VS 森の守護者ゴーレム
人知れずの森中央部付近に存在する謎の超古代遺跡。
その日、この遺跡付近では 白い霧が立ち込めていた。少し湿った感じがする。
晴れ時々霧である。
そんな白い霧の中、ハルバートを持つ謎のメイド部隊と、チューブを巻き付けている謎の金属ゴーレム集団が睨み合い・・対峙していた。
ちなみに・・・ミレイユ、エルノスティ国王たちいつもの面々はメイド部隊であるメアたちの後方で待機してます!!
これは・・・まさに決戦前夜!!
両軍合わせて200名が対峙している!!
両軍を二つに割るかのように その真ん中を白い霧が波をうつ。
まるで白波のように寄せては返す。
決戦前の情景としては最高の演出であった。
ちなみに・・・この霧は温泉の湯煙だったりする。
温泉の湯元を閉じているのだが・・ わずかにあふれ出る熱泉によって 湯煙があふれだし幻想的な雰囲気をかもしだしていたのであった。
そんな霧の中、長い髪を風になびかせながら一人の絶世の・・・
・・・・男の娘が金属ゴーレムたちの前に立ちふさがり・・・そして、指さした。
「 俺はエルノスティ国王!! この地を侵略しに来た!! 」
完全な宣戦布告である。完全な悪役である!!
・・・というか いつのまに侵略するつもりになったのだ!?
この宣戦布告発言に対して 金属ゴーレムたちは首をかしげた。
なにやら 困った様子である!!
『 私たちは大東京村温泉レジャーランド警備ロボである。 侵略とはなにか!? あなた方がテロリストだというのなら捕縛する 』
侵略という言葉に反応したようだが、意味を理解できていないようである。
しかし・・・悪意のある言葉ということは分かるらしい。
この金属ゴーレムは単純なプログラムで動いているわけではなさそうである。
主を失い、守るべきレジャーランドが朽ち果ててもなお・・・
・・・この地で千年以上も警備をしつづけてきた金属ゴーレム。
故障も腐食もせずに動き続けてきた。
脅威の科学力!? または魔法力である!!
そんな超古代文明の超兵器!?が 敵として立ち塞がっていた。
「エルノスティ国王殿 あのゴーレムたちは超古代文明時代の技術力によってつくられた兵器! 気をつけたほうがいい!!」
サラはエルノスティ国王に警告したが逆にやる気を出させてしまったようだ!!!
国王の鼻息が荒くなり興奮している。 ちょっと顔が赤くなっている!
・・・というか妙に色気をだしている男の娘な国王!!
「超古代兵器のゴーレム・・・ロマンを感じる。ロマンだ! 戦うぞぉぉぉ~」
ちょっとあれな雄叫びを上げたエルノスティ国王は片手を上げ、空に向けてエアボクシングを始めると 風圧が舞い上がり、気流が上空へと吹き上げた。
そして・・・・青い空に浮かんでいた大きな雲が 瞬く間に雲散霧消したのである。
「・・・・うそ!?」
おもわず ミレイユとサラは空を見上げ唖然とした。
「きゃ~ エルノスティ様!さすがです! すごいです!」
ルナーリア王妃(仮)は大喜び!!
エルノスティ国王は金属ゴーレムたちを睨みつけ・・・< どうだ! まいったか!! >的なドヤ顔をした。
完全な挑発である。
しかし・・・AIのゴーレムにどれだけ挑発が効くのやら・・・!?と思いきや・・・なにやら反応があった。
その国王の挑発に対して、金属ゴーレムたち100体は 一斉にチューブから蒸気が噴き出した。
ボーーーー シュー!! ガタンガタン シュシュ~
すごい迫力の蒸気音が鳴り響く。まるで・・・蒸気機関車のようだ。
そして ゴーレムたちの目がピカリと放たれると 地面に光と影が投影され なにやら絵柄が表示された。
< よくできました >の桜マークの絵柄である!!
この反応にエルノスティ国王は まったく理解できなかったが、サラには 前世記憶があるので ある程度の理解はした。
おそらく演技への評価だろう・・・・・・国王のエアーパンチによる雲消しを 宴会芸的なものだと判断した!?
実にエンターテイメントしているゴーレムである!!
そして・・・サラはそれだけではなく・・・
ゴーレムの目から放った光にも注目した!!
ミレイユもその目の光に確信を持ったようだ。
「あの光!! ピカリ石だよね!! あの金属ゴーレムには魂の元であるピカリ石を目に埋め込んでいる!!」
ということは・・・・このゴーレムたちにはある種の魂が入っている!?
サラは心の中で叫んだ!!
あの金属製ゴーレムを解体したい!!
ピカリ石を調べたい。
違う意味でサラもやる気満々になっていた。
ミレイユは できるだけ戦闘を避けたいと思っていたが・・・ゴーレムたちが襲ってくる以上、わが身を守る必要がある!!
相手は・・・超古代文明の技術力でつくられた脅威のゴーレムたち!!
