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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
聖女帝国・伝説の黎明期
56/93

出撃!! ヴィジャナル王国飛空艦隊


ヴィジャナル王国王都チャイアは無数の黒い影に覆われ、昼間であるのに夕暮れの様な暗さになっていた。

そんな暗さにもかかわらず、王都の一般住民たちは、驚きと歓声をあげ空を見上げていた。


宮殿でも、多くの大臣、官僚たちは頭上の光景を眺め感無量の表情をしている。


そして 宮殿のバルコ二ーから上空を見上げる国王メルンスルトは老齢ではあるが、

若いころに戻ったかのように 片手で空を掴もうとしている仕草をしてしまった。


「すばらしい飛空艦隊だ!  あのようなものを見ると・・・わしも子供のような気持ちになってしまう」

バルコニーの下では、国王の孫たちが、宮殿の庭ではしゃぎ空を見て飛び跳ねていた。


王都上空には 空を埋め尽くさんばかりの飛空船の数々が勢ぞろいして その強力な武力を誇示している。

これは、軍務相であるナバ―ラル伯率いる超大型飛行船シュレーゼンをはじめ大小の飛空船200隻、総勢5万人のセルーカ―追討軍の陣容である。


この飛空艦隊はヴィジャナル王国にとっては 国の象徴といってもよい航空戦力であり 切り札的戦力と言ってもよかった。

とくに超古代文明の遺物から発掘された全長800mの超大型飛行船シュレーゼンは 

ヴィジャナル王国にとっての秘匿兵器のひとつである。


王都から撃ちあがる花火と楽団の音とともに、200隻の追討軍飛空艦隊は静かに、西方の空にむかって、出撃するのであった。






-------------------------------------------



『 情報によりますとヴィジャナル王国の飛空船艦隊の数百が、西大陸に向けて出撃したとのことです 』

南海島に向かって飛行している飛行円盤の艦橋で ヴィジャナル王国に潜入させていた諜報部隊からの偵察情報を聞いた。


「あちゃ~  みんなで楽しく南海島へ・・・視察ってときに!!!」


サラはちゃぶ台のミカンを食べながら嘆いた。


飛空円盤・艦橋室内の後方には 畳が敷かれており旅館(茶室)のようなレイアウトになっている。

その畳の上には ちゃぶ台が置かれており そのまわりには南海島への視察訪問メンバーの面々がそろっていた。 

サラをはじめ、ミレイユと エルノスティ国王、ルナーリア王妃(仮)、

おまけに、エレオノーラ王女とパウネリア侍女大臣。

特別ゲストに ミレイユの姉のユリティーナ姫。


その他に・・・艦橋のオペレーション席にはシメオン少年が座っている。

聖女帝国とセルーカ―王国の主要メンバーが 勢ぞろいしている艦橋で かなりの緊張をしているシメオン少年であった!!



エルノスティ国王の希望もあり、南海島再開発視察という名目での観光旅行する気満々の

お気楽な完全無欠の全メンバー勢ぞろいなのであるww




「戦争なの!? 南海島観光ができなくなってしまった!!!」

「憎きヴィジャナル王国は・・ 私たちの新婚旅行も 邪魔するのね」

「新婚旅行だったの!?」

「飛行円盤内の客室は、遊覧旅行なみの豪華さですからね 新婚旅行にはピッタシかも」

「露天風呂やプール、その他遊戯施設もありますし・・・  空の景色も見放題!!」

「敵と接触するまでは 新婚気分で・・・」

「戦争ですよ   忘れないでくださいね!」

ミレイユはちゃぶ台の ミカンをむきながら 危機意識を促した。


そのむいたミカンを口にいれるサラ。

「おねーさまもお気楽そうですが・・」


「あ~ わたしのミカンが・・・ 取られた!!」

「それでは・・・おねーさま!! ミカン神経衰弱ゲームで、ミカンを取り合いをしましょう」

聖女帝国組の二人は なにやらミカンでゲームを始めたww


「俺たちも・・・」

「そうですね・・」

「ヴィジャナル王国との前哨戦として 私たちも そのミカンゲームとやらに」


・・・・聖女帝国にセルーカ―王国の全メンバーって・・・・大丈夫なのか!?

シメオン少年はオペレーター席で、主要メンバーの会話を聞きながら呆れていた。




真面目なユリティーナ姫は、こんなとんでも会話についていけなかったが、

ミレイユにミカンを渡され ゲームに強制参加となった。

・・・・っていうかミカン神経衰弱って  どんなゲームだ!?


その後、サラはオペレーター席に向かってミカンを投げ、

キャッチしたシメオンは なぜかゲームに強制参加となった。

「ゲームルールが 分からないんだけど!!」


サラは叫ぶ!

「シメオン! ミカンと共にあらんことを~  ルールは心で感じるのだ!!」


全然わかんないです!





