第三十話 2日目ーその1
ついに30までいった!今回は、情報入れすぎた。
戦争開始2日目朝 中国四国軍
「総員、集合!今日の作戦は、兵庫の市街地の侵入による完全なる陥落と京都への侵攻だ!時間的に、京都とは行かなくても、兵庫は落とすぞ」
山に近い町の、麓で作戦が伝えられる。
「今回は、我々2日目にしての市街地戦である。訓練で何度もシミュレーションを重ねているが気を抜くな!作戦は、1時間後だ以上」賢の発言で軍全体は、より一層強固になった。全員がバラバラになるのが分かりすぐさま上官専用のテントに向かう。
「今回もうまくいきますよ」部下のひとりが、話しかけてきた。非常に頼れる部下で、どっかのやつよりましだ。
「今、どっかのやつよりましだと思っただろ兄さん」谷 相。実の弟だがよく見る犬猿の仲の兄弟軍人だ。入隊の目的も兄弟を見下してやりたいと考え方が一緒でこういう人間がいるのが不思議と思うが2人が、leftだからの理由で入れた。
「ああそうだな。どっかのやつよりましだと思うが、お前とは言ってない。もしかして被害妄想人間なのかな?」
「うるせぇ!ばか兄」言い争うのが再び始まった。
「また始まった…」部下は呆れて眺めて見る。こうなると、2時間以上喧嘩するのが基本で止めたらさらに長くなるし、なんなら止めた人全員が被害に遭うから止めないほうがいい。
(幸い今日は私が指揮するから問題ないが…)今日は異様に早く終わった。時間にして1分。歴代過去最高記録を樹立したに間違いない。
「その条件飲むかい兄さん?」見た感じ取引を持ち掛けたのだろう。賢は拳を止めて、ニヤリと笑った。
「飲もう。少しぐらい見直したよ弟。1ミリだけだが」つまり取引が成立したのだろう。
「悪いが作戦変更。一時間後の計画全部変更。」
「まて、急だな?」
「簡単に言ったら、都市部は兄弟で攻略する。悪いがこの件は介入はするな。」
「ゲームをする。どっちが多く敵を殺すか」相は兄の言葉を遮りクエスチョンの部下に概要を伝えた。
2人の目は、互いに燃えている。どっちが優れているか優劣を告げるのには丁度いい。
「これは、どうなることやら…」二人はそれぞれのテントに移動し、準備を始める。
京都中央地下施設ー敵作戦開始25分前
「本当に彼を使うのか?」1日が経ち、既に多くの軍人が中部や、他県から大阪、京都に集まりつつある。無論、ghostの『龍』は救助活動の結果ここに到着したのは昨日の深夜だと、彼自身に聞いた。能力の使いがって良いのが一番の理由である。
「だが、彼を使わなければ兵庫が落ちる。今できる最善の選択だよ!」
「だがな北野。あいつは中部の戦争で多くの犠牲を生んだ。俺の力の半分でようやく確保できたんだ。今度こそ保証は出来ない」『龍』の言っているのは、間違いない。全滅に追いやった奴をそう簡単に前線に送れない。
「2手先の考えた結果、迅速に対処できて、敵leftの攻略に早く終わらせれるのがこれだけだった。自分は信じるよ彼を」
「お前の2手は意外と信頼しても問題ないかもな。お前にかけるかぁ」渋々、了承した。
「そういえば、首相の件どうなったのだ?」北野に問いかける
「一応移動は上層部が進言したらしいけど、首相が居なくなれば、敵がここを感づいてくるのを危惧して大阪に残ると」
「まぁそうだよな。ここを失えば近畿の司令部、しかも敵が恐らく把握しているのが大半なんだろな。ある意味、近畿の完全な撤退が選択肢に入るってことか。臨時で首相になったとはいえちゃんと考えてくれてるんだな神田って奴」龍は、意外に感じているのを言ったに違いない。
「昨日の敵は今日の友って昔の言葉でも言うからね」お互いに笑みを浮かべた。
「ghostの無能力者が前線で指揮したらしいけどそいつどうなった?」また戦況に関することだ。
「死んだと判断されたらしい。正確には分からないけど国境の警備していた第七大隊の通信が途切れたためそこに、現在所属していた、うちの部下は……そういうことなんだろう」
「第七ってまぁまぁ優秀な大隊の1つじゃないか。それが一日だけって敵のleftはどれだけ力が強いんだ。」龍は諦めている。
「一応leftの線は間違いない。だが、お前が一番強いんだ。敵よりもな。自信持て」励ましてみる。
「色々とありがとう」励ましは、どうやら効果があったようだ。
「それと、あともう一つ東北の列県同盟が、5年前の内戦で関東国に奪われた福島県の回収を目的に、宣戦布告した。」
「それは、本当なのか」北野の言葉に投げかける。
「本当だ。さっき情報が入った内容だ」
「それで、関東国の反応は?」
「これを機に、休戦協定は効力を失って第二次日本内戦が正式に始まった。関東国は、いち早く世界の支持を集める用意をしているらしい」龍の表情を覗いた。少し悪人顔になりつつあるかもしれない。また、励ますしかない。
