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妻子に裏切られ、会社をクビになったアラフォーおっさん、スコップ一本でダンジョン無双 〜配信したら何故かバズったのだが〜  作者: 紅瀬良
中村浩士、関わる

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73/74

73話 2体目の従魔

スコおじと勇者のやり取りは杉田ボイスと中村ボイスでお楽しみくださいwww

 裏技を封じられてしまった。

 そして更にとんでもない事が判明した。


「今から中層に戻っても帰還魔法陣は動かんぞ。ボスこそ出ないが入口まで自分の足で戻らないと行けない」


 なんと自動人形を連れ帰る場合、上の帰還魔法陣が何故か動かないという。ただし、下のボス部屋の帰還魔法陣は働くそうだが。


「つまりボスを倒して帰還魔法陣で帰る方が距離的には楽か……」


 その代わり両手が塞がってまともに戦闘が出来ないのだが。


 そんな訳で降りる事に。こんなおっさんがお姫様抱っこするとか絵面的にどうなんだ、という事で背負う事に。腰を下ろして自動人形に背中に乗るよう促す。理解出来たのか背中に乗っかり、自動人形をおんぶする。


 あ、柔らかいな……


「って重いなおい!」

「自動人形は大体80kgはあるからな。なんなら100kgあるのもいるそうだぞ」

「先に言えよ!?」


 まあこれくらいの重さならなんて事ないのだが。

 あとよくよく考えてみれば肩に担いでも良かったな。


 けど、なんとなーく誘拐犯に間違えられそうな気がするな……

 おんぶでいいか。


 さて、この自動人形だが、大きく分けて2種類ある。外骨格型と内骨格型だ。見分けは割とつきやすい。

 外骨格型は表面が硬い。どんな材質で出来てるかは解らないが、硬い。関節は球体関節なのでより人形っぽい。

 一方の内骨格型は人間と同様に骨がある。表面も人間の皮膚の様に柔らかい。なのでより人間に近い。

 今背負ってるのは内骨格型自動人形だ。女性型なので背中に柔らかい膨らみが当たっている。なので普通に女性を背負ってるのと変わらない。重さはまあ別にして。

 正直こうやって女性を背負うのは学生の頃、飲み会で酔い潰れた女性の先輩以来だ。あの時は色々と酷い目にあったが、まあそれはさておき。


 現在戦闘はマンドラちゃんと神野君に任せっきりだ。そんなに遭遇する事もないし、竜牙兵までならマンドラちゃんの『シードキャノン』で一撃粉砕だ。流石にミスリルゴーレムとなると厳しいが、そっちは神野君が対応してくれている。

 なんか任せっきりになって申し訳ないが、両手が塞がってるから仕方がない。一応蹴ったり体当たりして攻撃はしてるが、竜牙兵は兎も角、ストーンゴーレムやミスリルゴーレムは全く通用しない。