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その後・・・・ちゃぶ台の上で ミカン神経衰弱のバトルロワイヤルがおこなわれたのだが・・・

どのようなルールとゲームだったかは、今の世には伝わっていない。   

                       ミレイユ聖女帝国年代記・愛と激闘のミカン史より



---------------------------------



ヴィジャナル王国の飛空船艦隊が進む高度1000mのはるか雲海の上空、成層圏に一機の黒い影が漂っている。

この偵察機は聖女帝国小型飛空船ハヤブサ。

敵であるヴィジャナル王国飛空船艦隊を たえず上空から追尾し映像、情報を逐一、飛行円盤に送っているのである。



飛行円盤・艦橋室のディスプレイに映るヴィジャナル王国飛空船団の全貌。

『 現在、ブルジュに向かって飛行中の敵です。 その数はおよそ200隻以上、

とくにその中心には全長800mの大型飛空船も確認できます 』



偵察機から送られる映像を見て驚く艦橋在中の閣僚たち。

「大型飛空船 なんて大きさ! この飛空円盤より 全長が長い」

とくにサラは大型飛行船を注目し、熱心に眺めていた。

「これは・・・すごい! 巨大な船体なのに・・この速度!!」




「そういえば 聞いたことがあります。 

ヴィジャナル王国の飛空船艦隊の中には 遺跡から発掘された船がつかわれていると・・・

いわゆる超古代文明の超テクノロジーの飛空船でしょうか!?」

エレオノーラ王女は以前、宮廷の調査官から聞いた話をした。



サラは立ち上がり、ディスプレイに近づき両手を広げる。

「欲しい! この船が欲しい! 奪取する  絶対に!!」


「ん! 奪取できるのか!?」

サラ以外の一般的な感想である。


「メア・キシ隊を動員し あの巨大船体に殴り込みをかける。

そして! 奪い取る」



「なぐりこみ!   俺も行く!」

エルノスティ国王は拳を掲げる。

なぐりこみ という単語に反応したらしい!!

さすが! 脳筋体質の国王である。



「だめだめだめ!! 危険すぎるので 国王陛下はここで待機です!」

サラはおもっきり叫んだ!!

「なぜだ! 行きたい」


「本当に危険です! どんな仕掛けをしているかわからない!

それに なにかあると・・ルナーリア王妃(仮)が悲しみますよ」

「うぬぬぬぬぬぬ」


「遺跡から発掘されたと仮定すると、あの船は超古代文明の遺物。

どれだけ先進的兵器を搭載しているか わからないもんね 」

ミレイユからも 釘を刺す!!



「送り込むメア・キシ隊は かなりの決死隊です!!  でも! 僕は手にいれる! 

たとえどんなことがあろうとも!! 奪取する!  奪取する!  奪取する!」


サラは ちょっと興奮してしまい猫耳もフリフリ・・・振り回しだした。


「はいはい サラちゃん  分かりました! 奪取しましょうね!」

ミレイユは呆れたようにサラの頭をなでなでした。


「は~ は~ は~  ちょっと興奮しすぎちゃったかな!!」



そんな姿を見たのか、ルナーリア王妃(仮)も 意味もなく体をくるくるゆすり、

エルノスティ国王から頭を撫でられていた。

嬉しそうな顔をするルナーリア王妃(仮)。


それを羨ましそうに見るエレオノーラ王女とパウネリア侍女大臣・・・・

「そろそろ 妾も・・・・・・・・誰か、いい人いないかな」


ユリティーナ姫は なにげなくオペレーション席に座るシメオン少年に指さした。


・・・・・ちょっと というか年下すぎ! 痩せすぎ!! というかどこの馬の骨だがわからん!!

エレオノーラ王女とパウネリア侍女大臣は心の中で思ったとさ・・・


でも ユリティーナ姫は真面目さから シメオン少年を高く評価しているが 男性としては全然見てなかったのである。




-----------------------------------------------------




ヴィジャナル王国の飛空船艦隊をセルーカ本土に近づけてはならない!

本土に敵の陸戦隊が上陸されると 排除するのが面倒なことになる。


セルーカ王国には 真紅の流血パンダ隊1000名程度の戦力しかないため、

結果的には聖女帝国の戦力を再び投入することになる!!

はっきり言って面倒くさい!!

やっかいなことになる前に 海の上で排除する!!



「戦闘の始まりだ!!!!」


サラは索敵情報から敵の位置が確認できているため、さっそく

飛行円盤格納庫で待機している大型輸送機フガク2型をはじめ 小型飛空船ハヤブサの離陸準備を始めるように命じた。


多くの機体がひしめく格納庫内では、作業員が駆け走り、

けたたましい作業音の中、大音量の放送が流れてきた。


『 聖女帝国の栄光は君たちの奮闘にかかっている!!  聖女帝国ばんざーい 聖女帝国ばんざーい 』

格納庫内の人たちが一斉に敬礼!! 一瞬の静寂が流れる。


その静寂も光の点灯と警告音によって破られ、格納庫のハッチがゆっくりと開き、外部の冷気が流れ込んできた。

外は薄暗く まだ太陽が上がっていない。


いよいよ出撃である!!!


メイド姿のメアたちは格納庫内で整列し勢ぞろいしていた。

彼女たちは大型ハルバートを装備するとともに 火薬式連発銃も装備している。

同じく 重装甲の鎧を装着したキシたちも火薬式連発銃を装備していた。

メアたちとキシたち、 彼らは敵の大型飛空船に乗り込み、船の奪取を狙う白兵戦部隊である。


彼ら戦闘員100名は 3機の大型輸送機 フガク2型に乗り込んでいく。

そのほか、小型飛空船ハヤブサ15機も離陸準備が完了していた。


まだ太陽が顔をださない早朝、飛行円盤の格納ハッチから 次々と離陸していく。

敵は飛行円盤の遥か北方を飛行するヴィジャナル王国飛空艦隊200隻

計画によれば 正午過ぎの明るく照らされた太陽を背に奇襲をかける予定である。





艦橋から外の景色をながめるミレイユとサラ。

攻撃隊が離陸していく様子を見て満足しているようだ。

どうやら 故障もなく飛びたったようである。

いまだに フガクのエンジンが火を噴きました事件の恐怖をおぼえるサラであった。


「おねーさま、 離陸はうまくいったようです。 これで一安心 」

「早朝なのに お疲れ様です  サラちゃん」






--------------------  To Be Continued 飛空艦隊との対決が迫る!!



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