表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
セル―カ王国の復興
47/93

最周回 人類滅亡! そして伝説が始まる


ユルエイルの一族は先祖代々、ヴィジャナル王国魔導師の家系である。

その一族に伝わる秘術のいくつかのひとつに、

隕石を召喚し落下させ敵対勢力に大打撃をあたえるという、かつて祖先により封印していた魔術があった。

それが、流星魔召喚である。


ユルエイルは、急ぎ、地面に白い布を広げ、魔具筆を使用し魔方陣を書き込んでいく。

これは通常の詠唱魔法ではなく、筆で魔方陣を書き込んでいくという今では廃れた古代魔法の技である。


降り注ぐ電磁砲が炸裂しヴィジャナル兵の多くが吹き飛ばされ戦死していく中、

魔方陣を必死に書き込むユルエイル。

士気の低い徴集兵の多くは、すでに逃げ出している。

軍としての組織体制が崩壊寸前に迫っていた。


「よし!  魔方陣完成! 発動します!」


「期待してるぞ! ユルエイル」

タネリス将軍にとっては 藁にもワニでもすがりたい気持ちであった。



ユルエイルの書かれた魔方陣から、凄まじい光が放たれ、渦を巻きながら天へとあがっていく。

その光は、聖女・セルーカ同盟軍側からでも はっきりと確認できた。


陸上戦艦ビックマウス指揮室のディスプレイから渦巻く光を見たミレイユは、思わず立ち上がる。

「これは、凄まじい魔力! 敵は何かを仕掛けてきた!! 」

ミレイユの持つ魔力が、禍々しく恐ろしい何かを感じとったのである。


「おねーさま!!   おねーさまが言うのなら間違いないはず 」


サラはメアたちに命じて、周辺の監視を強化!

いかなる事態にでも対応できるように入念の準備をする。 


そして 遥か後方の補給車両部隊とともに待機中のバイクキシ隊に命じて、

敵・ヴィジャナル王国軍の背後にまわりこみ、

逃げる敵の掃討と 後方補給基地などの焼き払いを命じたのである。


この時点で、ミレイユもサラも、次に何がおこるのかを予想できはしなかった。




ここは宇宙!! 

この惑星の静止軌道のはるか遠く上空60000kmを円軌道で公転する小天体がいくつかある。

そのうち直径400m程度の小惑星が、この星から放たれた光に反応したかのように、

周回軌道から外れ、この惑星へと落下しはじめた。



この流星魔召喚が禁断の魔法にされたのは・・・ 

・・・・人類文明を滅亡させるほどの危機を招くからである。

小惑星落下によって、この惑星の長期にわたる気候変動、生態系へのダメージ、

食料不足からくる国家の崩壊・・・そして 世紀末きゃほ~ 汚物は滅亡だ!!

スキンヘッド化する恐るべき人類文明の退化!!



恐竜を絶滅させた直径10km小惑星に比べたら小さいが、人類にとって十分なほどの脅威である。



徐々に速度を上げ、降下し始める小惑星。

たまたま!?この惑星に訪れていた白地に丸く紅いマークの付いた宇宙船を操る謎の系外知的生命体も、

この小惑星落下に気づき、重力牽引ビームで対処しようとしたが、その質量と落下速度に対抗できず、

いくばくかの、落下速度を落とす程度の効果しかなかったのである。

( 特別出演の系外知的生命体の人たちでした!! たぶん、もう登場しませんww )



陸上戦艦ビックマウスの指揮室を 慌てたように走るメアたち。

そして、警告音が けたたましく鳴り響く。

ビックマウス搭載の魔道コンピューターの点滅が光りだし、各種の数値データーが表示される。


『 巨大質量兵器が上空から、この地点へと落下中  対処不可能 対処不可能 』

魔道コンピューターの悲鳴に近い音声が流れた。



指揮室のディスプレイには 上空から迫る巨大小惑星が映りだされていた。


「なに! 魔法で呼び出したのか!」

サラは立ち上がりディスプレイの映像を信じられない驚きで見る。


「エルノスティ様!!」

エルノスティ国王の手を思わず握るルナーリア王妃(仮)。


「大丈夫だよ  ルナ―リア!! あの程度の石ころ、俺が蹴り飛ばしてやる」

エルノスティ国王は ルナ―リアを見てニヤリと笑う。

「エルノスティ様!!」


その様子を見て、頭をプルプルするミレイユ、そして 顔を真っ青になるエレオノーラ王女。


・・・・・・それは 無理無理!  サラは心の中で突っ込むが そんなことをしてる暇はない。

「もはや おねーさまの必殺小刀砲を 全開フルパワー最大出力でしか防げません」


ミレイユはサラの発言で 腰に差している小刀を握る。

「わかったわ!!」


「頼もしいです! おねーさま」


「バックアップは俺にまかせろ! いざとなれば俺の蹴りで粉砕してやる!!」


だ・か・ら~それは無理だって!!

