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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
超古代文明の謎
83/93

魔物は暴走する


ドッドドドドドド~

静かな森に轟音が鳴り響く。

メアたちが温泉リゾート施設を盛大!?な音を奏でながら建設してた頃。



人知らずの森では大変な異変が起きていた!!

大変だと言っても・・・ミレイユ、サラたちが ノンビリしている森の中央付近ではなく、その外縁部の出来事である。



レオティーガーVSゴーレム との戦いで発生した火災に驚いた森の動物たちが森の外縁部へと逃げ始めたのであった。

この逃げ出した動物たちの中には・・・普通ではない動物、すなわち魔力を秘めた魔物とよばれる動物たちも一斉に逃げたしたのである。


特に・・・この人知らずの森に生息しているサソリ!!

もちろん普通のサソリではなく、魔力を秘めた森サソリと呼ばれる魔物。

砂丘にすむ炎サソリと違い、この森サソリは体長が2Mと大きく 格闘能力が強い魔物である。

ただし・・・炎サソリとは違って毒は持ってはいない!! 

そうです!! 毒を持っていない代わりに、魔力によって格闘能力を限界にまで引き上げた格闘専用サソリ!

そして・・・この森における最強の魔物の一つだったのです。



そんな最強魔物でも火は恐怖である!!

森サソリの生息地域にまで ついに火災が迫ってきた!!

しかし・・・こんな森サソリたちでも知能があるらしく 水弾魔法を生み出し消化活動を始める。


森サソリの持つ魔力はそれなりに強力であり、消火活動は順調に進む・・・

そして・・・あとちょっとで 鎮火できると思えた・・・その時!!

・・・・彼ら、森サソリたちは震えあがるほどの恐怖を見た!!

この森で最強の魔物だと思っていた赤色ゴーレムが謎の物体によって破壊される姿を・・・・

森サソリより強者とされた赤色ゴーレムが簡単に破壊された!!! 

一撃で・・・・いとも簡単に・・・



森サソリたちは動揺した!  

この森に・・・・得体のしれない何者かが来ていると・・・


森サソリは震える、恐れる、動揺する!!

一匹の臆病な森サソリが 転げながら後ろへと逃げだすと・・・

・・・・・その姿を見た他の森サソリも後ずさりを始め・・ついには、一斉に逃げ出した。

まるで ドミノ倒しのように 森サソリ全体に恐怖は伝播し森サソリ全体が動き出す。



ドッドドドッドドド

大量の森サソリが全長2mの体を揺るがせながら逃げ出した。

一目散となり逃げだしたのだ!!


一団となり・・集団となり・・・森の外へ向かって・・・・・

暴走である!!

無我夢中になって逃げる森サソリたち!!

目を血走らせながら走る森サソリたち!!


その姿を見た他の魔物たちも 何らかの異変と恐怖を感じ・・・同じく走りだす!!

森サソリの暴走が 他の魔物の暴走を引き起こしたのだ。

今や!!  森全体の魔物たちは 何か得体のしれないものから逃れるがごとく・・・森の外へと逃走する。 

黒い大集団となり 森中を突き進む。


そして・・・・この魔物たちが森から外へと躍り出たからといって・・・安心して止まるわけがない。

ほとんどレミングの集団状態!! 止まらない!! 止められない!!


そのまま暴走逃走は続く・・・・

彼ら・・・魔物たちは 集団心理によって次なる目標地点に方角をかえた。


そこは ケレンの町である。


どうして魔物たちがケレンの町へ方角を向けたのかは 分からないが・・・もしかして・・・

ケレンの町中にオブジェとしてサソリが飾られていたのが原因だったのかもしれない。


あの町には サソリの仲間・・・魔物たちがいる!!  きっと人間たちと戦ってるに違いない!!

我ら魔物が生き残るためにも 人間を駆逐し・・・町を占領するのだ!!!




--------------------------------------------



デスア子爵の趣味(サソリ大好きマニア)が・・・町を危険に陥れる!!

森サソリを先頭にした魔物たちが 大群となりケレンの町へと押し寄せてきたのであった!!

それもケレンの町を覆いつくすほどの大群である!!

町の周囲が真っ黒になるほどの大群である!



これが 後世にまで語り継がれるケレン町魔物暴走事件




魔物出現・・・それも大群の出現との報告を聞き、町の領主でもあるデスア子爵は大慌てとなって町の防衛を命じた。

ケレンの町の門は またたくまに閉じられ守りを固める!

この町には 小規模ながらも城壁があるので ある程度の防衛は出来るはずである。



森の魔物がケレンの町を襲う!!

昔話として語り継がれてきたが・・・まさか実際に襲ってくるとは 思はなかった。

ここ数百年間、魔物が襲ってくることが なかったのである。

魔物の大暴走など伝説の中での話だと・・・デスア子爵も町の住民も そう思っていたのである。


しかし伝説ではなかった!!

