表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
聖女帝国・伝説の黎明期
61/93

紅茶海会戦・晴れ時々飛空円盤落下



半径300mの巨大飛空円盤は 高度1000mから紐なしバンジージャンプをするかのように海面へとダイブし巨大な水柱をつくった!

世間的には墜落したとも言う。

この衝撃によって海面が盛大にもり上がり高さ200mの巨大な大波が発生したのである。


ビックウェーブ!!


はたして乗り切れるのか!? この大波に・・・・

ドッドドドドドドド~


高さ200mの巨大な大波が、海面すれすれを浮上して航行しているヴィジャナル王国飛空艦隊の頭上から襲いかかった。

全艦隊を覆うほどの巨大な波!!

一流のサーファーだとしても尻込みするような巨大な波!!!


だがここで!! 元サーファー出身のとある飛空艦艦長が 飛空艦を傾けながら 無謀にも波乗りに挑戦しようと・・・試みた!

英雄である!

今、ここに波乗り飛空艦伝説が生まれようとしていた。

そして この飛空艦は素晴らしいバランスを保ちながら波に乗り ビックウェーブとともに地平線かなたに旅立ったのである。

その後、この波乗り飛空艦を見た者はいない!!



波に乗れた一部の例外をのぞき ほぼ全ての王国飛空艦艇は大波により横転、コロコロと波の上を転がる。

コロコロとサイコロのように・・・

ビックウェーブに乗り切れず大量の海水が艦内に流入し 沈む飛空艦も続出した。



沈没を免れた艦艇であっても乗組員はまさに悪夢だった。

艦艇は波によって 横転しサイコロのように転げまわり、シェイクされてしまう乗組員たち。

ほとんどの乗組員の体は あっちこっちの壁に打ち付けられ打撲、骨折などにより、立つこともできない状況。

王国艦隊には無傷といえる乗組員は ほとんどおらず 完全に戦闘力を喪失してしまった。


この時点で・・・ヴィジャナル王国飛空艦隊の敗北は ほぼ確定したのであった。



大型飛行船シュレーゼンも 他の艦艇同様に巨大な波の直撃をうけたのである。


機関室出入口でメアとの対決をしているナバ―ラル伯も なんらかの異常を感じた。

「いったい どうなってる!? この揺れは!?」

はじめは小さい揺れだったが しだいに大きくなり、艦艇そのものが横転するというとんでもない状況におちいったのだ。


メアからのハルバート攻撃を余裕に避け切るナバ―ラル伯も この凄まじい揺れに対応できなかった。

「いや! これはまずい  これはただの揺れではない」


大型飛行船シュレーゼンも他の艦艇と同様に 大波の上をコロコロと転がり横転しつづけた。

たとえ超古代文明の技術であっても巨大な波に抵抗はできなかったようである。


さすがのナバ―ラル伯も老齢のためか・・・・・   

いや!   年齢に関係なく、人間技で対応はできなかっただろう。


コロコロ転がる凄まじい横転に体をゆさぶられ ナバ―ラル伯はひっくり返され、転倒、吹き飛び、

あげくに頭を強く打って気絶してしまった。

ひとりで 多数のメアを相手をしていた武人も ビックウェーブには乗れなかったのである!!


この時、ナバ―ラル伯の後方に控えていた参謀のマリウスも とっくの昔に気絶していたりする。



しかし ナバ―ラル伯と対峙していたメアたちは ビックウェーブにノリノリに乗れた結果、ほぼ無傷であった。

いかに艦艇がひっくり返り転倒したとしても、メアたちは余裕で乗り切ったのである。

さすが人外のメアである。 さすが元ゴーレムである!!

バランス機構だけはナバ―ラル伯の実力を おいぬいていたのであった。



すかさず メアたちは ひっくり返って倒れているナバ―ラル伯を捕らえ、捕虜にした。

このナバーラル伯は大変な危険人物であり 縄ではなく強化鎖を何重にも括り付ける念の入りようだった。

この強化鎖さえ、引きちぎる危険もあるが、とりあえず念入りに何重にもくくりつけ その上で十数人のメアで見張る必要があるだろう。


飛空船シュレーゼン制圧の壁となっているもっとも危険な男を捕えたことにより 一安心することができた。

これで当初の予定通り、この艦艇の奪取作戦の再始動である。


『 絶景かな 絶景かな  こりゃ~ 春から縁起がいい!! 』

歌舞伎役者のような演技をして気合をいれるメアたち!!

