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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
聖女帝国・伝説の黎明期
59/93

メア vs ナバーラル伯


水蒸気爆発によって生じた白い霧の中、閃光を放ち轟音が轟く。

聖女帝国飛空船ハヤブサとヴィジャナル王国飛空艦隊の激戦はなおも続く。


そして、王国飛空艦隊旗艦シュレーゼンに侵入したメア、キシ隊も同じく激戦が続いていた。



軍務相であり、艦隊司令官でもあるナバ―ラル伯の一撃で吹き飛ばされ壁や天井に激突した10名のメアたち。

だが、そのメアたちはまるで なにごともなかったように立ち上がり、

両手をかかげ背中と首を伸ばすストレッチなどをして、体をほぐした。

まるで、眠りから覚めたような雰囲気を醸し出している。

または 某映画のエージェントなみのドヤ顔もしていた。



そして・・・彼女たちはニコリと笑う。

邪悪な目で笑うと同時に!!

一斉にハルバートを振り回しながら、艦隊指令であるナバ―ラル伯に襲いかかってきた。

しかも! 目にも止まらぬ早業で!!


このメアたちの早業に参謀のマリウスは驚愕した!!

しかし! ナバ―ラル伯は これらメアたちが振りまわすハルバートの刃を かすりもせず すべてよけ切っていく


「この感じ!  この雰囲気!  若かったころ暴れた戦場の雰囲気 そのものだ!

あっははははははははははは」


白い髭をたなびかせながら ナバ―ラル伯は大笑い。

剣の一振り、または蹴りによって、またはナバーラル伯パンチを繰り出し!? 確実にメアを吹き飛ばしていく。


メアたちの人知を越えたハルバートさばき、それを全てよけ切り 反撃を繰り出す桁外れの技をもつナバーラル伯!!

これは・・・・神話世界の戦いなのか!!

ナバーラル伯の後方で 戦いを見守る参謀のマリウスや兵士たちは ただ立ち尽くし茫然として見ていた。

それに・・・この戦いにへたに参加すると邪魔になるだけである。



ナバーラル伯の強烈な一撃を受け いくら吹き飛ばし壁にたたきつけても 何事もないように立ち上がるメアたち。

ニコリとして笑いながら立つのだ。 怖すぎ!! それに・・どこも痛くないのか!?



これはやっかいな相手だ!   

どうにかしないとまずい!

ナバ―ラル伯は 何度も吹き飛ばしても復活してくる敵メアを叩きのめすため、戦法をかえることにした!!

「しかたがない! ちょっと船体を傷つけるが・・・」


ナバーラル伯は 拳に魔導をまとわりつかせ、

「 どやどやどやどやどやどや 」

気合の一撃を通路の壁に叩き込んだ!!


ズド――――ン

轟音とともに通路の壁は吹き飛び!!! 大穴をあけ、外界の風が通路に入ってきた。

冷たい風がナバーラル伯の白髭をたなびかせる。 


「空気の入れ替えぐらいはしないとな!!」


メアたちは 承諾したかのようにコクリとうなずくと再びハルバートを構え、ナバーラル伯に向かって突撃をはじめた。

しかし、 そのハルバートの攻撃を神業のように避け切り、余裕をもってメアの腹めがけて蹴りを入れていく。

蹴りをいれる方向は大穴の向こう・・・・すなわち!! 船外である。


メアたちは ナバーラル伯の蹴りによって 次々と船外へと放り出され海へと落下していった。

海に落としてしまえば、艦内で戻ってこれない!!

いくら叩きのめしても復活してくるメアたちに対して ナバーラル伯は 彼女たちを海に叩き落とす戦法にかえたのであった。



メアたちと ナバ―ラル伯との実力差は大きく開いており メアのハルバートはまったくかすりもしないが、

ナバ―ラル伯の剣術と蹴りは 確実にメアを吹き飛ばし海へと突き落としていった。



------------------------------------



メアたちが負けまくる圧倒的不利な戦いの映像を 飛空円盤の艦橋ディスプレイで見ていた閣僚の面々。


「これは・・・予想外!!」

「なんてことなの!!」


「聖女帝国の精鋭部隊が あの老人一人に!! 俺は戦ってみたい!!」

動揺する閣僚面々の中、エルノスティ国王だけが嬉しそうに語る。



サラは 悔しさのあまりテーブルを手で叩き、メアたちに命令を伝達する。

「不味い このままでは全滅! 作戦変更!!

あの老人との戦いを停止せよ!!  何人かのメアだけで足止めさせればよい!! 

他の者は 機関部へ突入し、この大型艦の飛空原理調査を目的とする!!