今、現実として魔物たちがケレンの町へと迫ってきていたのであった。

城壁の上から・・町を覆いつくすほどの魔物たちを見て 顔を青くするデスア子爵。



「どうして こうなった!! 俺たちが不用意に森にはいったためか!? いや 違う! あの女商人どものせいだ!」

「子爵殿 そんなことを言ってる暇はありません!! 今は、この町の存亡がかかっています」


「す・・・すぐに アフ・ラ―ナに使者を送れ!! 救援が来ないと・・・この町は持たない」

「はっ すぐにでも・・」



魔物の中にサソリがいたため すこし顔がニヤリとするデスア子爵なのだが・・・・そんな場合じゃない!!

いくら愛でても襲われるのは嫌である!!

いくら大好きでも サソリの餌にはなりたくない!!




-------------------------------------



数騎の伝令がアフ・ラ―ナに旅発つとすぐさま城門を閉め防衛体制にはいる。

動員できる兵士500人に加え 町の住人で戦える者もあつめ 籠城戦に備えるのであった。

はたして ケレンの町は魔物からの襲撃に耐えれるのか!?

そして・・・・デスア子爵の運命は!?


・・・・・運命は!? ん!? ん!?

デスア子爵はケレンの町から姿を消したのだった。

「し・・・子爵殿がいない!! どこに行かれたのだ!?」


その日・・魔物が町に襲撃されようとしているのにかかわらず 責任者のデスア子爵が行方不明となったのであった。


その子爵はどこにいるのかというと・・・アフ・ラ―ナに向かう伝令となっていたのである。

世間でいうと 味方を見捨てて逃げるというやつである。

職場放棄・・・・または敵前逃亡!!



デスア子爵は我が身かわいさのため 守るべき町を放棄し逃げだした!!

「お・・・俺は逃げてはいない!! 町を救うため伝令としての職務をまっとうしてるにすぎない」

・・・・と自分に言い聞かせ 貴族としての職務を放棄したのだが・・・世間は甘くなかった!!


伝令として・・・国都アフ・ラ―ナに向かって馬を走らせていると・・・正面に立ちはだかる黒い影たち!!

その黒い影とはサソリ!!

全長が2mもあるような 人間の大きさを超える森サソリの集団が デスア子爵の前に立ちはだかり・・・襲ってきた。


「ぎゃぁぁぁぁぁぁ」


デスア子爵は どつかれる!!

大好きなサソリに どつかれるww

踏まれる!! 引きづられるww

ちょっと・・・うれしそうなデスア子爵!!

でも どつかれるのは痛い!!