「そう案ずるな。5年前と比べて今、ここに俺たちが居る。今開拓の権利を持っている俺たちだからこそ速く終わらせる」その言葉には、前向きな姿勢と目からの熱を覗き込んだ龍は、魅かれる。
「お前がいて良かった。少し前向きになれたよ」礼を言ってくる。
「それは怜央さんに言ってください。今こうして出会ったのも彼のおかげですから」
そうこうしているうちに昨日入った部屋を通り、少し歩いて扉の前に立った。扉を開けて、今回の作戦室に入った。昨日とは別の部屋だが、造りや内装が一部似ている。部屋中央に、大型のモニターが何台も集まって今回の鍵のleftを監視していた。
「彼はどうだ?」
「変化なし」監視員の1人が、後ろを振り返り北野に報告した。
「ドームは使えるか?」
「正常を確認」時計を確認する。普段、時計はしないが、後方という安全から今回は着用している。
(7時35分か…)内心平静を装うが、断片的な不安もある。
「諜報部からの報告はないか?」
「15分前の敵作戦報告以外ありません」
そうか…
「不安なのか?」龍は、聞いてくる。色々と彼にばれてるのだろう。
「色々とな…」
「まぁそんな気にすんな。諜報部の奴らも、元は怜央さんが準備していた部隊の即席で用意できるメンバーを集めた。経験や練度含めてそんな大した問題はないはずだ」
「そうだな、思い込みすぎか」
「北野さん敵です!!既に五雹ドームに向かっています」
!!(うそだろ)
「諜報部からの報告は?」「ありません」
(予定よりも完全に早いじゃないか)「どうしますか?」
「すぐに準備しろ。近くの友軍は撤退し、敵に気づかれないようにしろ」
「了解」すぐに監視員や、オペレーターは、総力をあげ行動している。
「北野さん。敵は2人。どちらも上官クラスです」
(上官クラスが2人。自殺行為を躊躇せず突っ込んでくるあたり…結論は一つだな)
「多分そいつらが、敵のleftだ。正面モニターにリアルタイムの映像を回して。顔認証で、敵の情報を古今東西からすべて炙り出して」
「この2人が、敵のleft…」龍は正面モニターの2人を眺めていた。
「出ました!敵leftの情報です。第2モニターに出します」1人のオペレーターの言葉で第2モニターに、監視員やオペレーター、北野達も出された情報に釘付けになった。
「これって…」龍が呟く。
「…ああ間違いない。俺たちと敵のleftは、全員が引き寄せられる運命なんだろう」軽く頷きながら北野は龍の方を見た。
同時刻ー兵庫五雹ドーム付近
「兄さん敵がいないね」相が呟く「敵は逃げたんだろ。俺のことを怖がっt」
「いいや自分だね」「ばかか俺だよ」さえぎられたことを更に遮る。また言い争ってしまう
「ちぇせっかくのゲームがつまんない」
「だけど、攻略が楽になるからある意味いなくてありがとうって伝えたい」
2人は、同じスピードで、向かっていく。ラスト500mの付近で周囲に何かいないか調べる。
「兄さんこっちに何もいないよ」
「珍しく協力的だな弟よ」小さくうなずき、返す
「兄さんは永遠のライバルとして、雑魚死だけは死んでほしくない」
「お前はたまに変なこと言うんだな。こっちもいなかったからこのままドームに進もう」一瞬、相が背中を反って顔が見えないようになっていた。
(たまには珍しいものが見れた。)そう思いつつ片付けて、歩いてドーム内に入る。入る道中、機材がむき出しに散らかっているが、ここのスタッフが戦争で逃げたのだと思い中央に進む。
「ゴーストタウンの言葉が一番似合う状態だ。日常だったら、試合丸ごと貸し切りだな」
「一般的な、バンドやアーティストが使う意味でのドームのイメージがあったけどスポーツ系なのかここは…」少し残念そうに聞こえる言い方だった。
「その思いつき外れてないぜ」
!!とっさに銃を構えるが、背後からの声は聞こえない。
「急いでここから出るぞ」相のいた後ろを振り返ると知らない人が立っていた。若くて、服装的に、囚人の感じがするが、同業者にも感じる2種類の特徴を持つ男が突然目の前に現れた。
(油断した)ここで、銃口を再び、向けるが既に男は、クラウチングスタートからの異次元のスピード、新幹線が通ったイメージが真っ先に思いつくほどの速度が目の前で今起こっている。全体の流れが遅く見えてしまうほど脳内の処理がこの一瞬に詰められている。
「兄さん!」左手から、相が走ってゆく。
トン!体を押して身代わりになる。ここで、ようやく全てが元に戻った。目の前に身代りになった相がたたずんでいた。相の左腕が跡形もなく切断されていた。進路方向を見ると、さっきの男がたたずみこちらを見ていた。ここから出てくる自分の行動すべき答えは、ただ一つ。
『能力発動』
今自分のできる事を全て噛みしめ「ここで…敵を……終わらせてやる!」
両者によるleftの戦闘が、今、始まる。
本来の作戦開始10分前の出来事である。
その2は、明日の土曜日に出します。17時です。




