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Arms & Magic  作者: Takunoji
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道具屋の依頼〜おばあさんの話〜

情報を集めていて、運良く、近所のおばあさんの話を聞く機会が得られた一行。

食事をしながら、おばあさんの話を聞きます。もちろん、おばあさんにも肉をご馳走します。

「ひと昔前は、協力する様な真似をしない動物ばかりだったんだ。けどある日を(さかい)に動物達はこの町に住む人間を見つけるとあたり構わず(おそ)ってくる様になった。」とおばあさんは言いました。やはりと思った一同はおばあさんがまだ話しそうなので口を(つむ)がました。「そして、当時はチームを組んで(かり)をする人間が少なかったから動物達にやられてしまう者が続出してしまった。この町はマラソンが昔から盛んでの、ランナーは途中で獣達と鉢合(はちあ)わせるから、ハンターの様なことをしないといけないのだが、ある日を(さかい)に複数の獣に狙われる様になったから大変だ、追い払っても、逃げても追っかけてくるから(みな)途中で力尽きてしまったのさ。そして状況が変わったことに気がつくのに2、3日かかったから、その期間にマラソンに出かけたものは、ほぼ全員帰ってこなかった。」とここまで話して一息つくおばあさん。

「そーか…マラソンに出かけて帰ってくるのに1日以上かかることもあるんだな…」とパズが少し(くや)しそうに言います。「その時に町には異変(いへん)とか、変わったこととかなかったのですか?」とジースが聞きます。

「あとで知ったことなんだが、この町の町長の息子が結婚式をあげたんだ。そして、今まで一緒にいた女はこの町を去った…それからマラソンに出かけた者が帰ってこなくなった。不思議な話だのぉ」とおばあさんが答えます。「それは(あや)しいな」と思ったジース、「いなくなった女ってどんな人なんですか?」と質問を続けます。

「あぁ、気立ての良い娘だったよ、名前は『キュラー』といい、いつも杖を持っていて家事でも荷物運びでも全部魔法でやってしまうんだから、大したもんだったよ。でも、なんで出て行ったかはわからんな」とおばあさん。

「町長の息子と結婚したのは誰なんですか?」とライラが聞きます。

「あぁ、うちの孫だよ。嫁入り先は決まっていたんだが…なんでも町長の頼まれて結婚式をすることになったんだと、因みに結婚式の真似事だけで、結婚はしとらんよ。それから、孫は嫁入りして今は幸せにしとるだろう。そこからは深く聞いてないからわからんな。ふう、少し話しすぎたかねぇ、ちょっと疲れたよ。それじゃ頑張るんだよ。」とおばあさんは自宅に帰って行きました。

お礼を言い、手を振って帰っていく、おばあさんを見送ったあとジースが「町長が怪しいと思うんだ、何か知っているぞ。」と言います。ジースは探偵気取りでこう話しました。他に情報を得られそうな場所がないので、町長を(たず)ねることにしました。

「こんにちは、町長さんいらっしゃいますか?」ジースが町長さんの家を(たず)ねます。「いらっしゃい、どちらさんですかね?マラソンの事でも知りたいのかね?」と町長がジースに尋ねます。「マラソンに挑戦しようとやって来たのですが、準備の最中に複数の動物に(おそ)われまして、不思議に思い、色々と調べていたところ町長さんはなんでも知っていると(うわさ)を聞き、お訪ねした次第(しだい)です。」とジース。

「おおそうですか、マラソンについてなら色々とお伝えできると思いますよ。」とちょっと機嫌良さそうな町長が答えます。

「以前は、マラソンが盛んだったのに、ここ最近では挑戦(ちょうせん)する人がめっきり減ったと言う情報があり、その原因を探っております。何か知っている事があれば教えて(いただ)きたく思います。」とジース。「その事については、よくわからないのだが…ウチの息子にマラトン湖を(まつ)るための儀式(ぎしき)をやらせたんだが、その時にウチの子の嫁候補の娘、キュラーが逃げてしまったのだ。いったい何があったのか、わからんが、その次の日以降、マラソンに行った者が帰って来なくなったんだ…」と町長が答えます。

