ヨメもムスコもでていって?」
あぁああぁああぁ……どんどん、燃え上がる。
くっ、仕方ないか、僕は水色の手帳から文字を摘み、投げる。
「”氷結”!」
タフネルは氷漬けになってしまった。
「これが、特級の力」
リキットは呆然とその様子を見てた。
そして、数分が経ち氷を解除する。
タフネルを寝かして顔に黒い布を被せる。
相変わらず呼吸はしているようだ。
……誰が、裏で何が起きている。
僕は夕日を眺めて、それを思った。
ХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХХ
薄暗く人工的で無機質な空間。
1人の白衣を着た男が呟いた。
「実験は成功だ……これで天上の奴らに一泡吹かせられる」
ヒヒヒッ……薄気味悪い声が反響していた。
続く