あげくに 魂入りとかいう不可思議な石まではめ込まれている!! たいへん危険な敵ではないのか!?
ミレイユは腰に差している小刀を手で硬く握った。 」
これは46cm小刀砲。ミレイユの持つ最凶、最悪の兵器。
超古代文明時代のゴーレムであっても この小刀砲にはかなわないだろう!!
というか・・・ゴーレムごと森が吹き飛んでしまう危険な広範囲破壊兵器であったりする・・・・
「えっと おねーさま! その小刀砲は威力が出過ぎるので ゴーレムどころかピカリ石ごと・・・遺跡や森までもが消滅してしまいますよ!!・・・使わない・・・わよね?!」
もしかしたら・・・無意識に小刀砲を使うんじゃないか!?と恐れたサラは注意を含めてミレイユに声をかけたのである。
「・・・・・・・・」
ちょっと冷や汗のミレイユ。
「お・・・・おねーさま!!」
「も・・・もちろんよ~ 思わず握っちゃっただけよ!!」
ミレイユは手から小刀を離した。
威力の強すぎる戦略兵器は避けるべき!というわけである。
気を取り直したミレイユは・・・
詠唱を口ずさみ魔法攻撃の準備をした。
ミレイユの頭上に魔方陣の花が次々と開いていく!! とんでもない数の魔方陣である。
この大量の魔方陣から 一斉に魔法を斉射されると・・・・・
「ミレイユ陛下! 魔法攻撃は控えてくださいよ 俺の出番がなくなります」
今度は・・・エルノスティ国王からの要求である!!
これだけの魔方陣から魔法が放たれると 一瞬でゴーレムが全滅する可能性があったのであった。
というか・・・森ごと消し去りかねない!!!
46cm小刀砲にほぼ匹敵しかねないほどの大量の魔方陣であった。
ミレイユの魔法力は・・・とにかくむちゃすぎるのである!!
「う・・・うん 身を守る程度の攻撃しかしないので 安心して!!」
あれもこれも禁止され・・・複雑な気分となるミレイユ。
「さぁ!! 戦いのはじまりだぁ~」
先陣を切るのは・・・エルノスティ国王!
身体強化魔法によって 強化された身体を使い地面をひと蹴り!!
まるで弾丸のような速度で 金属ゴーレムに突進した。
この突進によって 2体のゴーレムが はじけ飛び青空へと飛び去る。
エルノスティ国王とゴーレムたちの戦闘が始まると同時に ミレイユの魔弾攻撃が始まった。
ただし・・・全力をあげての攻撃ではなく ある程度、手加減をした攻撃なのである。
やりすぎると・・・エルノスティ国王に睨まれたりするからであった。
そういうこともあり・・・ミレイユに接近するゴーレムのみをターゲット!!にして、魔方陣から魔弾を放つのである。
それであっても・・放たれた魔弾は弧を描き 凄まじい音とともにゴーレムたちを吹き飛ばし ものすごい砂煙をあげていく。
ドッドドドドドドド
ミレイユの放つ魔弾は、他の魔術師の放つ魔弾に比べ遥かに威力も大きく、一発でゴーレムを吹き飛ばすのであった。
ちなみに エレオノーラ王女も 魔弾を放って攻撃しているのだが、ゴーレムを撃破するのに数発の命中弾が必要であるようだった。
一方・・・・
エルノスティ国王はその圧倒的身体能力で ゴーレムたちを叩きのめしていく。
ゴーレムの放つパンチ、キックなど まったく脅威でもなく・・・当たりもしないしかすりもしない。
そして、国王の繰り出す連打パンチで 次々とゴーレムが地にたたきつけられていくのであった。
「圧倒的ですね しょせんはゴーレムなんてカス!!」とサラのいらん一言がまずかった。
縁起の悪いフラグが立ってしまい・・・急激な運気の低下!
そして・・奴らが登場したのである!!
毛色の違った数十体の赤いゴーレム集団が 森の奥深くから蒸気の爆音とともに 姿を現した。
それも疾風のごとき速さで森を駆け抜ける。
あまりの速さで残像が残るほどの素早さ!! 普通の3倍!?
これは大東京村警備ロボのなかでも 選りすぐりのエリート部隊!!
いわゆる・・・最終決戦秘匿部隊であった。
赤色ゴーレム集団は・・・倒すべき敵にターゲットを合わす!!
敵は・・・男の娘、エルノスティ国王!!
『 ターゲットロックオン!! 』
蒸気を吹かしながら・・・赤いゴーレムの集団が 空を飛翔するがごとく、一斉にエルノスティ国王へと襲いかかる!!
ついに敵本体・・・・ラスボスの登場ではないかと!? エルノスティ国王は体を震わせるのであった。
武者震いである。
「こういうのを待っていたのだ!!」
エルノスティ国王は 襲い掛かってくる赤色ゴーレム軍団に狙いを定め・・連打パンチを叩きこむ!!
しかし、あまりの素早さのため国王のパンチを避け切る赤色ゴーレム!