そして・・・

いまにも森サソリの狂気にみちたハサミで首が切られそうになった時、警戒中のアフ・ラ―ナ騎士団に救われ一命をとりとめたのであった。

でも・・・愛するサソリに首を斬られそうになった瞬間・・・ちょっと目がいってたのは内緒であるww




------------------------------------------------------




アフ・ラ―ナ騎士国、国都アフ・ラーナ王宮内騎士団長室。

実質的にこの騎士国を動かしている赤い髪をした女性リュミィル騎士団長。

そのリュミィルは朝食を食べている時、ケレンの町で発生している魔物襲撃事件の報告を 側近のシモールから聞いた。

「なんと! 魔物の襲撃だと!?」

リュミィルはおもわずフォークを落とした。


「ケレンの領主で、この国都に逃げ込んできたデスア子爵の話では・・・人間ほどの大きさをしたサソリの軍団だったそうです」

「サソリ!! 魔物襲撃なのか!! すぐに軍の派遣の準備だ!!」


リュミィルの側近にあたるシモールは眼鏡を手にあて レンズを調節していた

「準備はすでに出来ております」

「うむ・・・でわ 私もさっそく出陣の準備だ」


朝食を すばやく掻き込むリュミィル。


「そういえば・・・逃げてきたケレンの領主というと・・・あの見た目だけの男ぐらいしか記憶にないが 無事だったのか!?」


「包帯だらけとなり 騎士に背負われながら、この国都に運ばれてきました!」

「そ・・・・それは たいへんな目にあったものだな!!」


「騎士団長!! デスア子爵は 同情できるような人物ではありません!! とんでもない歩く不正のような人物です!」

「・・・たしかに 悪い噂があったなぁ」


「デスア子爵は以前から調査をしておりまして・・・その調査の結果 不正のテンコ盛りが判明しております。

とくに盗賊をけしかけ旅人の襲撃の余罪がありすぎるぐらいです。

騎士団長の了承があれば 牢屋に放り込みますが・・」


「なんと・・・・子爵ともあろう者が!! その・・・報告書を見せてほしい!!」

シモールは、付近にいる者に、デスア子爵に関する不正と犯罪の報告書を騎士団長室に持ってくるようにと命じた。

しばらくすると 騎士団長室のドアが叩かれ、なにやら壁のようなものが入ってきた。

それは ワゴンに積まれた報告書の山である。

書類が高々と積まれている。天井につっかえるほどの高さ。



「す・・・・すごいなぁ!!」

リュミィルは いくつかの書類に目を通した後、デスア子爵を牢屋に放りこむようにと命じた。

そして・・・ケレンの町はアフ・ラ―ナ騎士国の騎士王領直轄地に組みこまれるのだが、

今はケレンの町を救うべく、リュミィルは騎士団を率いて、ケレンの町へとむかうのであった。





騎士団長リュミィルは 手勢の騎馬隊を率いて街道を駆け走る。

新設された飛空艦隊も出動を命じているのだが・・・出港に時間がかかるため、

騎馬での強行軍を主力部隊としたのであった。


何度か馬を乗り換えながら強行移動をしたため 一日ほどでケレンの町に到着したリュミィルであった。

だが・・・すでにケレンの城壁には穴が開き町内に魔物が入り込みだしていた。

ケレン町あやうし!!


この街を守備する兵士は あまりにも弱かった。

兵士といっても毎日、訓練をしてるわけではなく ほぼ事務職をしてたからである。

武器の使い方も分からない者が大半!!

兵士とは名ばかりの者たちである。

これでは町を守り切れない!!


しかし 一人の年老いたジジィだけは違っていた。

町に侵入してくる魔物たちを次々と吹き飛ばしていたのである。

この町の最後の防波堤というべきジジィ!!

このジジィ一人で なんとか町を守っていた。


そのジジィとは・・・・・

サラにアドバイスしてくれた・・・あの古本屋のオヤジであった。

ちなみに元冒険者!!

迫りくる魔物に対して、古本をつなぎ合わせたヌンチャクで魔物を なぎ倒しつづけていたが・・・

さすがに歳をとりすぎて限界である。

「おいおい・・・あと歳が30ほど若ければ あの程度の魔物など~またたくまに殲滅できたのだが・・・」


腰を痛めつつ 古本で作られたヌンチャク( 伝説の古本格闘家にかかれば古本も凶器となる )をふりまわし鮮血が乱舞する。

たしかにジジィは優勢に戦い続けているが・・・魔物の数が多すぎる


このままではいずれ・・ 町が魔物によって蹂躙されてしまう!!

そんなとき・・・ついに現れたのだ!!

リュミィル率いる騎士団である。



リュミィルは すばやくバシリスクを召喚すると そのバシリスクにまたがり、魔物たちの集団中央部に突撃する。

それに合わせて 他の騎士たちも突撃を始めた。


縦横無尽にかけまわり バジリスクの突進で吹き飛ばされる森サソリをはじめとした魔物たち。

2時間の激闘の末 魔物はほぼ全滅した。

ケレンの町は解放され・・・・・救われたのであった。


町の住民たちは 救援に駆け付けた騎士団を大歓迎!!

特に紅い髪が目立つリュミィル騎士団長は大人気であり 女性たちの黄色い歓声が響き渡る。

その日、ケレン町はお祭り騒ぎとなり花吹雪が舞い散る。

あちらこちらで勝利の雄叫び!!  花火まで打ち上げられる。  



ちなみに・・・ケレン町の防衛に大活躍した古本屋のジジィ(伝説の古本格闘家)を リュミィルは大絶賛!! 

後日に勲章を渡す予定となっている。

それに引きかえ・・・我先にと逃亡した元領主であるデスア子爵は敵前逃亡罪と盗賊団との疑惑により逮捕、牢屋で余生を過ごすことになる(処刑の可能性あり)。

 


そして・・・・

このケレンの町はアフ・ラ―ナ騎士王の直轄地となったのであった。

町中にサソリのオブジェが乱立しまくってるためリュミィルはちょっと引き気味だが・・・

町の整備はしっかりしている!!

サソリへの執着と アコギなことをしなかったのなら デスア子爵はかなりの有能な人物であったはずだったのだが・・・


ちなみに デスア子爵は牢屋のなかで サソリの抱き枕を抱きしめ涙しているというww




ケレン町での事後処理が一段落した後、リュミィルは魔物の発生源である人知らずの森に興味を持った。

今後再び・・魔物が溢れだす可能性もあり、すこし調査をしてみたい。

それに・・・なにやら予感がする!!

なにか面白いものがある気がするのだ!


リュミィルは何人かの騎士を率いて 森の探検を行うことにした。


「あらかたの魔物は退治したし いざとなればバジリスクを召喚すれば良いだけのこと!!」

騎士団長リュミィルは紅い髪をたなびかせて 森へと入るのであった。








--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  次回『 マッドジジィ--怒りの古本格闘家-- 』




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