船の奪取はあきらめ・・・船の構造を調べるのだ」



命令を受け、メアの数人がシンガリとしてナバ―ラル伯と睨み合い、対決する構えをした。 

そのすきに他のメアは後ろの通路へと逃走し 機関部を目指して走る。

ただし! 機関部の位置が不明のため、メアたちは走りながら船中を探すことになった。




しかし、シンガリとして残った数人のメアたちは、ほとんど足止めにならなかったのである!!

後方に逃げるメアたちを目撃したナバ―ラル伯は、彼女たちを追いかけるため、

シンガリとして残った数名のメアたちを、反撃も許さず、ただの一撃の振りだけで通路の壁にあいた大穴からメアを海へと投げ込んだ。


「わしを足止めさせるなど100年はやいわぁ」



ナバ―ラル伯は老齢ながら剣をぬいたまま逃げるメアたちを追いかけ走る。

後ろから 参謀のマリウスとヴィジャナル兵士も走る。


「逃がさぬぞ~   うっおおおおぉぉぉ」

メアを追う老人の声が船内にこだました。

老齢の経験豊かな軍務相とは思えないほど 子供にもどったかのようにはしゃぎながら通路を走る!!



そして・・・

メア隊、それから加勢に加わったキシ隊が、ナバーラル伯と何度か戦いつつ

機関室を探すため船内中を走り回ることになった。




やっと見つけた機関室!!

だが、結局はナバーラル伯個人の圧倒的戦力のため、機関室にまで追い込まれるメア、キシ隊。

機関室の出入り口を最終防衛ラインとして、残り全てのメア、キシたちによって死守する構えだ。



サラからの命令で 死守隊からはずれたメアの数人が機関室内部を徹底的に調査する。

もはや船の奪取が不可能となった今! データー収集だけでもしたいところであった。


機関室の映像、内部構造、資料などなど 数々のデーターを次々と撮影され 飛空円盤に送られていく。


古代超文明によって製造された機関室の構造と原理を解明することにより、

聖女帝国で同等の飛空船をつくる目論見である。  

すくなくとも機関室情報ぐらい手に入れたいと思うサラであった。




機関室出入口で対峙するナバ―ラル伯とキシ、メア隊の一進一退の戦いが続いた。

しかし、ナバーラル伯の異常な戦闘力により、まずはキシ隊全員が海の中へと叩き込まれ全滅!!

残りのメア隊もなんとか踏ん張り戦闘中であった。


そんな死闘が続く中!!

大型飛空艦シュレーゼン全体を振り回すような振動が襲ってきた。

「地震!? ここは飛空艦だったな!! 」



---------------------------------------------



そのころ、海面すれすれを飛ぶヴィジャナル王国飛空艦隊の近くに幾つもの水柱が空高く上がっていた。

これは飛空円盤からの援護!?射撃。  

最大射程200kmのかなたから飛翔してくる電磁砲弾である。



飛空艦隊周囲で ハエのようにしつこい攻撃を繰り返していた小型飛空船ハヤブサ・7機は、

電磁砲の攻撃に巻き込まれないように撤収をした。


この時点で、飛空艦隊200隻のうち56隻が撃沈されていた。  すでに28%の損害を出している。


あまりの遠距離であるがゆえに  下手な鉄砲も数撃てば当たる方式で闇雲に弾を放っている。

近距離に着弾する電磁砲弾もあれば 地平線かなたに飛んでいく電磁砲弾もあり そう簡単に当たるはずはないのだが・・・・

それでも・・・たまに近距離で着弾する電磁砲弾は大変脅威となっていた。


ズドドドドドドドドドドドド


それは、耳に痛みを感じさせるほどの凄まじい轟音!!!

吹きあがる巨大な水柱 そして その衝撃波によって揺れ動かされる船体。

まるで巨人に振り回されているかのような揺れである。

艦隊乗組員は その揺れに振り回され打撲、あげくに失神する者もいた。



そんな電磁砲砲撃で艦艇が大揺れする中、 

機関室出入口では 艦隊司令のナバ―ラル伯とメアたちの数限りない戦いを繰り広げていた。

ナバ―ラル伯の疾風魔導の剣さばきでメアを吹き飛ばすが、すぐさま別のメアが

ナバ―ラル伯の前に立ちふさがる。



メアたちの計画!! それは時間稼ぎ。

聖女陛下がきっと助けに来てくれるはずだ!!


そうです!! 飛空円盤は電磁砲を乱射しながら、ヴィジャナル王国飛空艦隊の間近まで接近しつつあった。





--------------------  To Be Continued あの女帝がやってくる!!



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