「その儀式って結婚式ですか?」とジースが町長に質問を続けます。「ああ、そうだよ?」と町長が答えた所でライラが「それは、息子さんの奥さん候補の人が勘違いして『裏切られた』と思うんじゃ…」と突っ込みます。

「は?昔からやってる伝統行事だそ?昔からこの町に住んでいればそんな事…」と言いかけて町長は顔を青くします。「外から来た女性(ひと)だったんですね…」とジースが言います。

町長が血相(けっそう)を変えてこう言います。「やってしまった!それは当然だ…なんとかして誤解を解かねば!」と(あわ)て始めた町長にジースが「息子さんはどうしたんですか?」と質問を続けます。

「息子は、儀式(ぎしき)の後にどこかへ行ったきり、音沙汰(おとさた)がなかったが、つい最近連絡があったんだ、元気そうにしておるよ。」と町長が言い何やら魔法陣のようなものを指さします。「これで連絡をとったのだよ、これもキュラーが作ってくれたんだよ。」

ジース達はそれに目をやります。ジースには難しくてよくわかりませんでした。がライラは違います。「これ(すご)い技術で作られていますね…ふむふむ…ここが…あれ?ちょっと理解するには時間がかかりそうだわ…」やはりライラでも良く分からなかったようです。そして、ジースがさらに質問を続けます。「これで息子さんと話ができるのですか?」「いや、こちらからはどのようにして良いか分からないんだ。前はたまたま声が聞こえて来たのでここにきたら息子の声だったというわけだよ。そして、息子は今マラトン湖の近く、この町の森を抜けたところに家を作って住んでいると言っていてもう少ししたら家族を連れて来るともいっていたから安心していたところだ。」と町長が言いいます。

「なるほど。では詳細(しょうさい)なところは息子さんに聞いて見ないと分からなさそうですね。」とジースが答えます。その時「…さん!父さん!聞こえるかい?おーい!」と声が聞こえます。どうやら町長の息子さんのようです。

「おお、エイキスか?いまキュラーに誤解を与えたんじゃないかと思って、それをお前に話さなくてはと話して言いたところだ。」と町長、「何言ってんだよ、父さんそれはもう大丈夫だよ。前回はあまり話せなかったからね、こっちも言いそびれたんだ。だから気にしなくていいんだよ?それと頼みがあるんだ、あまり長く話せないから要点だけ言うよ。キュラーがかけた呪いなんだけど、こいつは強力なもので簡単には解けないみたいなんだ。それで、この呪いを解くために『ラピスラズリ』が必要なんで、取りに行かないといけないんだ。それで動物達がこの調子でしょ?だから1人ではきついから何人かマラソンをする仲間を送って欲しいんだ。そっちの町から森をぬけたところにマラトン湖が見えるばしょ?大きな木があるから、そこで「アナプニ…ザーッ…て地面に手をつけて欲しいんだ。そし…ザーッ…達が…ザーッ…よろしく!」と言ったきり声が途切れてしまいました。

「うーん、なんか呪文のようなものを(とな)えるようなことを言っていたけど…」とジースが言いながら周りに目をやります。他のみんなは首を(かし)げています。さてどうしたものか?中途半端に大事なところが抜けた形での伝言で、たどり着けるのでしょうか?

それ次回のお楽しみ。

でわでわ。。。


町長の息子の話で呪いの張本人が分かり、その呪いを解くための行動を起こしていた町長の息子だが、戦力不足の為、呪いを解くための材料を取得出来ないとの事。ならば、ジース達が一役買おうとなったのだが、町長の息子の話は途切れ途切れなので、イマイチ情報がはっきりしないが、ウダウダ言っても仕方ないので、町の北東にある森を抜ける事にした一行。果たして町長の息子に会えるのでしょうか?

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