異世界からのサンタクロース
新年特別企画・・・サンタ来襲!!
ここは・・・セルーカ王国王都ブルジュ!!
ドカーーーン
夜空に花火の花。 夜空一杯に花火が花開く。
ドカーン ドカーン
カラフルな色をした簾タイプの花火。
この異世界での標準的花火である。
火の粉が雨のように降り注ぐような美しい花火。
これは・・・新年の祝い!! 花火大会である。
ピラミッド宮殿のバルコニーから エルノスティ国王とルナーリア王妃(仮)はいちゃつきながら打ち上がる花火を見ている。
「きれい!!」
「君も・・きれいだよ」
そんなリア充はさておき・・・
王都住民たちは町へと繰り出しバカ騒ぎ!!
この異世界では・・・・・怖い病気もはやっていないのでマスクをせずに新年の祝いである。
こちらも別の意味でリア充
王都住民たちは新年を祝うために浮かれまくるのであった。
しかし・・・この新年の祝いの中、忙しく働く者がいた!!
ユリティーナ姫とラウリ治安騎士団である!!
新年といえば酒!! 酒と言えば喧嘩!! 騒動の発生である。
治安維持を担当するユリティーナ姫は新年早々から大忙し。
「妾も新年がしたいよ~」
しかし!! 真面目なユリティーナ姫はけっして手を抜かず 治安維持の仕事をするのであった。
ついでに・・・治安維持実行部隊のラウリ氏もご苦労様です。
「姫様のために・・・全身全霊をささげる所存でございます」
相変わらずラウリはユリティーナ姫に対して忠誠を誓うのであった。
そして・・・新年の祝いや行事もあらかた納まり 大部分の人達が寝静まった深夜。
もちろん 新年なので・・・一晩中、バカ騒ぎする者はもちろんいる。
酒場はいまだに お騒ぎ中であるのだが・・・
それでもある程度静かになった草木も眠る丑三つ時の深夜に・・・
なにやら軽快な音楽が王都全体に響き渡った。
子供が楽しくなるような音楽♪♪なのだが 重低音のため、多くの市民がこの音楽のために目を覚ましてしまった。
はっきりいって安眠妨害である。
騒音である。
そんな騒音的音源が 上空から聞こえたのであった。
もちろん王都の市民たちは窓を開け 空を見て不可解な音源元を探した。
エルノスティ国王やルナーリア王妃(仮)も ベランダに出て空を見上げる。
そして・・・彼らは見たのである!!
新年の深夜を駆け走る空飛ぶ・・・・・あれ!!
「あれは牛・・・!?」
「あら! 牛さんだわ~」
王都民たちは見た・・・・空を飛ぶ牛たちを!!
たくさんの牛が・・・・翼もないのに空を飛ぶ!?
そして・・・その牛たちに引っ張られ・・・キラキラと光る星をたなびかせながら空を駆け走るソリ!!
あれは某異世界的表現をするのなら・・・・サンタクロースに違いない!!
しかし・・・ソリを引っ張っているのがトナカイではなく牛になっている。
おそらく来年が丑年のためだろう。
そうです!! 丑年記念サンタクロースであるww
モ~モ~と・・泣きながら軽快な速度で大空を横切り新年丑年をアピールするのであった。
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そして このサンタクロースもどきを後ろから追尾する飛行物体があった。
飛空船ハヤブサである。
ミレイユとサラが搭乗し・・・・この未確認飛行物体であるサンタクロースを全力疾走で追尾していく
南海島付近を高速で通過していった領空侵犯の未確認飛行物体!!
その飛行物体の形状がサンタクロースに酷似していたことから、サラはあわててハヤブサに乗り、追跡したのであった。
ちなみにミレイユは なにやらあわてるサラを目撃!!
・・・おもわず サラの後ろをついて行き そのままハヤブサに乗り込んだだけである!!
きらきらと星をたなびかせながら駆け走るサンタクロース!!
そのはるか後方から 飛行機雲を放出しながら追跡するハヤブサ。
どこか某異世界のノーラッド・サンタ追跡みたいなことをしているのであった
そのハヤブサに搭載されている望遠レンズでサンタクロースの姿が ハヤブサ操縦席のディスプレイに表示された。
多くの牛に引っ張られているソリ!! そのソリには・・・なにやら人影が見える。
あれだ!! 異世界ではおなじみのおじさんだ!!
白い髭をした貫禄あるおじさんの姿がばっちりとディスプレイ表示されていた。
ちなみに、サンタの衣装は緑色・・・・世間の風潮にながされないマニアックな色であった。
「あれは・・・参田蔵人のおじさん・・・・」
サラは ポツリと言葉をこぼした。
「参田蔵人!?」
ミレイユは聞き返す。
「おねーさま!! 間違いありません!! あれは僕の前世世界の人物・・・・
・・・・希代の大陰陽師・参田蔵人です!!
