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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
超古代文明の謎
69/93

パンダ―借面 参上


どんよりとした空、下界に垂れこめた灰色の厚い雲。

南海島に大雨が降る。

ビシャ―――ン

雷というオプションつきである


そんな梅雨どきのような大雨のさなか・・・事件が起きたのであった。

女神フレイエミア神殿の奥深くの・・・・通路。

今日は休館!?のため人がおらず静かである。

たまに 巫女の姿をしたメアが巡回をしていた。


そんな奥深い神殿の通路を・・・・

天候のせいもあり薄暗く寂しい雰囲気の中、足音だけが鳴り響いていた。


ピンク色をしたド派手な・・・シルクハットとタキシードで身を包み 縁日の屋台でよく売っているパンダの仮面をかぶった男!!が

赤いマントをはためかせながら・・・しんどそうに走っている。

パンダの仮面をしたピンクのパンダ・・・なにかのBGMが聞こえてきそうだ!!


でも・・・ちょっと太り気味なので 走るのが辛そうだし・・・カッコもつかない!!

あきらかに怪しい存在である!!



この神殿内にある展示室。

いつもなら参拝客で一杯なのだが・・・今日は休館のため人がいない。

暗く湿った展示室の一角に魔導硬化ガラスで守られた展示物が置いてある。


その展示物とは聖遺物でもある金属製のタライであった。

そうです!! 先日の開眼の儀式中に突如として出現して サラの頭部を直撃した神からの贈り物!?

天罰とは言わず ここでは神からの授かり物としての扱いであったw 



その展示室に侵入し・・・聖遺物の目前まで接近するピンク・パンダ!!

かなりの息切れをしており、ちょっとの間、へたり込み体を休めた。

そして 息を整えたピンク・パンダは、意を決したように

その手を前につきだし、タライを守る魔導硬化ガラスの蓋を開けようとした途端!!!


ジリィリィリィリィ!!

『賊の侵入あり 警戒せよ! 警戒せよ!  メア隊はただちに出撃 』

大音量の警戒音が鳴り響き神殿内のスピーカーから声が発せられた。

どうやら・・・魔導硬化ガラスに仕込んでいた防犯装置が作動したようだ。


ピンク・パンダは すこし驚いたようだが・・・目的を遂行するため魔導硬化ガラスの蓋を開けようとするがビクともしない!!

「ただのガラスケースではないなぁ!! それならば・・・」


ピンク色したタキシードに ひそませていた七つ道具!?を取り出し魔導硬化ガラスを 

なんとかこじ開けようと 色々と試みるが それでも開けることができない!!

「ちっ・・しょうがないなぁ  最終手段だ!!」


ため息をつくと 仕方がなさそうにピンク・パンダは詠唱を唱えた。

頭上に3つほどの魔方陣が形成され そこからそれぞれの火弾が放出し、魔導硬化ガラスへと突き進む。


ズド―――ン

すさまじい轟音が鳴り響き、白い煙が展示室全体を覆う。


そんなとんでもない状態の展示室にハルバートを片手に持った巫女のメアたちが突入していった。

煙っているがそんなことで躊躇をするメアたちではない!!


まさに今!! ピンク・パンダとの大格闘戦が・・・・・・始まらなかったw

いないのである!! 人っ子一人いなかったのであった。

まさに もぬけの殻という状態である。


そして・・・・・・展示されていたはずの聖遺物・タライも消失してしまっており代わりとして、ポストカードが一枚置かれていた。



そのポストカードには・・・

宛先部分には 正統女神教会と書かれており 名前欄に異端審問官パンダ―借面かめん

文面には・・・・

「「 近頃 なにかと騒ぎをおこし偽りの神を拝む邪教徒ども!

おまえたちの信じるその神が信じるに値できる神であるかを調査しに来た。

二日後・・・女神像を頂きに参上する!!  その女神が真なる女神なら強奪することが出来ないはずである!

だが 吾輩ごときに強奪されるような女神は神にあらず・・・邪神である。

その場合は邪神として我が正統なる女神の糧となるであろう 」」



挑戦状であった!!

なにかのアニメもどきのような挑戦状であった!!







-------------------------------------------------


ここは姫路城!!

