世界最凶のエンターテインメント
露天風呂で静かに湯につかるアフ・ラ―ナ国の騎士たち・・・・
あまりの気持ちよさのためなのか!? 顔が完全にニヤケている。 だらけまくっている。
実に幸せそうであった。
まさに ここは地上の楽園か!?
そうです!! 彼ら騎士たちは・・・・疲れた身体を露天風呂によって癒されまくっていたのであった。
国都アフ・ラ―ナから強行軍となってケレンの町に到着し・・そのまま魔物との戦闘、
そして、休む間もなく、人知れずの森へとやってきたのであった。
ブラックな労働環境である。
騎士身分ゆえの義務と権利なのではあるが・・・・
・・・・それでも疲れる時は疲れる騎士たちである。
そんな騎士たちを 露天風呂が癒してくれるのであった。
そして・・・湯につかる騎士たちの周りには、同じく湯につかるエルノスティ国王を始め、
サラ、ルナーリア王妃(仮)、エレオノーラ王女、パウネリア侍女大臣など 女性たち面々がいたのである。
・・・・・・ちなみに全裸ではありません! 全員がちゃんと水着を着てます。
ご安心を・・・
騎士たちには 宿屋の支給している水着を着ており、エルノスティ国王はそれなりの水着!?
女性たちは・・・男性でもある騎士たちがいるので おとなしめの布地の多い水着を着てます。
ちなみに・・・スカートひらひら付きで可愛い水着です。素足も隠れています!!
それから・・・よりによってエルノスティ国王もスカート付きだったり・・・でも似合っていたりする!!
(騎士たちは 何故か・・というか出来るだけ国王を見ないようにしています! 目をそらしています)
・・・・・再び水着回・・・・
女性の水着姿を見慣れていない騎士たちにとっては ちょっと緊張気味であるものの・・・
・・・・温泉の気持ちよさによって そんな緊張も忘れ去り・・・完全に疲れをいやしていた。
「こんな森の中に じつに素晴らしい宿と料理・・・それに温泉・・・」
騎士団の人たちも満足気である。
「そうでしょう! そうでしょう! 臨時につくったのだけど けっこう満足してますよ」
サラは 猫耳をパタパタさせながら ほろ酔い気分となって自慢げに話す。
湯舟にお酒セットを持ち込み よい気分となってしまっているサラであった。
あと・・・・いろいろなおつまみも 持ちこんでいます!!
そんなわけで ミレイユとリュミィル以外の紳士淑女wwたちは・・・・
・・・和気あいあい三か国親善露天風呂宴会を楽しんでいた。
ものすごい平和ムードであるのだが・・・そんな紳士淑女たちの頭上に突如として火柱があがる!!
ズドドド―ン
ついに始まった!!
ミレイユVsリュミィルの師弟対決魔法合戦。
お気楽気分となって温泉につかっている紳士淑女たちは頭上を見て・・・唖然としていた。
「えっと・・・なにが起きている!?」
「天変地異か!?」
そこへバタバタと・・・メイドスカートをはためかせながらメアの一人が露天風呂へと突入し・・・
現在、なにが起きているのかという説明を・・・講釈師のように身ぶり手ぶり・・・足ぶりも含めて講談しだしたのであった。
・・・・・芸である!!
露天風呂につかる紳士淑女たち面々は思わず・・・・・メア講釈師に聞きほれるのであった。
そして・・・・講談を聞いた後、サラは残念がる。
「おねーさま・・・なんて・・・なんて面白いことを!!
僕も一緒に参加したかった・・・・・」
「俺も・・・・ゲーム仲間に入れてほしかった・・・」
これは エルノスティ国王の呟きである。
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この対戦ゲーム!?の先行・・・・
始めに魔法を撃ち上げたのはリュミィルだった。
リュミィルの詠唱した魔方陣から巨大な火柱が天空へと舞い上がる。
ただし!! この火柱はただの火柱ではない!!
上空へと舞い上がり・・・大空を駆け巡る不思議な火柱!!
そして・・・火柱の駆け抜けた跡には・・・煙の軌跡がのこった。
まるで飛行機雲のように・・・・
そうです!!
この火柱はあたかも筆であるかのようにして 煙(雲)の軌跡で絵を描く。
・・・大空をキャンパスのようにして 壮大な絵画を描くのであった。
もちろん・・・ミレイユのような下手な絵ではなく・・・雲の濃淡をうまく使った奥行きのある絵である。
その様子を露天風呂から見上げていたサラは大喜び。手を叩く!!
