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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
聖女帝国・伝説の黎明期
52/93

叙爵式とパンダ


ここは、無血開城したポルセン城壁都市!!!

ヴィジャナル王国から解放され祭りに浮かれていた民衆たちも 次第に落ちつき、

いつもの日常が戻りつつあった。


現在、セルーカ王国全土からヴィジャナル王国の勢力を ほぼ追い出したことに成功した。

多少は残っているが、キシ隊により順次討伐していく予定である。

戦力的に ほぼ問題はないはずである。


これから 本格的にセルーカ王国再建が始まろうとしていた。



ちなみに、ポワティエ平原で活躍したビックマウス陸上戦艦は大きすぎて、都市内の大通り・・・

・・・・というか城門が狭すぎてつっかえてしまうので、町の外で待機している。





ポルセン城壁都市の中央にあるポルセン城館の謁見室で国王であるエルノスティが立っていた。

エルノスティ国王は相変わらず、見た目は男装の令嬢に見える絶世の男の娘である。


その目の前には、ライオネン=ユスティネス=ユリティーナ。 

すなわち、ユリティーナ姫が頭を下げひざまづいている。


もちろん 正式な謁見となるので、トレードマーク的wな さるぐつわは外されており 美しい華やかなドレスを着ている。

なんちゃって女帝のミレイユとは違い、公爵令嬢であるユリティーナ姫の立ち居振る舞いは洗練されており、

さすが貴族の令嬢というべきものであった。


そんなユリティーナ姫は 目の前に立つエルノスティ国王に対し 

涙目となりつつも ひざまづき臣下の礼をとったのであった。


いまだに ミレイユたちの陣営に所属するのに抵抗感があるようだ!!



妾は ヴィジャナル王国に帰れない!

ユスティネス公領が改易したという知らせを受けたのだ。

父親は公爵位を剥奪され、ただのマッテイという個人となり行方不明中である。

もはや、ユスティネス家を再興するには・・・セルーカ王国に属するしかなかったのだ。


「ユリティーナ姫! そなたを名誉公爵に叙爵するものとする」

エルノスティ国王の宣言とともに 拍手が謁見の間に こだまするのであった。


「ありがたき幸せ、セル―カ王国の発展のため、わが身をささげる所存でございます」


「うむ、 たのむぞ! ユスティネス名誉公爵」


おごそかな叙爵式。

そこに集まる面々は、相変わらずの顔ぶれだった。

国王とルナーリア王妃(仮)、ミレイユ聖女陛下とサラ大臣の四人しかいない。

ちなみに、エレオノーラ王女とパウネリア侍女大臣はポルセン城壁都市の市政に携わっていたため留守であった。


まだまだ人員不足のセルーカ王国です。

ユリティーナ姫という名の人員が一人だけ増えました!!



「あ~え~と あらためて ユリティーナ姉上と呼んでいいかな~。 

聖女帝国はユリティーナ姉上を上級公爵に叙爵します。これが叙爵書類です」

ミレイユは片手で書類をひらひらして 見せるのである。

あまりにも軽すぎる扱い!! 

紙切れひらひらの叙爵式!!


セルーカ王国の名誉公爵にくらべて ものすごく軽い扱いの聖女帝国・上級公爵の地位である。

歴史なんて浅すぎる聖女帝国には 形式ばった儀式はなかったのであった


なにか複雑な顔してミレイユを見るユリティーナ姫だった。 




このように無理やり名誉公爵や上級公爵に叙爵されても はたして忠誠心はあるのだろうか!?

・・・・と思われたが、かつての公爵騎士団副団長ラウリと騎士たち、あとおまけに元海賊の何人かを率いて、

セルーカ王国中の野盗討伐、ヴィジャナル王国残党兵、その他、不正摘発に活躍するのであった。


忠誠心に問題はあるが、本来の性質である不正を嫌い秩序を守ることを重視するユリティーナ姫!!

歩く不正と言われた父親のマッティとは たいへんな違いである。

悪事は許さない精神で、大活躍をおこない セルーカ王国の治安を守る中心人物となっていく。


聖女と自称するミレイユよりも 立派な活躍をするユリティーナ姫のほうが よっぽど聖女にふさわしかったのであるw



血まみれのエルノスティ国王、

その国王にベタ惚れのルナ―リア王妃(仮)

