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タイムリープは1日1回5分まで  作者: 大野春
chapter.02 それを使う人たち
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2-3.ヘアアイロン


翌日。

僕は緊張していた。


若干のほとぼりが冷めたので、今日は七星とは登校していない。


僕はひとりで早めに学校へ行く。


扉は開いているが、教室には誰もいなかった。

とりあえず自分の席に着き、とりあえず頭を抱えた。




ーーー昨日のメール、読み返したら、僕自身意味が分からない!




昨日、高嶺さんからのメールに対し、僕はお近づきの印にお菓子を持っていくと返信したのだ。




そもそも、お近づきの印ってなんじゃそりゃ!お菓子持っていくってなんだかお金で解決するみたいじゃないか!



とりあえず僕はグミを買い、持ってきた。


オススメのグミとして、高嶺さんにプレゼントするのだ。




しかし、いざ学校に来ると緊張してしまう。




ーーーその時、がらり、と教室の扉が開く。




「おはようございます」


にっこりと微笑む高嶺さん。黒髪ロングで整った顔立ちの高嶺さん。清楚ながらスカートはやや短めの高嶺さん!

何時に起きて準備すれば、この時間にこの姿で登校できるのだろうか!サラサラの髪はシャンプーやトリートメントのお陰なのか!?それともヘアアイロンをしてるのか!?




「あっ、おはようございます!」


高嶺さんは僕の斜め前方の自分の席に座り、カバンから教科書を取り出し、机に入れる。


その所作ひとつひとつが、とても美しい。



ーーー僕は勇気を出して、高嶺さんに近づき、話しかける。




「き、昨日の、メールのやつ!」

僕はグミを差し出した。



「うそでしょ!?」


あの高嶺さんが、あまり見せない驚き方を見せた。何に驚いたのか。

僕が本当にグミを持ってきたことにだろうか?


高嶺さんが、カバンから袋を取り出す。



同じグミが出てきた。



「私も、好きなお菓子をお渡ししようと思って。。。」

「す、すごい、い、一緒だ」


僕と高嶺さんは、些細な奇跡を共有し、微笑んだ。



僕は同じグミの奇跡よりも、高嶺さんがお菓子を持ってきてくれたことが嬉しい。



「そ、それじゃあ、これ」

「私からも」



同じものを交換する、物理的には意味の無い行為。

僕は幸せを感じていた。

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