「青空に・・・富士山の絵が!! なんていうこと!! 風呂にぴったしじゃないか!!」
もちろん・・・サラ以外の面々も 空を仰ぎ見て大騒ぎ、かなり盛り上がっている様子であった。
「すご~い」「これ・・魔法なのか!?」
そして、サラにとっては 聞き捨てならない騎士たちの会話が聞こえてきた。
「あの魔術は間違いなく騎士団長殿の魔術だ!!
余興で時々やる宴会芸なのだが・・・今回はかなり 手がこんでいる!! かなり本気の絵画魔法だ」
・・・・・ おねーさまには あのような繊細な…魔術技巧なんて・・・できないよね!! まずい!!
この勝負・・・おねーさまが負ける!!
仕方がないよね・・・・なるようにしかならないか~
などと、サラは思いつつ壮大なる大空の絵画を堪能しながら酒をチビリチビリと飲むのであった。
(ほとんどオヤジ状態である!!)
・・・・この勝負!!
圧倒的不利を感じ もう涙目状態のミレイユ!!
まずい!! 魔術のコントロールというか技巧が圧倒的に・・・・負けている!! 完全に負けている!
魔術練習をあまりせず・・・魔力の多さに、あぐらをかいでいたミレイユの失態か!?
・・・・・もはや、この勝負に勝つには魔力の多さで押し切るしかない!!
「せこいが・・・しかたがない 勝つためよ~」
物語の主人公とは思えない発言である。
ミレイユはおもっきり詠唱した。
大声で詠唱した!!
魔法に音量は関係ないのだが・・・・あせりのためか大声になる!!
これは・・・精神的に敗北をしている証拠でもあったww
ミレイユの持つ魔力を最大限に広げ 大量の魔方陣が頭上の空間に花開く・・・・・その数300個
そして・・・その300の魔方陣から 大量の火の球・・・火弾が放出されたのだ。
大量の火弾は 大空へ向かって くるくるとダンスを踊るように駆けまわり・・・空を赤く染め巨大な花火となって爆発した。
ズド――――ン
大量の火弾による大量な花火が大空に花開く。
大空、全天が花火で一杯。
そうです!! リュミィルの描いた富士山を見事に花火で覆い隠し存在そのものを抹消するという・・・子供じみたたくらみ!
ミレイユ・・・・聖女というわりには、やってることがせこいのである! 姑息である!
・・・・・だって、魔法術では勝てる気がしない。間違いなく技巧、技術は負けている!!
もはや魔力の多さで踏み潰すしかないのよ!!
・・・・・聖女とは思えない言い訳であった!!
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一方、湯につかりながら、大空を眺める紳士淑女たちは・・・壮大な花火に驚いていた。
ミレイユVsリュミィルの魔法合戦など 一種の見世物として眺め・・・・派手なほど大喜びをする一同である。
「富士山もいいけど・・・・派手な花火もいいよね!!」
「花火もいいけど・・・富士山が消えちゃったのは残念!!」
などなど 適当なコメントを湯舟につかりながら適当に話す面々であった。
ちなみに サラは酒をチビリチビリと飲みながら苦笑いしている。
「お・・・おねーさまったら・・・」
富士山の絵を抹消され リュミィルは お怒りプンプン状態である。
「せっかく描いた絵画を 消しちゃうってことね! それなら」
リュミィルは 魔食石を片手に握り魔術の詠唱を行うと 巨大な魔方陣が空中に出現し そこから巨大の水球が空へと登り始めた。
その水球の大きさは おそらく直径数百メートル!!
パ―――――ン
風船が割れる音とともに 上空の水球は破裂し 水しぶきが空全体を覆う。
花火に染まっていた空は 水により消火、洗い流され・・・
隠されていた富士山の絵画が 再び大空に出現したのであった。
「あんなド派手なだけの花火より このように・・・壮大な大自然のほうが素敵なのよ!!」
「ぬっぬぬぬぬぬ・・・」
完全に負けているミレイユ。
焦るミレイユ!!
や・・・やるしかないよね!!
そして・・・ミレイユは腰に差している小刀を握りしめた!!
