第七話「花火のような一生を」~1~
また、僕は一人になった。
彼女が養成所に旅立ってから、僕の心にはぽっかり虚無が、
渦を巻いていた。これが、”心に穴が空くということだろう”。
ふと、早朝に目が覚める。
そこは、僕が契約している小じんまりとしたマイハウス。
流しに立ち、脇に置いてある錠剤を口にする。
バリバリと音を立てて租借、飲み込む。
そして、水道水で飲み込むのだ。
その時に、スマホが震える。
「……今日の依頼は”ボヤ騒ぎ”の調査?」
疑問に思うかもしれないか……この世界には風紀を正す役職は存在しない。
その代わり、ギルドが存在している。
基本、探偵職が多いが、衛兵、商人……その数は多種多様。
そんな、多くの組織が折り重なって都は成り立っている。
「これは、”FFL”仕事では?」
添付された資料をよく見る。
「……心無の可能性、アリか」
ノルミスは異常性の依頼を扱うギルド。
「……とりあえず、調査かな?」
さっと、ゆとりを持たせた寝巻きから、ビシッと決めて、
何時ものコートを羽織る。
「……行ってきます」
そして、部屋を後にした。
ХХХХХХХХХХХХХХХХХ
事件は、”炭”になった人の遺体が発見されたのが始まりらしい。
その後、計5度の同じようなモノが見つかり、ギルド連合は、
心無の降臨を示唆。
総合調査を開始した。
「私が成分化学ギルドのリキットラ」
「おれは、FFLのフレイだ」
「僕はノルミスのネオン、よろしく」
僕は握手を求める、喜んで了承してくれた。
現場には、膝から下が崩れ、前に手を伸ばす男性?様な遺体が、
「これ、闇ギルドが熱喰いを使ってやったのでは?」
もちろん、少数だが……闇ギルドは存在する。
彼らは怨恨、いざこざ、僕達と反極の仕事を請け負う。
人殺しも……。
「それは無い……目撃者の話だと、急に苦しみ出しレスキューに連絡しようとしたら焼失したとはなしている。音声データもある」
「じゃあ、他殺も能力暴走もない……のか」
リキットが声をかけてくる。
「ネオンくん、成分分析終わったけど……特に面白いものはなかったよ?」
「そう……一旦僕はギルドに戻るよ」
何かあったら連絡して……そう言い残し現場をあとにした。
現場に戻った僕は、書類に目を通して何か共通点はないか探した。
「……喰いもいるし、一般の人も居る。男女の様々、難問だよ~」
そこにピンチヒッターが現る。
「やぁ、親友~」
皆大好き、ケイリィだった。
今日は標準体重ぽい、
「ケイリィー」
「どうした。また、助言か?」
僕は少し悩んで答える。
「出来れば、自分の力で解決したいけど……」
「なら、要らないね」
「えぇ……」
うーん、彼は少し思案する。
「共通点を探しているのか?」
彼の指摘は的確だった。
「そうだよ?調査の基本じゃん」
「では、頑張りたまえよ」
彼は去って行った、今日は何も言ってくれなかった。
そして、頭を捻りながら僕は資料を手に取った。
~別の焼死体の自宅、2軒目。
御仏の家族に、話を聞くことにした。
「旦那は酒が好きで……」
「はっ、はぁ?」
今はどうでもいい世間話を聞かされている。
その時に机の上にある1つのお菓子の殻に目がいった。
「それは?」
不意に尋ねた。
すると奥さんが答える。
「あぁ、これ?旦那のよ……」
旦那さんのですか……少し手に取る。
紙とプラスティックで出来ているよくあるやつ。
「あの人、甘いものには目がなくてね。確か、道端で買ったらしいわ?」
「そうですか」
そして、また世間話に戻るのだ、
~御仏の宅 3件目
僕は、ケイリィにSNSを飛ばす。
「もしかして、”お菓子”が関わっている?」
彼からの返答はすぐだった。
「まだ、single」
どの家庭でも同じお菓子の空があった。
それの全て、お店のではなく手作りのもの。
「”お菓子売り”の人物を探さなくては」
そして、書類をまとめて街中へ向かった。
つづく