 あとドロップアイテムの回収も2人に任せっきりだ。しゃがむと地面に触れそうなので。

 そして進むスピードも落ちた。なるべく早くボス部屋に着きたかったが、残念ながら地下19階半ばでライブ配信の終了時間となった。


「申し訳ありません、時間になってしまいました」


∶あー、時間切れか。

∶ずっとライブ配信出来れば良いのに……

∶あと少しだったのになぁ……

∶ボス部屋までは無理だったか。

∶そして目当てのブツも手に入らなかった、と。

∶いやいや、配信終了後に手に入れたりとかするかもしれないぞ。


「そうだと良いんですけどね。ではまたいつか。スコおじこと中村浩士と」

「マンドラちゃんと」

「神野勇人が」

「お送りしました」


∶乙ー

∶おつすこー

∶おつかれー

∶¥10000

配信後もがんばえー

∶¥50000

お疲れ様でしたわ

∶¥500

お前はよくやった。さあ森へ帰ろう。

∶残念無念また次回

∶ノシ


 配信が自動切断されました――


 ***


 ここからは録画配信となる。尤も、協会には中継が流れている。万が一という事もあるし。

 現在視聴者は協会関係者のみだ。


「出来れば生配信終了までにボスは倒しておきたかった」

「中村さんも完全にD-tuberの思考になってるな」

「そりゃもう。やはり視聴率は上げたいので」


 と、メイドさんを背負いながらだらだらと神野君と会話している。

 もう早々と終わらせる必要もない。残りの、というかもう地下19階だからこの階だけだが、隅々まで探そう。


 まあ結局目当てのアイアンゴーレムとカッパーゴーレムは出なかったのだが。


 そして何体かのゴーレム(竜牙兵含む)を倒し、とうとう下の階に通ずる階段を降り、遂にこの迷宮の最下層、地下20階のボス部屋の前に到着。


「確かここのボスは下層に出るゴーレムが複数体だっけ」

「ああ。まあアイアンゴーレムが出る確率は低いがな」

「つまりゼロではない、と」


 なら一縷の望みをかけるしかない。神野君が観音開きの扉を開ける。

 中に控えていたのは。


「知ってたよ畜生!」


 ミスリルゴーレムが2体とクリスタルゴーレムが1体だった。

 尚、自分は避けに徹し、マンドラちゃんがシードキャノンで牽制、神野君がアタッカーとして動き、3分と経たずに決着。

 そして宝箱の中身もミスリルのインゴットと、この迷宮に軽く殺意を覚えた自分だった。


 ***


 迷宮の外は真っ暗だった。既に午後9時を回っている。

 ここで漸く自動人形を下ろす。


「条件をクリアしました。名前を付けてください」

 

 名前……名前かぁ。

 メイドだからロッテン……いやあれはキツすぎる。

 咲世……色々と駄目だろ。

 メイド……メイド……


 メイ……は安直過ぎるか。てか昔のアニメにいたなあ。まああれはフィギュアサイズだけど。

 ならメイドのスペルからどうだろうか。メイドのスペルは『maid』だから……


「マイ、で」

「認証しました。私はマイ。主様に仕えるメイド型自動人形(オートマトン)です。宜しくお願いします」


 と、自動人形……マイがスカートの両端を摘み、軽く会釈する。あ、これカーテシーってやつだ。生で見るの初めてだ。


「初めましてなのです。マンドラちゃんなのです。あとマンドラちゃんが先にパパと契約したからマンドラちゃんの方がお姉ちゃんなのです!」

「認証しました。個体名、マンドラ様は私の姉です。宜しくお願いします、マンドラお姉様」

「違うのです! マンドラちゃんなのです。マンドラじゃないのです」

「訂正いたします。マンドラちゃんお姉様」


 なんだかなぁ。

 どう見てもマイの方が歳上に見えるが。まあ、マンドラちゃんが嬉しそうだから良いか。マイもマンドラちゃんを姉と認識した(しちゃった?)ようだし。


 それから今回の探索での取り分だけど、ミスリルに関してはこれもスコップを作る素材として取っておく事にした。目当てのモノがが出なかったけど、無駄じゃなかった。それ以外は換金してもらい、神野君と山分けにする事にした。神野君、お金は兎も角ミスリルは不要との事。


 夜遅いけど探索で得た魔石やドロップアイテム等は自分で取っておく分を除いてすぐに換金しなければいけない為、近場の協会支部に行く事になるのだが……


 まさかここで一悶着あるとは自分も神野君も想定していなかった。

 



キャラクター紹介

マイ

藍色のストレートのミディアムヘア、鳶色の瞳。女性にしてはやや高めの身長(中村と数cm低いくらい)。体格の起伏は控えめだが、出ている所はちゃんと出ている。所謂スレンダー体型。見た目に反してかなり重い。クラシックタイプのメイド服を常に着用している。一人称は私。

内骨格型自動人形(オートマトン)。感情の起伏が無く、無表情。ただし自我はある模様。中村浩士と契約した2体目の従魔。見た目通り家事全般が得意。また迷宮外でもその身体能力はそのままなので優秀な護衛でもある。名前の由来はメイド(maid)の『mai』から。


協会で何があってんでしょうねえ……





「お前(の★とブクマ)が欲しい!」(言葉が足らない闇の魔導士)

「へ、ヘンタイだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」(カレー好きな変な生き物を連れてる女の子)

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― 新着の感想 ―
我を広島の民と知っての狼藉かっっっっっっっ おまんじゅうおいちい、ばよえ〜ん
まあ、変態より一番最初にでてくるのは師匠のカエル(カエル積み派)
更新ありがとうございます。 変な生き物「ぐっぐぐー(ばよえ~ん)」
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