「自然はたやすく破壊されるもの! お見せしましょう!!」
小刀を握った手が頭上へと持ち上げられ・・・・一振りした!!
これがミレイユの最終兵器! 46cm小刀砲の砲撃である。
ドッドドドドドド~
振り下ろされた小刀の前方に巨大な炎が形成され 凄まじい熱風と轟音が周囲を巻き込んでいく・・・・
この巨大な炎はミレイユの持つ膨大な魔力が この世に顕現したもの!!
・・・・まさに猛りくるう火竜のごとく
その火竜は、舞をまうがごとく くるくる回りながら天に駆けのぼる!!
どこまでもどこまでも・・・
おそらく、この星の成層圏を越え・・・・宇宙空間に達したところで 凄まじい大爆発をおこしたのであった。
地上世界は一瞬にして光に包まれ、頭上にもう一つの太陽が出現したのである。
まさに 世界の終わり・・・・のような!
そうです! 本当の終わりの始まりはここから始まったww
宇宙空間で生じた巨大な爆発によって・・・肌に痛みを感じるほどの熱量が地上に降り注ぐ・・・
ただし!! 問題なのは この程度の熱量なのではない!!
熱量とともに 強風が吹きつけてきたのだ!! それも生半端なものではない強風!
なにもかもを吹き飛ばすかのような 強烈な暴風であった。
もちろんミレイユたちも例外ではない!!
「まずい・・・ ちょっと いや・・まって いぁぁぁぁ」
ミレイユの顔は恐怖で歪み・・・思わず叫んだ。
自業自得ともいう・・・・
凄まじい暴風によって足がすくわれ、凧のように吹き飛ばされてしまったのである。
「ちょっと・・待って 話せばわかる!!」
ミレイユ! 誰に対して言ってるのか!?意味不明な最後の言葉であった・・・・死んでないけどww
ミレイユは コロコロと数百メートルは転がされ・・・あげくに大木に激突、そのまま気を失ってしまった。
主人公とは思えないほどの小物感である。
それに気づいたメアたちは・・・暴風などなんのその!!
吹き飛んでくる木々や破片、その他 危険物などを避けながら ミレイユへと素早く駆け走り、
そのままお姫様抱っこをしたまま 水陸両用車レオティーガーへと かつぎこんだ。
メアたちの 脇役とは思えないほどの男前な主人公ぶり!!
このレオティーガーには医療設備が整っていたこともあり・・・万全の体制である。
ヒール魔法の達人にて聖女と名乗るミレイユが・・・気を失った場合、本人が本人に治療できないわけであった!!
とりあえず・・・ミレイユに命の危険性なし!!
おでこにたんこぶあり!
この勝負!! ミレイユの完全なリタイアであった・・・のだがそんな状況ではない!!
とんでもないことが 起きていたのであった。
この人知れずの森を中心として凄まじい暴風・・・
・・・・すなわち とてつもない巨大なトルネードの発生である。
先ほど撃ち上げたリュミィルの水球魔法は・・・大空を真っ赤にする花火を洗い流すとともに
周辺の空気を湿らせてしまった!!
その湿らせた空気に46cm小刀砲の強烈な熱風が吹きつけ・・・・
・・・・上昇気流やらなにやら、いろいろな謎の理屈(適当)により
人知れずの森上空ではとんでもない、それはそれは・・とんでもなさ過ぎる乱気流が発生してしまったのであった。
そうです!! 超巨大トルネードの誕生!! トルネード降臨!
ゴッゴゴゴゴゴゴ~
人知れずの森をすっぽり覆うほどの巨大なバベルの塔というべき姿をしたスーパートルネード!!
すさまじい暴風が周囲を覆い、とんでもない猛威を振るいだした。
動物も魔物も吹き飛ばされ 大空に舞い上がっていく!!
ミレイユと同じく リュミィルも暴風によって おもっきり吹き飛ばされ かなりの距離を転げまわってしまっていた。
ただし・・・騎士団長の職につくだけのことがあり、すさまじい反射神経と受け身によって かすり傷さえない!!
「な・・・・なんて威力! あんなものを戦争につかわれていたら・・・」
リュミィルはおもわず恐怖した。
だが、恐怖している暇はない! 巨大なトルネードが目前に迫っている。
さすがのリュミィルも 冷たい汗を背中に感じた。
-------------------- To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) 次回はパニック映画です