それどころか・・・反撃のキックを国王に繰り出してきた!!
まずい! 腹のあたりに 一発のキックが命中し 国王は空高くに吹き飛ばされてしまった!
いまだに女装をしてるため スカートがはだけパンチラが見える・・・・というサービスつき!
「エルノスティ様!!」
ルナーリア王妃(仮)が叫ぶ!!
空高くに飛ばされたものの宙返りをしながら着地するエルノスティ国王!
パンツが丸見えなのはご愛敬である。
しかし、再び襲ってくる赤色ゴーレム集団の素早い動きに 国王は対処しきれず、何度か蹴りを食らい吹き飛ばされてしまう。
もちろん、反撃のパンチを何度も放つが 命中せず避けられてしまっていた!!
あのエルノスティ国王が負け続けているのだ!!
「こ・・・これは予想外!!」
赤色ゴーレムの恐るべき性能の高さ!! これが超古代文明の技術力なのか!!
「支援魔法を撃ちます!! 避けてください」
この声を聞いたエルノスティ国王はバク転をおこない 赤色ゴーレムから一挙に距離をとる。
そこへ 大量の魔弾が赤色ゴーレムたちへと降り注いだ。
魔弾を撃ちこんだのは・・・サラとエレオノーラ王女!
待機状態であったメアたちも 一斉にハルバートを振り回しながら突進を開始した。
ついに全面対決である。
しかし・・・この赤色ゴーレムは 魔弾程度の攻撃ではビクともしない!!
なにか特別性の装甲を装着しているのか!? さすがの大東京村のエリートロボである!!
そこで・・・ミレイユは火弾の使用に踏み切った。
火弾とは火球であり森での使用は火災につながるのだが ここでは そんな悠長なことはいってられない!!
ミレイユの準備していた大量の魔方陣から火弾が飛びだし 赤色ゴーレム集団に向かってホーミング攻撃をおこなうのだが、
この赤色ゴーレムの異常な回避能力によって なかなか火弾が命中しない!!
当たれば 確実に撃破できるのだが なかなか当たらないのだ。
100発の火弾を放ち やっと一体を撃破したという状態なのである!!
ミレイユでさえ・・・対処に苦慮する赤色ゴーレム!!
そんな火弾攻撃魔法を詠唱するミレイユという危険な存在に気付いた赤色ゴーレムたちは、
ミレイユにターゲットを変更し、猪突猛進のように突っ込んできた!!
危うし!!ミレイユ。
しかし・・・
その突進に気づいたメアたちはハルバートを奮い 突っ込んでくる赤色ゴーレムへと切りかかった!!
『 聖女陛下をお守りするのだ!! 』
ミレイユの目前で展開される メアたちと赤色ゴーレムの死闘!!
ハルバートとゴーレムパンチ、キックの火花が飛ぶ!!
しかし・・・徐々に押されるメアたち!!
この赤色ゴーレムたちの実力は予想以上だ!!
さすが超古代文明というべきなのか!!!
突進を繰り返す赤色ゴーレム集団に対して防戦一方となるメアたち。
そして・・・後ずさりするミレイユ。
「メアたちが押されるなんて!!」
この劣勢状況を見てサラは叫ぶ。
「まずい 逃げるわよ! レオティーガーの主砲で粉砕してやる」
メアたちに守られつつミレイユたち一同は 大慌てになって馬車に逃げ込む。
しかし エルノスティ国王の耳には聞こえていないのか 赤色ゴーレムとの戦闘を継続していた。
「エルノスティ国王も馬車に逃げ込んでください!!」
「レオティーガーの主砲で ゴーレムごと 吹き飛ばしちゃいますよ!」
ミレイユとサラが大声をかけても 聞こえてない様子だが・・・ここでルナーリア王妃(仮)が声をかけた。
「エルノスティ様・・・そろそろティータイムの時間ですよ!」
この言葉にエルノスティ国王が反応したのか こちらをチラリと見たところで、
戦闘中だった赤色ゴーレムに強烈な一撃を与えた後 疾風の速さで馬車に向かって走ってきた。
ルナーリア王妃(仮)の偉大な愛の勝利である!!
ミレイユとサラもツッコミを入れたいがそんな暇はない!!
レオティーガー内に全員収納を確認したのち、操縦を担当をしているメアにサラは命じた。
「レオティーガー全車両に連絡!! エンジンを始動せよ」
『 はい! サラ様 』
しばらくすると、エンジン音がうなりだし車体が揺れだした。
各種装置も順調に動き出す。
「戦闘準備!」
『 戦闘モードに移行。偽装を解除します 』
操縦担当のメアが発言をするとともに・・・・
馬車は脱皮をするがごとく 表面の外装がボロボロと崩れ始め
元来の姿でもあるレオティーガーが出現した。
もちろん・・・最強の兵器である電磁砲も備えている。
「電磁砲を使用する 目標はゴーレム!!」
サラは叫んだ。
-------------------- To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) 次回は レオティーガー VS ゴーレム




