超古代文明の謎
人を拒み、人の侵入も許さない自然に満ちた森林の奥深くに 今にも朽ち果てそうな建造物が存在していた。
この建造物こそ・・・サラが探し求めていた古代文明の遺跡である。
そして・・・女神像に意思を持たせ呪いの元凶とされたピカリ石。
そのピカリ石を採取できる場所でもあるらしい(噂)!?
サラは砂地にへたり込み 中二病をこじらせた後、あらためて・・・その古代遺跡を仰ぎ見た。
見覚えのある建造物・・東京鉄塔!!
あれは初代!! 昭和的レトロ雰囲気のただよう鉄塔をなつかしく、または感慨深く眺めた。
「それにしても・・・本物なのか!?」
そんな疑問を持ち周囲の建物をあらためて観察すると・・・サラの持つある種の記憶が重なった。
「あれは・・・・」
東京鉄塔の背後に 見覚えのある巨大なモニュメントが鎮座していた。
サラは息を飲む。
それは・・・少し黒ずんでいるが、間違いなく大仏!!
たぶん奈良の大仏かな!
その隣に・・・古代出雲大社にあったとされる巨大神殿!!
あと、おまけとして小さくコンパクト化した姫路城まで!!
あれは鹿鳴館ですね!!
ついでに大坂城も!! しかも豊臣時代の黒色外壁の大坂城というマニアック的な外観
おもわず 愕然として・・・白目になるサラ!!
「なんて! おそろし遺跡・・・・というか日本の古い建築物オールスターキャストなのか!? 」
始めて見た時には 地球かと勘違いしたが、時代や地域など関係なく、とりあえず集めました的な建築物を見ると・・・
間違いなく!!娯楽施設・・・テーマパーク跡だね!!
朽ち果てて倒壊はしているが なにか観覧車的なものもあるし、ジェットコースター的なものもある。
あれは・・・メリーゴーランドかな!? とりあえず遊園地にありそうなアトラクションは全部そろってそうだ!!
とにかく・・・サラはわくわくしてきた。
超古代遺跡が テーマパーク跡という・・・何か残念感はあるけど・・・
とりあえず遺跡は遺跡だ。
少なくとも古代文明時代には 地球の人がここに来てたのは間違いないだろう。
それとも・・・前世記憶の持つ人物が前世を懐かしんで こんな建物をつくったということもありえるかな!?
サラは すぐにでも建物内部に入って調査してみたかったのだが・・入るのをあきらめた。
というか・・・ミレイユに止められた。
「サラちゃん! 危ないので入っちゃだめだよ」
「う・・うん おねーさま! もちろん危ないので入りませんよ!!」
今にも倒壊しかねないボロくて脆そうで危険な建造物。
たしかに、命をかけてまで 入るべきものではなさそうだ。
それに・・・・・いつものお約束的パターンでは、サラが建物に入ると 遺跡が不思議な作用で爆発する可能性があるww
サラの持つフラグは実に恐ろしい!!
サラは安全な所まで退避し・・・建造物内部の調査をメアたちに命じることにした。
メアたちなら確実に調査をしてくれるだろうし・・・・
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一方・・・・
遺跡調査には関わらず・・・観光気分のミレイユ、エルノスティ国王たち面々は、
日差しを避けるため森の木陰に入り 折りたたみの簡易椅子に座り込んだ。
日中の日差しは強いが 木々の隙間を通る涼しい風は、実に心地よい。
「避暑地に いいところかもね」
ミレイユはゆったり気分となりながら サラの作業風景を見た。
遺跡調査するためだろうか!? 作業手順をメアたちに指示するサラの顔は・・・
実に嬉しそうに生き生きとしていた。
サラちゃんの口ぶりからするとおそらく・・・・
この不思議な遺跡建造物はサラの前世に関係していることぐらいはミレイユにでも理解できた。
そのため サラちゃんはやる気満々となって遺跡の調査をするのだろう。
たしかに・・・この建造物の形は 私たちの文化とは違う!!
ミレイユは興味深く、遺跡を観察してみた。
ところどころサラの建てる奇妙な建物と共通点があることに気付く。
とくに・・・あの城の形は飛空宮殿にそっくり!
「サラちゃんは こんな世界から来たのね」
サラは忙しそうに 簡易テントを張り遺跡調査本部らしきものを設営していた。
その上空を・・・飛空船ハヤブサが旋回しており、何かの発行信号が上がると、私たちの目の前に着陸してきた。
おそらく サラが可潜飛空艦ミ・カアサから呼び寄せたのだろう。
数十人のメアたちが続々とハヤブサから降りてくる。
ハルバートを持ち、完全武装型のメアたちである。
この人知れずの森にいる魔物警戒のための人員なのか・・それとも遺跡発掘のための人員かな!?
