夜
「これからどうするんですか十六夜さん」 と聞くのはフェルシアだ。十六夜とフェルシアは天心達と別れ、夜に近い道中を進んでいた。
「そろそろテントを作って飯食って寝る」とあっけらかんと十六夜が言うと。
「それは分ってます。明日からの予定はどうするんですか」
テントを空白空間から出し、テントに魔力を流しながら十六夜が言う。
「まずは王国に向かう道を進んで行く。その後に仲間と合流する予定だ」
「仲間なんていたんですか」
「ああ、そいつらが国からでて向かって来てるからな。後は合流してからだ」と答える十六夜。
「昨日から思いますけど、なんで料理がそんなに得意何ですか」「独りで生きてる時に、必要だったからだ。それに、食べるのは美味い方がいいからな」と当たり前のように言う十六夜。
今居るのはテント中だ。かなり高くて高性能な物を買い、その中は台所あり、風呂ありと、区切りがない事を除けば家と比べても遜色がなかった。その中で、十六夜は料理をして、フェルシアはゆったりと休んでいた。十六夜は考えていた。フェルシアは当初の予定では火鈴、涙と話しをさせておきたかったのだが、気にしても後の祭りなので気にしない事にして、料理に集中した。
「できたぞ」といい出来上がったのは、チャーハンだ。前にフェルシアにお礼として振る舞った時に、フェルシアがかなり気にいったので今夜はチャーハンにした。他は味噌汁に、野菜とごく普通の料理だが、十六夜が作っているのでかなり美味しい。十六夜は最小限の食材で料理を美味しく作れる。材料さえ集まればごく普通の食事もかなり美味しくなる。言うか早いか、料理を机に置いた瞬間に食べ始めたフェルシア。
「俺は少し夜風にあたってくる」十六夜はそう言い残しテントから出た。
「十六夜さんは外に行きましたし、ゆっくりとお風呂に入りましょう」 といい風呂に行くフェルシア。
シュン「クラス四人組のお二人さん、俺に何か用でも」と、開口一番に言う十六夜。
「いや、黒陰。お前と話してみたかった」 「私もです」 二人共に言う、武田と深城
「何について」 「この世界についてだ」
「あなたは、この世界に来てどう思っているのかを」
「話して何になる、わざわざそんな事を聞きに、この場を設けたってか」挑発の言葉を言いながら問いかける十六夜。
「黒陰。お前はこの世界をどう思う」
「みたまんま、剣と魔法のファンタジーだと」
「そうか」 と疲れたふうに頷く武田。
「あなたは意味を理解してないのですか」と言う深城
「問いかけに答えただけだ。なんであんた達は俺に話しかけてきた」
「俺達はこの世界を、命が軽い世界と見ている。迷宮や未開の地の探索が代表例だ。勇者として召喚されたが、倒すべき魔王とと共に、未開の地の探索にクラスで行ってもらうと、部屋に置いてあった手紙に書いてあった。魔王はその力で未開の地の探索に協力し、俺達の指導役も担っている」
「正直気に入りません。なんで、倒すべき魔王と一緒になど」
「お前ら馬鹿か、「なんだと」 「なんですって」女神の言葉を鵜呑みし過ぎだとは思わないのか」 「「どういう意味だ」ですか」
「そのまんまの意味さ、俺達も一日目は女神が言った情報の事を、ある程度信じてたが勇者に関しては。多分、全部嘘だな」
「なんの根拠があって言える」
「まずは魔王に関して、倒すべき魔王が協力者な事や、魔王がいてもなお難しい未開の地の探索。此処までいえばだいたい分かるだろ、始めから女神は魔王を倒す為じゃなく、未開の地の探索をしてもらうために、スフィアにいる者達へ天啓を送り、俺達を異世界から召喚させた。ま、女神のジョークみたいなもんだろ」(最も、本部長二人の反応は明らかに王国に対して何かを握っていた反応だ、王国は魔王に対して口封じをするつもりか、どっちでもいいか)
「王国がなにを知っているのかは分からないが、ギルド本部に向けてなんらかのアクションをするだろうな」
「「………」」
「そういう事だ、二人共話しは終わり。退場願おうか、お二人さん」言い終わると同時に消える武田と深城。
「流星、容静」 「「はい」」 「夜会モードはいい。「うん」「うっす」これからこっちに来てくれ、今から王国を出て、急げば明日会えるだろ。「急ぐ理由は十六夜」そうだな…豪華な飯を用意しとく、間に合わなきゃ全部食うから急いだ方がいいぞ」
「容静」 「合点承知っす」 「「直ぐに行きます」」
「二人共あの調子なら、明日の夜には着くだろ。しかも容静、口癖もなかったしな。さて寝るか」といいテントに入ると、フェルシアが湯上がりして、丁度着替えが終わった瞬間に出くわした。
「ほう、なかなかの眺めだな」 湯上がりし、着替えたばかりのフェルシアは金髪が濡れて、胸も強調されていた。無論、じっくりと観察した。そうそう見れる光景ではない、しかも見られて恥ずかしがっているフェルシアはなかなかに観察のしがいがあり、ニヤニヤしながらフェルシアを見ていた。
良いものも見れたので、改めて布団に入り寝る事にした。




