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Arms & Magic  作者: Takunoji
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旅の準備〜魔道具屋〜

グリーク城内の鍛冶屋からパズを生贄に次の魔道具屋へ向かう一行、主人のオババは、ライラの教育係でもありました。

ライラの母エリーが元々所属していた、集団の長、セムの知り合いでもあります。そんな所縁(ゆかり)のあるところでもあります。

グリークランドの城内(じょうない)を、とぼとぼとジース、ライラ、アルドラの3人が魔道具屋(まどうぐや)に向けて、歩いています。

「アルドラは森精(アルセイス)だから森の能力?」ライラが突然疑問を投げかけます。「それは…あれだよ『森の力』を借りるんだよ」とジースが答えます。「『森の力』ってなによ?」ライラが突っ込みます。「『森の力』は木の葉っぱをコントロールするんだよ…」とジースが言い終わるか否かのタイミングで、アルドラが突っ込みます。

普段(ふだん)からみんな森の世話になっているでしょ?もうちょっと感謝(かんしゃ)して()しいもんだわね!怪我(けが)をしたら薬草(やくそう)を使うでしょ?川や(みずうみ)の水を飲むでしょ?お腹が空いたら獲物(えもの)果物(くだもの)をとったりするでしょ?他にもあるけど、もうちょっと身近(みじか)な事にも気を配る様に!」とアルドラがご立腹(りっぷく)の様子で言い(はな)ちます。「(もう)(わけ)ない…」ジースが(あやま)ります。ライラも一言、謝った後「でも、森精(アルセイス)木精(ドリュアス)の区別がつかないのよ、森は木が集まっているでしょ?」と続けます。それに答えて、アルドラは次の様に言いました。

「確かに、木精(ドリュアス)と私達、森精(アルセイス)は似ているわね、木精(ドリュアス)は『木』のみ、つまり一本の木に宿る妖精なの。それに対して私達、森精(アルセイス)は森、全体的なものに宿る妖精なんだよ?だから多少、木精(ドリュアス)と似ているんだよね」

「なるほど、そう言う事か…でも戦闘には、どうやって応用したら良いだろうか?」とジースが疑問を投げかけます。「それは…みんなを守る『森の力』!」とアルドラが答えます。ちょっとの間、沈黙(ちんもく)が続きライラが、それを破ります。

「動物達の力を借りたりとかできるの?それが出来るのは、神様クラスにならないとかな?」アルドラがさらりと答えます。「そんな事ないよ?」その答えを受けて、ライラは、自分のアイディアが行けると思いアルドラを連れて魔道具屋(まどうぐや)へ、さっさと連れて行ってしまうのでした。「おーい…」ジースの呼び声が(むな)しく(ひび)くのでした。

そして、やって来たのは『魔道具屋(まどうぐや)』。おどろおどろしい物や、文字や記号が描かれているの物があったりして、まるで、現代の古美術品を売っている店の様な、いでたちです。

「こんにちは〜、ライラです。」と古めかしいドアを開けて魔道具屋に入っていくライラ。「おやおや、ライラちゃんかい?よく来たね〜今日は、アルドラちゃんの魔道具とドレスアップをしに来たのかい?」と老婆(ろうば)が奥から出てきます。「オババ様はなんでもお見通しね〜、その通りですわ。今日は魔法陣を描く準備をしたいと思っていましたの。」とライラの口調がいつもと違うが、そこには突っ込まないジース。

「言葉使いが、上手くなったね〜セム様の言いつけとは言え、大変だったからねぇ、フォフォフォ」歯が悪くなってきているので「ホホホ」が「フォフォフォ」になってしまうのです。ライラは、ここで言葉使いを習った様です。「もぉ〜オババ様ったら!」とライラが返します。どうやらお約束のやりとりの様です。「で!このアルドラですけど、この子に良い魔道具はないでしょうか?私は、風属性(かぜぞくせい)の魔法が彼女に適していると思いますの…いかがでしょうか?」「ふむふむ、アルドラちゃんこちらへおいで」と手招てまね)きをするオババ、腹のなか「私もライラみたいな言葉使いしないとかな?」と思いつつオババの元に行きます。「言葉使いで人を差別したりせんよ…安心をし」と笑顔でアルドラの手を握ります。「ふーむ、森精(アルセイス)に風属性の魔道具はあまり意味がないの〜」とライラに言います。「ダメですか〜」と肩をがっくり落とすライラ、「まぁ、森精(アルセイス)に適したものは本人の性質に()るから森精(アルセイス)と言うだけで風属性が良いとは言えないね。考え方は合っているよ。よく勉強しているね」とオババがライラを()めます。そして「この子の場合は、ズバリ水属性じゃな。元々ある風属性に水属性の力を上乗せする感じじゃの。この子の場合はライラと違って『間接的』な魔法の方が相性が良さそうじゃ。まぁ占いの結果じゃけどな、フォフォフォ」と続けます。

そして、ジースが(みょう)に納得したように「なるほど、性格が魔法の相性(あいしょう)に関連するのか…なるほどな…となればライラが火属性(かぞくせい)なのも(うなず)ける」と言います。それにライラが「あたしが火属性(かぞくせい)で、どう納得(なっとく)したのよ?」と突っ込みます。「いや…元気のいいところとか、料理が得意なところとか…あ!アルドラは結局、水属性(みずぞくせい)でいくの?」「ん?そうねぇ。オババ様の提案もあるし、そうしようかな?」とライラが返答します。なんとか(なん)(のが)れたジース。アルドラのテストを()ねて実際に水属性の魔道具を使って見ることにします。

「まずは基本的な事から行ってみましょうか?水の玉を作ってそれを的に当てる。ここからやってみましょう。」とライラが口調を戻して言います。「はーい、水の玉を作るのね?うーん…」アルドラが答えて、両手を前に出しますが…何も起きません。それを見たライラが「そしたら、水から玉を作るイメージをして…こう、両手で水の玉をすくい上げるイメージ」とライラが手本を見せます。「あれ?ライラは火属性なのに水の魔法が使えるの?」とジースが質問します。「それはわしが答えよう。ライラは元々の火属性で水とは反対の属性だが火→風 (大気)→水と転じる事によって水属性を使っているわけじゃな、だから風属性の魔法と併用(へいよう)する事が多いのではないか?」とオババが答えます。それに納得し、感嘆(かんたん)するジース。

「あ!できた!じゃ飛ばすよ?」と両手を的に向けるアルドラ、飛ばした水玉は勢いよく壁を突き破り通路を歩いていた兵士を直撃します。「ぐっ」と声をあげて倒れる兵士、慌てて兵士を介抱(かいほう)します。「う〜ごめんね、初めてだったの」と兵士に(あやま)ります。「いや、ちょっと、びっくりしたけど、何でも無いので大丈夫であります。」とアルドラの顔を見てあたふたする兵士です。そして、そそくさとその場を兵士は立ち去っていくのでした。アルドラは可愛いからねぇ…まぁ無理もないかな?

さて、アルドラと水属性の相性は良い様です。方向性が決まったので次は魔道具の作成に入ります。どんなものができるのでしょうか?それは次回のお楽しみ。

でわでわ。。。

アルドラの魔力に適当な属性がわかったので、テストを行ったところ、ちょっとした事故になってしまいました。

何も問題にはなりませんでしたが…この先どうなる事やら?

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