とにかく・・・サラは楽し気な顔をしながら メアたちに作業指示をしていくのであった。
一方ミレイユたちは ミレイユたちで 遺跡調査中の間、それなりに楽しくキャンプ生活をするつもりである。
サラの手伝いをしてもいいが・・・私たちが何かをすると、作業の邪魔になりそうなので・・・こちらでゆったり安息モードで過ごすつもり!!
手の空いているメアに命じて・・・ちょっとしたテントというかコテージもどきのものを建設してもらった。
コテージを簡単につくれるコテージセットなるものがあるらしい。
簡単だと言っても普通の人が作ると・・・一月かかるようなものを わずか一時間でメアたちは完成させた!!
さすがメアである。またたくまにコテージが完成したのであった(祝い!)
空調設備やテーブル、ベットやら炊事場など完備・・・・・もはやちょっとした高級旅館のロビーのようである。
そんなゆったりとしたコテージの中で おもいおもいの時を過ごす面々。
エルノスティ国王とルナーリア王妃(仮)は いつものようにテーブルで見つめ合い・・イチャツキあっていた。
一つのイチゴジュースを二つのストローで飲む・・・あいあいストロー!!
あげくにそのストローの形がハートマークである!!
「リア充爆発しろ!!」
思わず叫ぶエレオノーラ王女!!
そろそろ、お相手がほしい・・お年頃である。
しかし・・・知らない他人が見ると・・エルノスティ国王とルナーリア王妃(仮)のペアはユリにしか見えないw
それでも・・・ラヴラヴである! 目の毒である!
そんなリア充を背にしながら エレオノーラ王女やパウネリア侍女大臣、そしてミレイユは
ティータイムに読書、カードゲームなどに興じるのであった。
彼女たちは完全に・・・くつろぎ安息モードである。
ミレイユは長椅子で寝転びながら読書・・・・だらけまくり どこにでもいる小娘と化している。聖女とは思えない姿である!!
そんな小娘化したミレイユは 窓からサラをチラリと見ると・・・
遺跡調査本部テントの中で楽し気に作業をしているのだが、暑さのためか汗をながしてる。
「ちょっと 休まないで大丈夫かな!?」
心配するミレイユ!! 熱中症になりかねない!!
サラちゃんのために・・・・露天風呂ぐらいつくりましょう!!
風呂で体を休めるのが一番!!
ミレイユは 手が空いているメアに命じて、露天風呂の建設を命じたのである。
メアたちはハルバートを片手に持ち ブンブン振り回しだした。
すると そのハルバートの風圧によって樹木や石、砂が吹き飛ばされ土地が平らになっていく。
露天風呂建設のために整地をしているのであった。
ハルバート式ロードローラである!!
そんな・・・メアたちの神業的作業によって 舞い上がる樹木や石、砂といっしょに、
いくつかの奇妙な黄色い物体も混ざっていた。
黄色い物体!? UFOのような形!?
ミレイユは窓際から その様子を目撃したのである。
「黄色い!? タライだ! タライが飛んでいく」
露天風呂建設予定地から 黄色いタライが 大量に出土したのであった!!!
メアたちは吹き飛ばされたタライを集め・・
ピラミッドのように積み上げると・・・ミレイユと同じ背ぐらいの山ができあがった。
それを 唖然と見つめるミレイユ。
「こんなにたくさん・・・・よりによってタライが!!」
サラもタライ発掘の報をうけ 慌ててやってきていた。
このタライって・・・もしかして あのタライ!?
事件の当事者であるミレイユやサラはもちろん連想する!!
「・・・・・・呪いのタライなの!? 色は違うけど それっぽいよね!!]
「呪い!?」
エルノスティ国王は 呪いという単語に興味を持ち、タライをしげしげと観察した
こういうオカルト的なものが好きらしい!!
ルナーリア王妃(仮)はおそるおそる触ろうとする!!
エレオノーラ王女はタライとにらめっこ。
もはやアトラクション感覚である!!
そんな呪いのタライを サラは堂々と手に取り感触を確かめる。
・・・・・・金属製ではない!!
「これはタライではなく・・・・湯桶だよ」
「湯桶!?」
興味を持ったのか・・・エルノスティ国王は そのタライを手に取り 中身をよく見ると、タライの底になにか文字のようなものが見えた。
「タライの底に何やら文字が書いてるけど読めない! どこの国の文字だろ」
国王の発言を受け、サラは何気なくタライの底を見る!!
そこには 前世でおなじみだった・・・・温泉湯桶の文字が!!
そうです!! 温泉の湯桶でおなじみのあれ!!
なんて・・・なつかしいのだ!!
風呂場といえばあれ!! あれ以外考えられない!!
サラはひざをおり砂地にへたり込む。
「ここは公衆温泉跡・・・・なんてこと!! ここは前世で暮らしていたお風呂場!?だったのか!!」
メアも仕方がなく端末をだして コメディなラストシーンにふさわしいBGMを流した。
「サラちゃん・・・・もうそれはいいですから!!」
ミレイユからの つっこみである!!
-------------------- To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)呪いのタライ、再び!!




