1-6.キャラクター
気がつけば、というより
ドキドキにより僕の記憶は飛んでいた。
加津代食堂の調理器具を用いて、加代子さんがカレーを作り、僕たち2人はそれを食べた。
そして、なぜか知らぬ間に二階の加代子さんの部屋に僕はいた。確か小学校の時の卒業アルバムを見ようだとかそんな口実だった。
緊張と、カレーと、夏の暑さで、僕は汗をかいていた。
加代子さんも同様で、僕の存在など気にしていないのか、シャワーを浴びてくると言い出した。僕は何も言わず、タンスから着替えを持ち出し部屋を出る加代子さんを見送った。
次は僕がシャワーを浴びるであろう。
いや、でも着替えはないし、浴びない方が良いのだろうか。
いやいや、清らかな身体であるべきだ!
清らかな身体!?
何の心配をしているのだ僕は!?
女子が近くでシャワーを浴びているだなんて、正気でいられるわけがない!
それも、イメチェンして、可愛い加代子さんだ!七星ほどのおっぱいは無い、というかおっぱいは無い!
いや、今はおっぱいではない!!!
だいたい、今日は高嶺さんの部屋にも入ったんだ!
女子の部屋に入っていいのは、1日1部屋だけと法律で定められている!
なんと今日は2部屋だ!
とっくに僕のキャパシティを超えている!
「ハカセ、次入りなよ」
「うわぁっ!」
脳内1人語りをしているうちに、加代子さんが現れ驚く。部屋着になっていた。
変なキャラクターのピンクのTシャツに、短パン。不健康な細い足が白く眩しい。髪の毛は洗っていないのか、よくわからないが、先ほどと同じ様に見えた。
「き、着替えが。。。あっ!家から取ってこようかなぁー?」
「ハカセ、細身だし、私の服貸すよ」
「えっ!?」
「汗、流すときもちいよ」
加代子さんがタンスからTシャツと、冬用のパジャマのような長くて柔らかいズボンを渡してきた。
気がつけば、素っ裸になり
加津代食堂2階の風呂場でシャワーを浴びている。
何故かとち狂い、シャンプーで身体を洗う僕。
広がる匂いが、七星を思い出させた。
な、七星が使っているシャンプーだ!
それを、意識してしまったが最後、
僕は、健全な男子高校生のソレに従い、男性器の海綿体に血があつまり、大きく、硬くなってしまった。
慌てて冷水にして、シャワーを股間に当てる。冷たいが、水圧がそれはそれで刺激してしまう。
何をやっているんだ、僕は。
僕は、加代子さんを守ると決めた。
いや、それが今日の今の話なのか?
いいや、違う。
加代子さんが、今の高校生活をうまく過ごすことが僕の役目じゃないのか?
と、一通りに冷静になったが、
僕の頭の中は、下心しかなかった。
加代子さんが用意したTシャツと長いズボンを履いて、部屋に戻る。
何故か加代子さんは化粧をしている。
リップを塗っている。
「ハカセは、キスしたことあるの?」