わざわざ赤いメイクを目元にして 和傘をどこからか持ち出して掲げ持ち・・気絶しているナバ―ラル伯を足蹴にしていた。

ちょっとナバーラル伯が可哀そうである!!

『やりすぎ!! やめてあげて』というミレイユからの通信が入り、足蹴にするのだけはやめた。



ちょっと メアたちが浮かれまくったが・・・次にやるべき仕事を思い出したのか、一斉に駆け走る。

目指すは艦橋!


そして いとも簡単に艦橋を奪取した。 

なぜなら、ほとんどの乗組員がひっくり返った状態で倒れており絶賛!気絶中、 抵抗する敵兵がいなかったのである。

とにかく・・・大型飛空船シュレーゼンの乗っ取りに成功したのであった。


次に、ミレイユの指示により、メアたちは怪我をして気絶している敵兵を治療することになる。

これが結構大変だった!!  人数が多すぎて!!

飛空船シュレーゼンの全乗組員が気絶してるといってもいいぐらいだった。



『 成功です!! 敵大型船を占拠しました 』

飛空円盤の艦橋で、歓喜の声が上がった。


「どうやら 僕の立案した飛空円盤海面激突作戦が功を奏したに違いない」

サラは恥ずかしくもなく言ってのけるのであった。

まるで 意図して海面を突っ込んだように言う!

決してミスして、墜落したとは言わないのである。



「もしかして・・・私たちもけっこう危ない状態になってたのじゃないの!?

反重力魔道装置の電源が もしも・・切れていたら 私たち・・・海面衝突の衝撃でゴキブリ状態になっていた可能性が・・ 」

ミレイユの指摘に、ちょっと困るサラ。


実はかなり危なかったらしい。

艦橋オペレーターのメアの気転で サラの指示に逆らい反重力魔道装置へのエネルギー供給は切らなかったのである。

もしも サラが命じた通り、反重力魔道装置のエネルギーまでも切ってしまい 全エネルギーを電磁防御にふりむけていたら・・・

ミレイユの指摘されたように・・みんなゴキブリのように ぺちゃんこになっていただろう!!


優秀なメアのおかげで命拾いしたのである!!

 


「大丈夫です 次からは予備エネルギー電池を備えることにしますから!!・・・・・

後、優秀なメアを艦橋オペレーターとして増員もしておく」


「ホント メアが優秀でよかった!」


-----------------------------------------------


とにかく・・・・

これで サラの希望であった敵大型飛空船を奪取し、その上、敵飛空艦隊を壊滅させ セル―カ本土への攻撃も防いだ。

現在、ヴィジャナル王国艦隊の艦艇は津波によって翻弄され 海面にプカプカ浮いている。

その艦隊の中で、生き残った乗組員や軽傷だったものが 波に揺られながら船外に出て 白旗を振りこちらに向かって手を振っていた。

どうやら救助を求めているようだ!!!


ミレイユは その姿をディスプレイで確認して すぐさまサラに指示をした。

水陸両用車レオティーガーをだして生き残りの乗組員を回収させたのである。

エレオノーラ王女はいやな顔をしてたが、白旗をあげている以上、人道的な行動をとるべきなのだ。


それに見殺しなんて ミレイユが許さないのである!!


その後、飛空円盤の下部格納庫に続々と重い傷を負った者たちがメアたちによって運ばれてきた。

彼らは降伏したヴィジャナル王国兵であり、メアたちの簡易な治療では、手におえない重傷者たちであった。



痛みと麻酔薬のためか、意識を朦朧としながら 簡易のベッドに寝かされる重傷者たち。

そのような重傷者たちが 格納庫いっぱいに寝かされている。


その様子を格納庫上部のデッキから眺めるサラ!!

「せっかくサービスで治療するのだから 僕たちの役に立ってもらわないとね!!」


「サラちゃん・・・ものすごく悪役の顔になってるよ!!」

そばにいたミレイユがサラの顔を眺める。


「・・・・・えへへ!!」

「それでは 広範囲ヒール魔法をかけますね」

ミレイユは片手をあげ、ヒール魔法の詠唱を始めようとしたところで・・・サラに制止される。


「ちょっと待っておねーさま!! その前に演出をしないと!!」

サラは近くにいるメアに命じて、格納庫に設置している3D映像投影魔具を起動させた。



すると・・・・

多くの重傷者が横たわる無骨な格納庫が 地平線まで広がる青空へと変わった。

大自然に早がわり!!

