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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.04 ルール違反
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3-2.捜索願


授業も終わり、その日の放課後

事件は起きた。


七星が騒いでいる。


「カヨちゃんのキーホルダーが無い!」


七星と加代子さんのお揃いのキーホルダーが無くなっているらしい。



加代子さんに代わって、七星がクラスメートに捜索願いを出していた。



「これの色違いのキーホルダー知らない?」

「今朝まではあったんだよ」

「どこかに落ちてないかな?」



七星が色んな人に話を聞いている中で、仲の悪い美和子さんにも尋ねる。


「こんな感じのキーホルダー知らない?」

「知らない。え?七星ちゃん、もしかして私のこと疑ってんの?」

美和子さんは急に怒り出した。

女性が怒る瞬間ほど怖いものはない。僕はそう思った。


静まり返るクラス。



「み、ミーコ、そんなんじゃないよ。ごめんね」

「だいたい、失くしたのは加代子さんの方でしょ?なんで七星ちゃんが口挟むのよ?」

「お揃いのキーホルダーだったから」

「知らないわよ。加代子さんが喋ればいいじゃない。つーか加代子さん声小さいから何言ってるか分かんないけどね」


俯く加代子さん。



ダメだ、この感じ



誰かが加代子さんを批判する空気




何かしなくちゃ、僕が守らなくちゃ

依然として静かなクラス。




あれ、さっき、、、、


移動教室の時、、、


美和子さんはひとりで教室にいた、、、


カバンから何かを取り出したり、、、


カバンに何かを入れていた、、、


七星と美和子さんは仲が悪い。


七星と加代子さんは仲が良い。


じゃあ、美和子さんは、加代子さんを良くは思わない。。。



カバンの中に、キーホルダーがある?



あるに違いない。

僕は思った。



でも、カバンから出せ、なんて言って、本当に勘違いでキーホルダーが見つからなかったら。。。



いや、僕にはタイムリープがある。

美和子さんのカバンを今、強引に開けて、中身を確認して、タイムリープをして、確証を得てから問い詰めれば。。。


加代子さんを助けなきゃ。


今度こそ、僕と、僕と七星で!




僕は立ち上がり、美和子さんの机にかけてあるカバンを取り出し、カバンを開けた。


「何すんのよ!!!!」

怒り狂う美和子さん。この反応を見れば、一目瞭然だ!


カバンをひっくり返し、中身を全て床に落とす。僕にしては荒々しい。僕も相当怒っていた。




床に広がる様々な物の中に、



加代子さんのキーホルダーが出てきた。



「確証を得た!七星!ハイタッチだ!」


一瞬戸惑う七星だが、僕の行動を理解したようだ。


ハイタッチ。


景色が歪む。


タイムリープが行われ、5分前に戻ろうとする。










「ルール違反ですよね。それ」





僕の真横に顔が。

歪んだ景色の中、隣に絵留くんが立っている。


【chapter.04 ルール違反】

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