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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.04 ルール違反
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2-4.カレーが白い


「さて、一通り泣いたし。 帰ろう」


僕はまぶたを腫らし、加代子さんも少しの化粧が崩れ、七星は手を伸ばした時に付いたカレーが白いシャツを汚し、少し不機嫌そうだ。

加代子さんと七星のカバンには、よく見ると、色違いのお揃いのキーホルダーがついていた。



「カヨちゃん、私たちは味方だよ」と七星が言う。


僕も味方だ!と言いたいところで、家に帰る。








帰宅すると、妹がニヤニヤしながら

僕を見てきた。

廊下で向かい合う僕と妹。


「兄ちゃんに春が来たの?」

「なんだよそれは」


妹よ、おかしくなったか。

今は夏である。


「見たよ、さっき、女の子2人と歩いてたよね?」

「う、うん。それが?」


妹は頭上に雷が落ちたかのような、顔をしている。しかも白目をむいて口を開けた。



「お、お兄ちゃん!?私とお母さんぐらいしか、女性と会話したことの無いお兄ちゃんが、女子慣れしている!!!!」



妹よ、そんなに驚く事か!?




いや、確かにそうだ。


ラブアシスト制度が始まり

僕は七星から始まり、八巻さんにアドレスを聞かれ、高嶺さんにアドレスを聞き、高嶺さんに告白し、フラれ、七星と付き合い、別れ、加代子さんが帰ってきて・・・



めまぐるしい日々の中、女性への免疫がついたのかもしれない。





「でさぁ、お兄ちゃんは、誰がいいわけ?」




誰がいい?




誰がいいんだ、僕は。




気がつけば自室のベッドで、天井を見ている。



誰がいいのか?



誰が、好きなのか。



ちらつく顔。

真っ先に思いつくのは七星だ。

なんだかんだで、本当に天使で、今日の僕がいるのも、七星の救いに他ならなかった。


七星とは嘘の付き合いもした。


恋愛感情がある。間違いない。


でも、相手は天使であり、恋は許されない。というか、実らない。実ってはいけない。


そうなれば、高嶺さんだ。

でも、高嶺さんは依然として遠い。


高嶺さんは、そもそも僕のことをどう思っているんだろう。


高嶺さんからすれば、急に僕から告白されたかと思いきや、七星と付き合ったりして、訳のわからない人間だと思われているのでは無いだろうか。


いつか、それを打ち明けることは出来るのだろうか?


八巻さんはたぶん、トウマが好きだ。

それはなんとなく、分かってしまった。



加代子さんは・・・



加代子さんの事は好きだ。



でも今僕は加代子さんに恋をするのではなく、加代子さんの味方でいなければならない。



僕は、一体どうしたいんだろう。



誰が好きなんだろう。

誰かに絞らなければならないのだろうか。


恋愛ゲームは、何回でもチャレンジして、何人も攻略出来る。


僕はタイムリープ出来るけど、恋愛ゲームのようにはいかない。



そうやって、考えて行くうちに、眠りについた。




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