心の中で手をフリフリして否定するサラである。


しかし、エレオノーラ王女やルナーリア王妃(仮)、パウネリア侍女大臣まで 

エルノスティ国王に信頼しているのか!?

本気で蹴りだけで小惑星を粉砕できると思ってるらしい。


おそらく 小惑星を石ころぐらいだと思ってるのだろう!!


ちなみに、ユリティーナ姫は さるぐつわをされているため、呻いているだけである。


そんなことより、

露天展望台に駆け上り、空を見上げるミレイユは、腰に差していた小刀を抜いた。

同じく、サラとエルノスティ国王は、もしもの場合に備えてミレイユの体を力強く掴む。


「わ・・わたしはいきます」

「おねーさま!!」


ミレイユは両手で小刀砲46cmを かたく握りしめ頭上にかかげた。




そして・・・・・

陸上戦艦ビックマウスから天に向かって、凄まじい炎が吹きあがった。

あたかも巨大な噴火でもあったかのように・・・

  

ズドドドドドドドド


ポワティエ平原は その炎の明るさによって赤く染め上がる。

遠く ヴィジャナル王国の王都チャイアからでも、この赤い炎が見えたという。


ミレイユの持てる最大魔力をあらん限り小刀にやどし、落下する小天体へと叩き込んだのである。

ミレイユは魔力を使い果たし、立つのもやっとの状態。

最大フルパワーの至上最大広範囲戦略兵器!!!


ミレイユ小刀46cm砲 VS 直径400mの小惑星


果たして勝負はいかに!?




-----------------------------------------------------------



ミレイユ小刀46cm砲の強力な炎と圧力が小惑星を焦がす。

だが! この時、悲劇が起きた。

小惑星の組成の一つである水素が、ミレイユの放った46cm砲の強烈な熱と圧力で、

核融合を発生させてしまった。


その時、ミレイユは見た!

巨大なキノコ雲を・・・・・

・・・・・そして、ミレイユの意識は永遠に失った。


その後・・・急激な重力変動が発生し、謎の作用により重力が増大!!

この惑星を周回する月が軌道をはずれ、母星たる大地に向かって落下を始めた。

そして この惑星は炎につつまれ・・・全ての生命は消滅した。   


ミレイユたちの戦いはこれからだ!!




--------------------  THE END ヾ(^Д^ヾ)











という白昼夢を見た。   夢オチ。

・・・・核融合(水爆)で重力変動するわけないよね!!



---------------------------------------------------------------



ミレイユの小刀46cm砲が 放出し空全体を赤く染まる。


・・・と同時に、ミレイユの体は吹き飛ばされるが、その後方に控えていたエルノスティ国王が、

ミレイユの体を支えきった。


「バックアップは俺にまかせな!!」

絶世の男の美女がミレイユに笑いかける!!


