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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
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2-2.疑問符


ーあの日、突然告白されて、驚きました。クラスの皆さんの視線もあり、うまく伝えられませんでしたが、私はまだ貴方の事を何も知りません。告白は受け止めさせていただきましたが、やはり、返事としては、お付き合いは出来ません。それに、七星さんとお付き合いされているという噂を耳にしました。私も告白というものは、少ないながらも経験があり、その度お断りした方と気まずくなる雰囲気をどうしたら良いものか、悩んでおります。せっかく、こうやってメールのやり取りが出来たり、数学のクラスでは隣の席ですので、今後とも仲良くしていただけますでしょうか?ー


高嶺さんのメールはすごく長かった。


僕のために、文章を考え、打ち込んでくれたと思うと、申し訳無い気持ちで一杯だ。



このメールの返信は、七星の力を借りずに頑張ろう。


僕はそう思った。



だが、なんて返せばいいのか、僕は迷う。



凄く迷う。



ーこれからも、よろしくお願いしますー



これで良いだろうか。

なんだか、これでは、話が終わる。


せっかくきたメールを返して終わるのも嫌だ。

僕は、疑問符を加える作成を思いついた。



ーこれからも、よろしくお願いします。ところで、今日の数学が分かりずらかったんだけど、高嶺さんは理解できましたか?ー



いやいや、こんな話題じゃ堅すぎる!

テレビの話はどうだろうか?いや、高嶺さんがテレビを見るようなタイプには思えない。

それじゃあ、アニメは!?ゲームは!?カードは!?

ダメだ、高嶺さんの趣味がわからない!


どうしよう。


高嶺さんの事を何も知らない。




そうだ!メールで考えちゃダメなんだ!






ー仲直りの印に、明日お菓子を持っていきます!ー


僕はそれだけメールを送った。

グミを持って行こう。僕は決意した。

直接会って、話をするんだ。




すぐに返信が来る。




ーヘンなの。笑ー




僕はコンビニへと向かった。



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