帰路〜VSインキュバス〜
ちょっと豪勢ないかだに乗り夜番をしていたライラとアルドラ。
案の定寝てしまう2人でした。そして、ハッと気がつくライラの目に映ったのは…
「はっ!寝ちゃってた…ごめんなさいアル…ど、ら?」と気がつけば花畑にいる事に気がつくライラでした。「はて、いかだの上で夜番をしていたはずなんだけど…こんな事するのはサキュバス…女を襲うのは、その中のインキュバスか…卑猥な霊が出たかぁ…本 (この時代の紙はセルロースナノファイバー製です)で読んだ限りだと襲って来るらしいわね…」「お美しいお嬢さん、貴女に至上の快楽を味あわせてあげよう!」と言うや否や輪っかの様なものをライラに向けて投げます。「あー、これじゃゆっくり寝てらんないわ…」と一言こぼし、輪っかを焼き払います。「生憎、ダンナがいるんで!」と返答して、両手をグッと握りしめます。赤い炎がライラを覆い、投げられた輪っかの様なものは炎の中に消えてしまいます。「ここは、夢の中なのに何故動ける?」とインキュバスがたじろきます。
補足として、夢の中で、大半の人は思った通りに動けないし、あんまり覚えてないから、なんとも言えないですが。ライラは魔法の訓練で精神のみの体を具現化する術を持っているので精神世界 (夢の中)でもちゃんと動けるのです。
「鍛え方が違うのよ」と言葉を返し火の魔法で相手を焼き尽くします。魔法は、ものによりますが基本的に精神に作用しますので、夢の中でも効果があるのです。
決着が付き、ライラが目を覚まします。そこには、パズがアルドラに抱き付かれていました。「何やってんのよ?」とちょっと驚いた様に2人に尋ねます。「なんか、変なのが2匹いたんだ。そいつ等をやっつけたらこーなった。」とパズがアルドラを指差して言います。「まぁ、無事で良かったね。アルドラは、変な事されなかった?」とライラがアルドラに尋ねます。(ようやく)パズから離れ、アルドラが話し始めます。「怖かったよ〜、変な男が、襲って来て危なかったんだよ〜」とアルドラが泣きながら、今度はライラに抱きつきます。「おーよしよし、もう大丈夫だからね〜」とライラがあやします。事の顛末はこうです。
アルドラもライラと同じ様に気がついたら「夢」の中にいたのです。そしてライラと同じようにインキュバスが襲って来他のですが、ライラと違い「戦闘力」に欠けるためインキュバスに太刀打ちできずにいたところをパズに助けてもらったという次第です。なんでパズがアルドラを助けたのかと言うと、インキュバスがライラとアルドラの夢枕に立っていた所、笑い声やら夢の中で話している言葉が全部いかだの中に響いているので、うるさいのです。そして、パズがアルドラの夢枕に立っているインキュバスを倒した時、ライラの一撃がいかだの一部を焦がしました。紙一重でパズも黒焦げになる所だった事は、何も言わないパズでした。
まぁ、アルドラは危機一髪でしたがとりあえずは何もなかったので…良かったですね。
次の夜番は、パズとジースです。はじめに決めた順番と違うけれど流れでそうなりました。しかし、アルドラはまだ起きてパズの横にいるのでした。ライラは、というと「インキュバスに怖い思いさせられたから、暫く(しばらく)寝たくないんじゃないの?」と言い残し、寝床に入ってしまいました。
そろそろ夜明けです、既に夜番ではなくなってしまいました。
「ふぁ〜、もうそろそろ寝てもいいんじゃねーのか?」とパズが言います。
「うん、そうだね。もうそろそろ夜番もしなくて良さそうだし、寝ようか?寝て起きたら、そろそろとグリークランドに着くよ?」と言うと宙に三角形の上部に横線を入れた図形を描き「コクマダートケテル」と小声で言います。そして「イニット」と続けます。
以前、カテリーニ地方にてジースの戦いで使った魔法です。視界の範囲を、座標レベルで、空間把握ができると本人が言うのですが…まぁ、現在位置を確かめるのですね。現在の川の流れで行くと日が登りきる頃には、ジース達の居城近くに着きます。いよいよグリークランドに辿り着きます。
次回は、久しぶりのグリークランドです。
でわでわ。。。
ジースの天気予報魔法で、グリークランドが近い事を確かめた一行、いかだの中で寝て起きたら、そろそろとグリークランドに着きます。今は、みんなゆっくりと寝ります…




