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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.04 ルール違反
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3-1.トンチンカン


加代子さんがクラスに馴染み始めた頃、もうすぐ夏休みが始まろうとしていた。7月の最終週。



理科室への移動教室だというのに、移動した後に気付いた忘れ物を取りに僕は自分のクラスに戻った。



皆が移動したと思ったクラスに、美和子さんがいる。美和子さんは自分の鞄から何かを取り出したり、何かを入れてるような作業をしていた。移動教室の準備だろうか。



教室には僕と美和子さんしかいないが、会話は無かった。


僕は自席の机の中にある、授業で使うノートを取り出し、教室を出ようとする。



「ねぇ」



一瞬、どきっとする。

やはり慣れていない女性との会話は、緊張する。



「はい?」僕は振り向く。

「七星ちゃんとトウマって完全に別れたわけ?」

「う、うん」

「ふーん。」



僕は、何故か少し勇気を出してみた。




「み、美和子さんと七星の仲が悪いって、風の噂で聞いたんだけど。。。」

「聞いたから何?」

「ええと。。。」


自分で話題を出しておきながら、何を話せば良いのか分からない。


「あなたもだけど、七星ちゃんって意味わかんないじゃん。私、七星ちゃんにはトウマの事気になってるって言ったのに。トウマと一瞬でも付き合ってたじゃん。おかしくない?」


七星、それを知っていて、僕の立場の為に黙っていたのか?


黙る僕。


「あの女と仲良いみたいだけど、辞めたほうがいいよ。あんな変な女。。。あっ、ここだけの話だよ?」

「へ、変な人じゃ無い。七星は」

「いいからそういうの。あなたたちもう付き合って無いでしょ?」


これ以上言葉が出なくなり、僕は教室を出た。


やはり、僕や七星のトンチンカンな行動は、クラスの人たちから、良くは思われていない。

実はそれを知っていけど、知らないふりをして過ごしていたのだ。


僕はそのまま理科室に戻る。


美和子さんも不機嫌な顔をしながら、到着する。

それにしても、いつもいつも不機嫌そうな顔をしている。


僕は苦手だなぁ、と思う。




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