第二十九話 準備
のびのびやってます。
「ああ頼む。そっちはどうなってる」
侵攻から現在の把握をghostや隊長に確認して貰っているが北野の出来る行動である。現在、アクアトンネルから地上に降り立ち京都府京都市に移動し怜央の搬送や拠点を、仲間に頼んで新たにそこへ移動している最中である。フレアの影響を受けない防護車両での通信は可能なため各地に設置されてあるのを活用して現況を調べている。それぞれからの報告を聞くたび序盤の奇襲が痛いと感じてしまう。
「それにしても兵庫の戦線から相次ぐ撤退と、大阪湾からの上陸阻止。俺たちがいる間にこれ程起きるとは…」北野は思わず言葉が出る。
兵庫は現在、中国軍と自国の主戦線で、敵のleftの活動が報告されておりleftを出払っている自国は撤退を繰り返している。
「大阪を守ったのは良いほうだが恐らく兵庫の兵力分散を狙っての行動だろうな」隊長の発言は褒めて核心をついている。
大阪湾(海面上昇後の埋め立て地)から上陸しようとしている四国軍を退け首都の大阪市を陥落を阻止した。殆どが海面上昇で埋め立て地になった大阪は、地形的にビル群が集中していて、山などの自然を活かした防衛ができないのが欠点である。そのためもし上陸されていたらビル群や首都を一気に落とされる可能性が高かったためここを守った守備隊は、いい活躍をしたといっていいだろう。これが彼の言う良い方なのだと思う。
だけど首都陥落、この可能性があるから守備に多く兵を費やしたため中国軍からしたらある意味兵力の分散での行動に四国軍は一役買ったと思う。
「しかしこのままだと姫路や神戸を失うのも時間の問題ですね」中山が言う。何気に、ここまで協力してくれるのは意外だった。むしろ裏で邪魔をしていると予想していたからやはり違和感を感じる。
「北野さん着きました。地下臨時施設です」運転手は声をかける
「ご苦労様でした」後ろから降りて全員出た後、車を見送った。
「それにしても、ここ駅前ですよ」
「ここにあるんだよ。40年ぐらい前に使われた地下拠点。意外だろ」
「『無音』大丈夫だ。僕もここは初めてだよ」北野ら一行は、建物に入った。
京都タワー
京都タワーは、本日、人はいないもぬけの殻だ。戦争が始まったからだ。ショーケースは、八つ橋や饅頭が色々と置いてあるのは今も変わらない。久しぶりに色々と覗きたいが、状況が状況だから今は無理だ。
「皆さんこちらにあります」隊長は、すぐに一階のエレベーターに移動した。
「隊長や中山さんお久しぶりです。さ、行きましょう」目の前に、私服姿の男性が3人いた。体付きの感じすぐに軍人だと分かった。3人居るのは、1人が案内で2人は警護なのだろうか。3人はエレベーター前の隣にある関係者以外立ち入り禁止の扉のロックを解除した。3人から順番にそれぞれ入っていた。
(階段はもう嫌だが仕方ない)中に下へと続く階段がある。階段は地下2階まである。
「隊長。あの3人とはどういう面識何ですか?」彼らと面識があると思う隊長に聞いてみた。
「彼らとは、学校の同期で、仲が良いメンツだ」あっさりと答える。
「奥から教官、航空、爆弾処理班。色々と変かも知れないけどいいやつだ」
「爆弾処理班…中山もそこでしたよね?」隊長の関係はあると思うが中山との関係が分からないこともあって念のため聞いてみた。
「確か彼と中山はそこであったらしい。だから学校以外の付き合いだよ」
「なるほど、ありがとう」
「爆弾の件で疑っているかもしれないけど彼はそんなことしないよ」自分の疑っていることが、ばれていた。流石に疑いすぎたと思った。
「所で何でここにした。他にもあてがあるはずなのに?」隊長が聞いてくる。場所の問題なのだろう
「今最も活動ができて、近い、厳密にはアクアトンネルの場所からだとここになるだけだ。幸いここは爆破されてないのも理由の一つだが」
「それだったら奈良や他のも大阪内部にありますよ」反論してくる。
「個人的に、はじめての場所に行きたかったのが理由だ。自分の趣味って感じかな」
「趣味ですか…北野さんはそういうのがお好きなんですね。北野さんらしいかも」内心、聞けて嬉しかった言葉だと思う。
「地下2階です。ここから、あそこのエレベーターに乗ります」急ぎエレベーターに移動した。人気のない倉庫の奥にエレベーターがそこにはある。倉庫の荷物に埋もれているもしくは隠されているの方が適切だ。
ポーン ドアガヒラキマス みんな中に入った。
「ここは普段、機械が動いている倉庫で人の出入りが少ないので特に問題ありません」
「地下の地下に移動するとは面白い場所ですね」エレベーター特有のガラスから見える、施設は広くジオフロントぐらいの大きさがある。
ガタン!
「着きました。意外と早いですよねここ」扉の先には、上から見た湖や森や区がそれぞれ整備されている。
「第三次世界大戦にこの施設が使われていて核戦争にも耐えるよう設計された場所です。今は稼働したばかりなので30%超えているかいないかぐらいですが」それでもなお人工太陽で光が全体を照らされているのが、この施設の強さである。
「すぐに作戦室へ案内します」一同は再び歩き始めた。歩く遊歩道が整備されているので早く進めるがそれでも30分かかった。
「着きました。では、私たちはこれで」敬礼をお互いにして、3人はバラバラに移動していった。
「失礼します。桂川駐屯地、left部隊副長の北野です」中では、参謀が多くいるが皆手を止めてジロジロ見ている。
「ご苦労様です。京都中央地下施設の作戦参謀のノミです」
「こちらこそご苦労様です。ここまでの災難お疲れ様です。ところで例の件は?」
「今、副長の要望を兵庫からのleft対抗のを既に送っている。それにしてもそれを使うのは、意外だ」
「中部からの置き土産。使えるのは全て使いますよ。最初から2手先に考えますよ」
兵庫ー中国四国軍本隊
「たった今、敵のleftと思われるのはゼロです。このまま兵庫都市部に侵攻しますか?」
中国軍 谷 賢
「そうだなぁ、次に良い場所はどこだ?」
「ここのドーム会場はどうでしょうか?確か準軍事施設として作られた多機能型のドームです。残党は、ここを拠点している可能性があるので十分にありです」
「そこにしよう。今日はもう暗い。明日、攻撃を開始する。諸君は明日に備えろ」
「兵庫は、前哨戦、制するのは俺だ」
次回、久しぶりの戦闘だと思います。