まさか、この世界にまでこれる式術を開発してたとは・・・」
「え!? サラちゃんの前世世界からきたの・・・・!?」
「うん、あの人は有名な陰陽師・・・たぶん、あの牛は式神・・・・あのソリは式神呪術で飛ばしているのかな!?」
サラは操縦席横のパネルスイッチを何度か連打すると・・・
駆け走るサンタクロースにむけて 発行信号が 何度も打ち上げられた。
花火のような信号が連射されつづけると・・・さすがのサンタクロースも気づいたようで、
空を疾走するハヤブサに徐々に接近し・・・ついに横付けをした。
サラと白い髭のおじさんの顔が 直に確認できるぐらいの距離である。
そこで両者は 手を激しく動かしだした。
手信号である。
始めは ぎごちなく手信号を送りあっていたが、そのうちにスムーズな意思疎通ができるようになった。
結果として・・・・
そのサンタクロースを聖女帝国・飛空宮殿へと招待することになったのである。
手信号だけで会話をしてしまう・・・・サラと参田蔵人 おそるべし!!
後になってサラから聞いた話によると 前世時代では知り合いだったらしい。
今となっては・・・こんな猫耳少女姿となって生まれ変わってしまったため
参田蔵人には内緒にするつもりであると・・・
そんな因縁のせいか・・・手信号だけで意思疎通ができたのだろう!?
サンタが帝国にやってくる!!
・・・参田蔵人という人物は 前世世界ではかなりの有名人らしく、
陰陽師としての能力もかなり高いらしい。 常勝の破壊魔王という異名を持っていたりする。
・・・・危険人物な気もするが・・・とりあえず、聖女帝国あげての大歓迎をすることにした。
飛空宮殿内部にある飛空船格納場に ミレイユが乗るハヤブサとサンタクロースが無事に着艦した。
賓客の到着を事前に報告していたため 格納庫内では歓迎セレモニーに花吹雪状態。
赤絨毯がしかれ・・・メア音楽隊によって歓迎メロディーがながれている。
ハヤブサから降りたミレイユは ソリに乗るサンタクローズこと参田蔵人にあらためて挨拶した。
「サンタさん よくいらっしゃいました!! 聖女帝国をあげて大歓迎します」
聖女皇帝と名乗る少女の言葉に対して おもわず体が固まってしまう参田蔵人
・・・・・返事ができない!!
言葉が通じないのである。言語が違うのであった。
そんな訳で・・・・
あわてたサラは すばやく魔導通訳機を開発したのであった。
あまりにも素早く開発したため・・・・通訳機はバグだらけ!!
あまりの意訳すぎる意訳で ほとんど喧嘩モードのセリフしか表示しない。
「おっさん よくきたなぁ せいぜい歓迎してやりゃぁ」
「ねーちゃん皇帝 いい体しとるなぁ わしは満足だ」
「じじぃなんか 興味がねーんだよ!! 地獄に落ちな!!」
「へ~ ねーちゃんもいっしょに地獄に行こうぜ~」
「おまえだけ行けや~ じじぃ」
「せつないぜ! ねーちゃん皇帝」
この通訳機は・・・・・セクハラの疑いあり。
「わ・・・わしはこんなこと言ってないのに なぜこんな意訳が・・・」
「わ・・・わたしは こんな汚い言葉は・・・・人前では使いません」
言い訳をするミレイユと参田蔵人であった。
そんな通訳機トラブルもあったものの・・・サラがかわりに通訳をしてくれたので
その後は和気あいあいとなり・・・歓迎パーティを開いたのであった。
除夜の鐘ツアーに 新年パーティ、新年パレード、新年温泉ツアーに初詣・・
様々なところに参田蔵人を連れまわすミレイユとサラ。
もちろん、参田蔵人は かなりご満悦の様子・・・・
あちらこちらに 美女二人に案内され、その上に周囲のメイドのメアも見た目だけは女性!!
多くの女性にかこまれ、鼻の下をじゃなく・・・・白い髭を伸ばすおじさんであった。
「わしは・・・・・竜宮城に来たのか!? これが夢にまで見たハーレム」
ちょっとスケベ顔になる白い髭のおじさん。
そしてそのまま・・・長期間滞在したあげくに そのまま南海島に住みつきましたとさ・・・・
「わしが国に帰っても・・・・陰陽寮のあのクソガキ!! 安部の中納言にぐだぐだ言われるだけだ わしはここに住む!!」
参田蔵人の住んでいた前世とは・・・・禁則事項です。ないしょです。
しかし・・・参田蔵人の話によれば、
祖国でなにやら揉めたらしく 所属していた陰陽寮を飛び出し
・・・新たに開発した異空間突破式術をつかって あちらこちらの異世界を旅してたということである。
ちなみに・・・おそらく揉めた相手である安部の中納言というのは参田蔵人の息子である。
分かりやすく言えば 親子喧嘩をして飛び出したということであったww
ともかく・・・・・・
参田蔵人が南海島に住みだしたことにより、
聖女帝国はより発展していくことになる。
この世界になかった新しい学問分野が異世界からもたらされたのである。
それは・・・・陰陽道。
ミレイユは聖女帝国に新たな政府機関として陰陽省を設立して参田蔵人を長官に任命したのであった。
ちなみにその後 参田蔵人は聖女帝国標準語を勉強してくれたので 会話に問題がなくなりました。
-------------------- To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) サンタが帝国にやってきた!!