これは、3D映像投影によってつくられた疑似世界である。


青く澄んだ大空に輪っかのついたガス惑星が浮かんでいる。

心地よい風。  心をなごませる香り。

ベッドに寝かされている重傷者たちは、目の前の光景に戸惑いながら、

自分は天国に旅発ったと勘違いしている者も続出した。

これは・・匂いと温度感覚をセットにして表現した疑似映像であり、完全な現実を再現している!!

おそらく 全ての重傷者たちを騙せたであろう!!



「いいね! いいね! こういう感じに洗脳作戦開始よ!」

サラはニコやかな顔でミレイユに微笑んだ。


「・・・・いいけどね! それではヒール詠唱開始します」

ミレイユは広範囲ヒール魔法を詠唱するのであった。


もちろん、サラの演出はここからが始まりである。

ミレイユの詠唱とともに、空から粉雪と花びらが降り注ぐ演出。

小鳥のさえずり、太陽が光り輝きベッドに寝かされている重傷者を照らすことも忘れてない!!


そこへ 青空から白い衣を風にたなびかせながら 美しい女神が降臨したのである。

もちろん・・・実際に降臨したわけではなく・・3Dの疑似映像である。

その疑似映像女神は、長い黒髪が白く光、その光が空一杯に降り注ぐ。

まるで、ベットに横たわる重傷者を抱き寄せいたわるかのように光は降り注いだ。

すると不思議なことに、折れていた骨は修復され、痛みはやわらぎ、心さえも癒されていく。

彼ら重傷者たちは、この時!!  奇跡を体験した。

もちろん、これは3D映像投影による疑似体験であるのだが、重傷者たちは本当に女神が降臨したと思い込んでいるのである。


そんな奇跡の疑似体験をしてる中で、何やら声が聞こえてきた。


『 あれは・・フレイエミア様!! この大陸の守護者・平和の女神フレイエミア様よ!! 』

周りに聞こえるような大きな声でメアたちは囁いた!?のである・・・これはサラの計画であった。


いわゆるサクラである!!  

何気ない内輪だけの会話を大声で話し人々の注目をあつめ扇動していく!!!



始めは静かだったが ベッドに横たわる元重傷者は徐々にざわつきだした。

「女神!?」

「フレイエミア!?」

疑問形の発言に対してサクラのメアたちは断言するような発言をいれた!!

『 あれは間違いなく女神フレイエミア様!! 平和を愛する女神よ!! 』

サクラパワーでなんとか盛り上げていく!!



----  完璧仕事人!! サクラ ----



サクラ・メアたちの尽力によって 彼らの脳内心理に女神フレイエミア様を刷り込んでいく・・・

そして・・・徐々にだが、格納庫内で歓声が上がり合唱されるのであった。

「平和の女神フレイエミア様♪」「平和の女神フレイエミア様♪」



何度も何度も繰り返す「平和の女神フレイエミア様」コールによって、彼らの心が浸食され・・・

そして・・・・彼らの脳は女神フレイエミア脳になりはて・・廃人!?となった。

もう女神フレイエミアなしには生きていけない体になってしまったのだww


ついに・・・ラファーエル王子に続き 女神フレイエミア信者が大量に発生した瞬間であった。

むりやりのサクラ・パワーである!!  洗脳である!?  



ちなみに 彼らはこの後・・・・

捕虜から解放され故郷であるヴィジャナル王国にもどっていく。

そして・・・ラファーエル王子率いる女神フレイエミア教団に大量入信することになるのであった。

この人たちこそが 女神フレイエミア教団を熱心に・・・・または狂信的に支え、

世界宗教に成長させる原動力となったのである。



女神フレイエミア教の教えである平和主義をヴィジャナル王国に浸透させ、西大陸への侵略を阻止するというサラの計画であった。


「全て・・・計画通りだ」

ニヤリと悪役顔になるサラ。


「フラグが立ってますよ」というミレイユの発言にハッとするサラであった。


---------------------------------


飛行円盤の下部中央からフックを出し 大型飛空船シュレーゼンを鎖でつないで南海島まで運ぶことにした。

飛空船シュレーゼンの全長は飛空円盤の600mより長い800m、重量もちょっと・・・いや! かなりの重いため 

飛空円盤はあるったけの最大出力を出し、のろのろとした速度で青空の中を進むのであった。


あまりの速度の遅さに サラはイライラ状態であったようだが、

南海島に到着するまで、エルノスティ国王たちの面々は飛行円盤内でリゾート気分を味わっていたようである。




--------------------  To Be Continued 次回作予定!! 世紀末波乗り伝説・飛空艦長奮闘記 汚物は波乗りだ!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