・・・もどきの飛空宮殿内・天守の間で、

閣僚であるシメオン少年からフレイエミア神殿に発生した事件の報告を聞く聖女皇帝ミレイユと摂政のサラ。

そして・・・天守の間のディスプレイには・・・当日 神殿内に侵入してきていたピンク色のパンダの映像が 監視カメラにばっちし映っていた。


「あっはは~ ピンクのパンダね!?  あれか あれなのか!?  でもちょっと太り気味で印象が全然違うけど  あれのコスプレ!? 」

聖遺物のタライが盗まれているわりには サラはなにやら嬉しそうにしてはしゃぐ。

サラの頭を直撃したタライに未練はないというか恨みがあるので盗んでもらってせいせいしたという感じなのか!?


シメオン少年もディスプレイを見ながらサラとおなじように苦笑していた。

「現在、南海島に緊急警報を発令しており 全力を上げ捜査中です。

パンダ―借面かめんと自称する人物が 島外に出た形跡は確認していません!

おそらく、現在もこの島のどこかに潜伏していると思われます」


「そのパンダ―借面かめんからタライを取り返さないとね・・・僕はあまりいらないけど聖女帝国の面子にかかわることだし・・・」

「サラちゃんは あのタライを恨んでるもんね」


「僕はタライに恨みはないよ!  タライが嫌いなだけ」

サラのどうでもいい発言に手首を振るミレイユだった。


「ところで・・・パンダ―借面かめんってまさか・・・エルノスティ国王じゃないよね!? 体の体系がだいぶん違うし・・」

ミレイユの疑問に同調するサラ。

「始めて聞いたときには・・・国王がなにかの遊びを始めたのかと思ったぐらいだったよ!!

なんたってパンダだからね!! 」


「一応 諜報部に問い合わせたところ、現在、エルノスティ国王は王都ブルジュに滞在中とのことです!!」

シメオン少年の答えになぜか残念がるサラ。

「あのピンク・パンダが国王なら 僕も遊びに参加してたのに!」


おいおい!! という目でミレイユとシメオン少年はサラを見た。



「ところで・・・あのパンダ―借面かめんは 二日後に女神像を盗むとか宣言してたけど・・・どうやって盗む気なの!?

全長10mで・・とんでもない重量があるのよ」

真っ当すぎるほどの疑問を口にするミレイユ。


「口先だけで盗む気がない可能性もあるけどね・・・

・・・・・・そうだなぁ 僕なら飛空船で神殿に突入して 女神像を網でさらって強行に強奪して離脱!?」

サラの過激すぎる・・・サラならやりそうな意見である。

実際にサラはヴィジャナル王国で屋敷を飛空艦で破壊して 宝物倉を強奪してたりする。


「うわぁ~  相手のパンダ―借面かめんがサラちゃんと同類でないことを祈るわ!!」


「・・・となりますと南海島付近に飛空船ハヤブサを多数展開して、空からの攻撃を警戒する必要がありますね」

さっそくシメオン少年は端末を操作して、上空警戒の強化を南海島防空司令部に命じた。

だが・・・ここでサラはニヤリと笑う。

「僕には こんなことがあろうかと・・・作戦をたてておいたのです」


「サラちゃん・・・・その言葉は失敗しますというフラグですよ」

ごくり!! ミレイユのつっこみ!?にサラの喉が鳴った!


シメオン少年は次の報告へと移る。

「正統女神教会となのる組織につきまして・・・・南方諸国で広く信じられている宗教であるのですが、

現地での諜報活動をおこなっていませんので 詳しい報告ができないのです」


「そのパンダ―借面かめんを派遣したのが 本当に正統女神教会とかいう組織なら・・・

聖女帝国への宣戦布告と受け取ってしまう行為ですね」

ミレイユの真剣な発言である。


「あ~もし本当に正統女神教会が暗躍してたのなら 報復処置として、それ相当な・・・・略奪をしないといけないね!!」

サラは不敵に笑う。


「サラちゃん・・・また略奪するの!?」

「・・・・暗躍の証拠があったらの話ですよ! 僕だって好き好んで・・・」

ちょっと言いよどむサラ!!


