道具屋の依頼〜VS動物達〜
ライラチームとライカチームで情報を擦り合わせ、どの様に動くのか、作戦会議をする事にした、一行。どんな作戦で行くのでしょうか?
明くる日、各々(おのおの)が整理した事をまとめる事になり、食後のブレークタイムに話し合う事にしました。
「朝は肉を食べないと気合が入らないなぁ」とパズが不満を言います。パズが言いました、職人集団オリエントでは朝ごはんは、肉なのです。ライラもその環境で育ったので、朝は肉なのです。でも今日は、食材がないので野菜とブレッド(パン)です。
「お肉がないと寂しいな。」ライラもパズと同じ気持ちの様です。
「ご馳走様でした。さて、僕が思うには町の人が狩をしないのは獣達に囲まれてしまうからだと思うんだこれどうだろうか?」とジースが話を切り出します。「町の人を1人連れて狩に行こう!それが良い!」パズがジースの問いかけに答えて言います。「そうね、食材ゲットと検証が同時に出来るもんね。良いアイデアだと思うよ?」とライラ、アルドラが「実験台になる人はどう思うかな?」と言います。
…少しの沈黙があり、ジースが「昨日の店のオヤジに頼もう!もし、想定通りなら、獣達が複数でかかって来るから、ちょっと大きめの獣を狩ってしまおう。」と言います。皆頷き、その様にする事にしました。
ジース達一行は、宿の外に出て「店のオヤジ」を探しました。運の良い事に今日も営業日らしく昨日と同じ場所にいました。「昨日は色々と教えて頂きありがとうございました。ところで、昨日おっしゃっていた『動物達に目をつけられた』というのはどういう事なんでしょうか?詳しく教えて頂きたいのです。昨日、こちらのパズが複数の動物に襲われまして、不思議に思いお尋ねしております。」と懇切丁寧に尋ねます。
「お、昨日の…今日出発するのか?良かろう、動物達に目をつけられたのだな?
…この町に入った者が対象になるのかどうかはわからないのだが、町の人々は町の外に出ると大半、複数の動物に襲われて、捕食されてしまう。若しくは逃げて帰った時には絶命してしまうのだ。
初めは運が悪いだけかと思ったのだが、明らかに動物達に狙われている事に気付くまで、時間はかからなかった。
…とまぁ、こんな感じで良いかの?他に知りたい事はあるか?」と確認をジース達に促します。「流石店のオヤジ!」と腹の中で思ったジースは「実は、我々(わらわれ)の場合とこの町の人との違いを確認したいと思っています。」と言います。「わしか?…良かろう。これだけ話して行かない訳には行かないからな。はっはっは!」と答え、話はまとまりました。
早速町を出て、獲物…ではなく動物達の観察をしに行きます。「町の外に出てみると、ちょっとだけ怖いな…」と店のオヤジが言います。まぁ無理もありません。そして、パズは動物達の気配を探ります。他のメンバーは周りに注意しながら歩きます。不意打ちをくらわない為の対処です。町を出て2、3メートル程離れたところで一斉に獣達の視線を感じたパズが、「おー、やっぱり町の人が居るとかかり具合が違うねぇ」と言い、周りに注意を促します。やはり、町人がいると動物達の反応は違うみたいです。これで町の人が動物達に狙われている事がはっきりしました。そして、もう一つ動物との戦闘は、この時代には必須、若しくはハンターが狩を行う必要があります。この町のハンター、町長達がそれを行なっているはずですが、町長自身は、既に隠居しているので、息子がやっているはずですが他界しているという噂もあったので『この町にハンターが不在のため、誰も狩をしない』という仮説が立ちます。
「とりあえず、適当な大きさの獣を狩ってしまおう。義兄さん、あとよろしく!」とパズが言い森の中へ走って行きます。
ここからは、純粋に食うか食われるかの戦いになります。ちょっと、とぼけた感じのパズの目つきが変わります。大剣を抜き、アイテムホルダーのロックを外します。動物達は、お互いの戦力差を五感を使って測ります。「やばい」と思えば逃げるし、「イケる」と思えば戦います。今回は逃げずに、向かって来たので「イケる」と思ったのでしょう。「舐めやがって…」とパズが一言こぼします。「3匹まとめて、相手してやらぁ!」と気合いを入れて、『気』を体の丹田から大剣まで巡らせ攻撃力、防御力を上げます。普通は魔法発動の準備をするのですが、パズは魔法が使えません。パズの背後では、ジースが以前、カテリーニ地方での戦闘の時に使用した魔法を発動します。
腰の剣を引き抜き、三角形の上部に横棒を入れた図形を描きつつ「コクマダートケテル」と唱えます。そして、半透明の球体の様なものが現れます。「イニット!」と続け、ジースの頭の中に「初期化、完了しました。」と響きます。「セレクト アスタ フロム エネミー、アップデート フィールド セット オブザーバー パズ、 エグゼキュートクエリ!」と続けます。パズは何も気付かないがパズの位置情報とパズに狙いを付けているものの情報をジースへと届ける「オブザーバー」がパズに憑きます。一応悪霊ではありません。
「ライラ!」とジースが叫びます。「任せて!」と胸のポケットから札状の魔道具を出します、二本指を当て「ハルチ、ツヅチ、パズ!」と唱えると札が火炎の玉となり、パズの方に向かいます。「来たか…」とパズ、1匹目が前足でパズを潰しにかかります。
パズは振り上げた前足と反対の前足方向へ加速して一撃を避け、大剣を地面に一度叩きつけ、反動を利用して1匹目の首をはねます。次に尻尾の付け根のあたりで、先程の魔法、地面を持ち上げて壁を作る、壁程の幅はないけれど、動物の死体を持ち上げて首下に向けるのには十分なものを作ります。そして、その隙を動物が見逃しません。飛びかかって来たのは鳥型の動物です。パズがピンチ?
エディタの都合で次回へ続きます。
1匹狩って、血抜きの体勢を作ったパズ。その隙をついて、もう1匹が襲いかかります。さてどうする?