何をするか分からず手段を選ばないサラ


それに比べて、常識人であり秩序を重視するユリティーナ姫は徐々にセルーカ王国では なくてはならない人材になっていった。

まさに逸材である。



そして現在、かつてのユスティネス公爵領で書類の山と格闘してたように セルーカ王国でも書類の山と格闘している。

セルーカの行政をも担うことになってしまったのであった。

基本的に真面目な人物であり信頼できたりする。

「やっぱし 妾はどこにいっても 書類の山に追われるのだ!!」



そして ユリティーナ姫が行政官として働くようになると、

姫のかわりに、セルーカ王国の治安維持のため国中を駆けまわることになるラウリ隊長。


「すまないな。ラウリ!! 妾にかわって治安維持をたのむ」

ラウリ治安騎士団の誕生であった。(ラウリもセルーカ王国にとりこまれているのである)


ユリティーナ姫の采配により セルーカ王国の行政は徐々に整っていくのであった。




ちなみに、王都の聖女帝国直販店{ 越後屋 }はユリティーナ姫の税務調査がはいり脱税が判明。

店長のサラは逮捕されました。

間違いなくユリティーナ姫の指図により 入念に調査され、太ももスリスリの仕返しだったのだろうか!?



ただいま監獄にてサラは 絶賛監獄中である!

「 越後屋! おまえも悪じゃの~ 」

「 聖女陛下ほどでは・・・ 」

「 私は悪い事してないよ! 」


面会に来たミレイユとの会話である。

一日で釈放されました。  そのかわり罰金を山のように払いましたけど・・・

{ 越後屋 }の店長を真面目で不正をしない者に交代させるようにと、

ユリティーナ姫はミレイユに忠告された。



サラは・・・・仕方がなく真面目と思えるシメオンに任すことにした。

前世に地球世界の記憶をもつシメオンなら、なんとかできるだろ!?

白い髪の痩せた少年が 店長に抜擢されるのであった。



「シメオン君か!!  彼には色々と魔術を教えてたので 宮廷魔導師になってもらおうと思っていたのだけどね~」

ミレイユは、ちょっと残念がるのであった








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エルノスティ国王発案によるセルーカ王国直属部隊の新設が布告された。

いつまでも 軍事力を聖女帝国にたよるわけにはいかない。


そこで新設の軍隊を創設したいのだが、軍事関係を任す人材がいなかったのである。

というか人がいない!!


そんなおり、遥か西方の白亜の大陸ハクアのタイリクで冒険者をしていたエトゥという人物が、

祖国でもあるセルーカ王国滅亡の危機であることを噂に聞き、急ぎ戻ってきたのである。


しかし!! 祖国に戻ってきた時には ヴィジャナル王国軍は追い出され、セルーカ王国は復興していたのであった。

「わしが 急いで戻ってきたというのに闘いに参加できないとは!!! 」


このエトゥという人物は、ライエ ノル エトゥ。

ルナーリア王妃(仮)のライエ伯家に属する人物で、あまりにも破天荒な暴れっぷりのため、

家から追い出され、西方に出向き、冒険者稼業という名目で暴れつくしていた人物である。

40過ぎの辮髪のような髪型で 背中まで髪をたらしている人物。


このエトゥという人物は、戦争のため行方不明になっていた兄であるライエ伯爵の行方を捜していたのだが、

兄の娘にあたるルナ―リア、すなわち ルナーリア王妃(仮)が生存していることを知り、

ましてや、(仮)とはいえ、王妃になってることに驚きつつ、

とりあえず面会するため 王都ブルジュ・ピラミッド宮殿へと足を運んだのであった。



ピラミッド宮殿の門衛であるキシに話すとあっさりと面会室に通されるエトゥ。

ちょっと拍子ぬけとなった。   セキュリティに問題はないのか!?


セルーカ王国は現在、復興途上と人員不足のためによるものだとエトゥは理解した。



面会室には 以前会った時には、まだ子供であった娘が いまや(仮)とはいえ王妃になったルナ―リアがいた。

「お~美しくなったものだ!!   ルナ―リア!!」

「おじさま! ひさしぶりです」

「10年ぶりか・・・」





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「そうか兄の行方が・・・」

「ごめんなさい おじさま! 」

「仕方がない!!   だがルナ―リアが生きていて うれしいよ」

「おじさまも無事だったので安心しました。 これからずっと この国におられるのでしょ!?」

「それは・・・ わしは冒険者だからなぁぁ  」


そこへ、まるで 話は聞かせてもらったw 的な展開で いきなり面会室のドアが開かれる。

バタン!

そこにはエルノスティ国王が仁王立ちしていた。


「このままでは セルーカ王国は滅亡する!! 君の力が必要だ!!」


「なんてこったー!!」

エトゥは 椅子が倒れかねない勢いで立ち上がる。 かなりノリノリである。

そして、そんな劇的な演出など無関係のようにルナーリア王妃(仮)は お気楽にお茶を飲むのであった。 




エトゥは、ドアの前で仁王立ちしている男装の令嬢を上から下まで舐めるように見てしまい ハッと気が付く!!