「とにかく・・・確実な情報がない限り正統女神教会には手をださず、そのパンダ―借面かめんとやらを捕縛して事情聴取をするしかないね

ということで・・シメオン君!  捕縛のほうはよろしくね」


「はっ! 全力を挙げ パンダ―借面かめんを逮捕いたします!!」




この日から南海島の各地に 普通の市民に変装!?したメアたちが 一般人にまぎれ、自称・パンダ―借面かめんの捜索がはじまった。

南海島で営業している各店、宿舎、各種娯楽施設・・・いかがわしい店・・・

・・・下水道、ゴミ箱の中、どこを探してもパンダ―借面かめんらしき人物を見つけることが出来なかった。


素顔はパンダの仮面で隠れていて分からない!! 

体系は・・・少し太り気味・・・走るとすぐに息切れをする・・・

・・・・どう考えても・・普通のおっさんである!!  どこにでもいるおっさんである!!

どこにでもいすぎて おっさんの全員が容疑者扱いだったりするw

一日中、南海島を探しまくっても それらしき容疑者は見つからなかった。


そんな・・・・・報告を受けて頭を抱えるシメオン少年。

「最終手段だ やるしかないなぁ!! 踏み絵だ!! 踏み絵で判断するしかない

正統女神教会の女神をかたどった像を足で踏めるかどうかで パンダ―借面かめんをあぶりだす!!」


シメオン少年は工作担当のメアを呼んで、正統女神教会教徒が祈るという女神像の制作・・・・って!?

どんな女神なの!? どんな姿!? どんな教義なのかさえ分からない!!!

諜報不足で正統女神教会の女神どころか女神の名前さえわからなかったのである!!!

ここで早くも最終手段の失敗が決定した!!



このようにシメオン少年が悪戦苦闘をしている間、ミレイユは一般住民が着用するような町娘風のドレスに着替え、

聖女または女帝だとばれないように町へと遊びに出ていた。

サラはなにやら はしゃぎながら嬉しそうに 対パンダ―借面かめん用の仕込み罠を作っていて忙しそうであったため

ミレイユと一緒にはついてきていない。


そのかわり いつもの護衛として、メアたちが付いてきているのであった。

ミレイユもあわよくば、パンダ―借面かめんを見つけるつもりだが・・・・そんな簡単には見つかるとは思っていない。



ミレイユはメアたちを連れて・・・多種多様な商品が売られているちょっとお洒落な商店街をぐるりと探索した。

人が多く・・・賑やかでじつに楽しい!!

そして、はしゃぎながら・・・買い食いしながら・・・色々と買い物をしまくるミレイユであった。 

聖女信奉者には見せられない姿である!!



木々の少ない、というか全く草木の生えていないこの島を無理やりに緑化してつくった公園のベンチで

買い物疲れをしたミレイユはゆったりと腰かけ 森林浴を楽しむ市民を観察した。


目的は魔力判定である。

人が持っている魔力量を判定できる魔術を ミレイユは最近になって会得したので・・・

・・・・うれしくなって使いまくっていたりする。

人の秘密をちょっとだけ覗き見するどきどき感もあったが 

別に覗き見するのが目的ではない。

高尚な目的があるのだ!!

魔力量の多そうな人物を探し出し 聖女帝国の官僚にスカウトしようというのである。


といっても・・そう簡単に見つけることができないので、20分ほどであきらめ、

ミレイユのもっとも楽しみにしている次なるところへと向かうのであった。




ミレイユがもっとも楽しみにしている場所とは!?

そこは・・たまに訪れるケーキのおいしい喫茶店・・・・ちょっとおしゃれで、お菓子の家をモチーフとした南海島ではわりと有名なお店に訪れていた。

平日の午後のせいなのか、広い店内にほとんどお客はいない。

静かでいいものである!!

地平線まで青々とした海を見通せる景色の良い席に ミレイユは腰かけ、いつものコーヒーとイチゴケーキを注文する。


ミレイユが一時間ほど その店で だらだらとした時間を過ごしていると、なにか違和感を感じた!!

「んん!!! なんだろ」

ミレイユの座る椅子の後方から強い魔力を感じたのだ


「これほどの魔力を放つ人物とは!? ちょっと期待するかも!」

ミレイユは その魔力を放つ方向へと顔を向けた。


パンダ!?

ピンク色のぬいぐるみパンダを抱えている少女がそこにいた。

南海島にあるテーマパーク、パンダ・ランドの景品かな!?



 


--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) パンダの仮面を借りているため略して パンダ―借面かめん!!





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