「・・・・・・・・エルノスティ国王陛下!?でございますか」

セル―カ王国の国王は絶世の男の娘という噂をきいていたのだが、

目の前の人物が女性としか見えなかったため、国王と気づくのにおくれてしまったのである。



「俺がエルノスティ国王だ」

「お会いできて、光栄でございます。わしは このルナ―リアの叔父にあたるエトゥと申します」


「堅苦しい会話は無しで頼む。  ずばり、エトゥ殿に頼みたい」

「は・・・」


「西方の大陸におけるエトゥ殿の活躍は聞いている! すごい活躍だ。

そこで・・・・その冒険者として培った能力を この国のために使ってくれないか!!」

「は・・・い・・!?」




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こうして 数日の後・・・エトゥは朝からパンダの着ぐるみを着ることになった!?

おもわずエルノスティ国王の頼みを聞いてしまった結果、パンダ姿になってしまったのである!?


「我らの同盟国である聖女帝国では メイド部隊が精鋭らしい!

かの国がメイドならば、我が国も それなりの精鋭部隊を用意したいのだ!!

そこで我が国は、俺のトレードマーク!?であるパンダ姿の精鋭部隊を創設することにした!

エトゥ殿には 新設した精鋭パンダ部隊の隊長として 兵士たちを鍛えあげてくれ!!」




パンダ着ぐるみか・・・・・  エトゥは自らの姿を見て、落胆するというか呆れるというか・・・


全身パンダ鎧装備・・・・頭からつま先まですっぽりはまったパンダ着ぐるみ。

頭の部分は脱着可能!! それは聖女帝国により供与された最新魔道鎧!!

白と黒に美しく仕上がっているパンダ!! 汚れが付きにくい清潔魔具つき装備。

生半可な物理攻撃、魔法弾、銃弾を跳ね返す、魔導防御。

パンダ鎧の重さを軽減させる軽量魔法。

そして 片手で持てるほど軽量化している凶悪な巨大魔道チェンソーを背中に背負っている。



そんなパンダ部隊1000名が、練兵場でずらりと並んでいた。

城壁都市ポルセンを解放したことを契機として、今まで逃げていた官僚やら貴族たちなどが帰ってきた。

とりあえず逃げるような輩は信用できないので保留としているが、

それ以外の元軍人や希望者を集めて設立されたのが、精鋭パンダ部隊である。


そして エトゥと同様、集まった人たちも、自らの姿に面食らっていた。

どうしてパンダ姿!?    

たしかに、このパンダ鎧は信じられないほどの性能だが、この姿はないよな!

2,3人の者は、このパンダ姿にショックを受けたのか、パンダ部隊を脱退した者もいた。


こんなパンダ着ぐるみを着て喜ぶのは 子供しかいないよな!!

しかし、数人の者はパンダ姿を喜んでいる者がいた。 可愛いもの好きの者かな!?

やたらとジャンプしたりして パンダの可愛さをアピールしている!!

そして、あまりにも はしゃぎすぎたのか、ポロリと着ぐるみパンダの頭が外れた。

そこから 現れた顔は・・・・ものすごく怖い、頬に傷のある強面だった。

この強面で、パンダ好きなのか!?


各種多様な人物が パンダ部隊に所属してるようだ。



隊長であるパンダ姿のエトゥが、お立ち台に登り、セル―カ王国精鋭パンダ部隊の設立を宣言したのである。

「わしはエトゥ! よろしくな!! このパンダ部隊の隊長になったものだ・・・・・」

いきなりお立ち台に登って演説なんかできないので 手短に終えたのであった。



聖女帝国のメイド・メアに対抗して、セル―カ王国・精鋭パンダ部隊が ここに誕生した。








----------- 真紅の流血パンダ隊 ----------


かつてエルノスティ国王がセルーカ王国解放の時に活躍した衣装であるパンダ着ぐるみ

このパンダをセルーカ王国の象徴として 誕生したのがパンダ精鋭部隊!!


彼らパンダは 短い脚で駆け足ではしっていく。

パンダ兵全員の頭にはベレー帽!!

隊長と思えるパンダ(エトゥ)は なぜか葉巻を加えている。(実際の葉巻ではなく・・多分通信魔具ではないかと!!)


片手に魔道チェンソー持ちながら格闘訓練や魔法訓練をこなしていく。

かつて西方大陸で冒険者として活躍したパンダ隊長(エトゥ)のもと、過酷な訓練を繰り返す日々が始まった。








--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ) シメオン君、ついに店長抜擢




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