「あ・・・ありがとう」

始めて男に抱かれたミレイユ・・・・でも相手の男が男とは思えない。

・・・・というか男だと思っていないのである。



「全員! すぐにビックマウスに入って~ なにが起こるか分からない!」

サラは叫び、すかさずハッチに入り、その後 エルノスティ国王に抱えられながらミレイユもハッチの中に避難した。

全員が陸上戦艦ビックマウス内に避難をしたことを確認後 サラはすぐにハッチを厳重に閉めロックをかける。


サラは指揮室に入ると、パネルを操作し あらん限りの全ての防御装置を全開する。

魔道防御幕、防御磁場など ビックマウスのエネルギーをすべて防御関係に割り振った。


数秒後、ビックマウスを激しく揺する衝撃波が襲いかかる。



「きゃぁぁぁぁ」

ミレイユは思わず悲鳴をあげる。  じつに素直な反応である。


エレオノーラ王女は 手を口にいれ、悲鳴を上げるのを防いだ。

王族が悲鳴をあげるなど とんでもないことである。 

聖女皇帝を名のるミレイユとの大きな違いである。


ルナーリア王妃(仮)は楽し気な笑顔でエルノスティ国王に抱きつぎ悲鳴を上げている。

こちらの悲鳴は ジェットコースターに乗って喜々として喜ぶ悲鳴と同じタイプ!  実に楽しげである。


エルノスティ国王は 危機が迫ると生き生きする性分。

おもわず 雄叫びをあげそうになったのを なんとか口に手をいれて止めた。

国王が雄叫びなど とんでもないことである。

方向性は違うが やってることが 姉と同じである。  


ユリティーナ姫は あいかわらず さるぐつわをされているため、呻いているだけであった。

ちょっとかわいそうである。 涙目である!!


サラはパネルとディスプレイを見て、外部環境変化を気にしている。

ありえないのだが おねーさまが見た白昼夢の話を気にしていた。


・・・・・・放射能の検出なし!! だが・・・



ミレイユ小刀46cm砲の破壊力で、小惑星は破壊されたのだが、破片は地上におちるのである。

降り注ぐ鉄の塊、天は赤く染まり、細かいチリはこの星全体を覆う。


ポワティエ平原は 落下した破片により灼熱の地獄と化していた。

陸上戦艦ビックマウスは あるったけの冷却機能を使い、乗員の安全を保っているが、

外部は恐ろしいことになっているだろう。



バイクキシ隊は ヴィジャナル王国軍の後方に点在する補給物資集結地の襲撃を命じていた。

サラは何度も そのバイクキシ隊に連絡を取ろうとしても 通信が返ってこない。

まずい!! 全滅したかも・・・


「外は灼熱地獄だから・・・・やはり」

サラは ディスプレイに映る外部の景色を見た。


ポワティエ平原は真っ赤となり 燃え上がっていた。

地平線かなたまで真っ赤になっていたのである。


レオティーガー戦車の半分は 燃え上がり爆発炎上している。

のこり半分も故障していると通信が入ってきた。


後方にいる水陸両用補給車40台のうち 10台は吹き飛ばされたと連絡がはいった。

サラは 残り30台をブルジュに引き返すように指令するのである。


「敵さん やってくれましたね! 大損害ですよ」

サラは、メアのだしてくれたコーヒーを飲みながら感想述べた。

「しかし・・・・  この様子だと敵はもっと悲惨のはず・・・」



このポワティエ平原を覆う灼熱地獄が正常温度に戻るまで 12時間もかかることになった。

その後、陸上戦艦ビックマウス および レオティーガーの修理に あと数時間をついやすことになる。





西方遠征将軍タネリスは、降り注ぐ小惑星の破片を避けながら、逃げ切り

なんとか命は助かったが 残像兵力は わずか200人まで減っていた。


禁断魔法をつかい、ポワティエ平原を焼野原にした参謀職のユルエイルは行方不明である。

最後に目撃した兵士によると、小惑星の破片が落ちる中、ユルエイルは叫びながら敵へと突撃していったそうである。

失敗の責任を感じての 単独での敵陣切込みであったのだろうか!?


ヴィジャナル王国軍3万は事実上 ほぼ壊滅していた。


ぼろぼろな姿となり、タネリス将軍は わずか200人の兵で

西方大陸におけるヴィジャナル王国の根拠地となっていた城壁都市ポルセンに戻ってきた。



そして 、驚くべき事態となっていたのである。


ぼろぼろの姿となって城壁都市ポルセンの城門をくぐるタネリス将軍以下200名を、

城壁上から眺める二人の人物。


それは、ブルジュに滞在していたはずの ラファーエル王子とホールン伯であった。

「3万の兵が・・・全滅」

「女神の天罰に・・・・なんてことを!! すばやく和平を結ばないと我が国が滅亡してしまう」

迫りくる国家滅亡の危機に王子の気は焦るのであった。





城壁都市ポルセンは現在、ラファーエル王子 ホールン伯の二人によって 掌握されていたのである。

西方遠征将軍タネリスが不在のうちに、二人は密かに入城し都市の支配権を王子という身分を盾にして得たのであった。


これは メアたちの護衛によって、密かに二人を城壁都市ポルセンに送り込んだのである。

おそらく ミレイユの指示による作戦であった。


彼ら二人は洗脳により ミレイユを聖女と勘違いし!? 女神フレイエミアの信者となっている。

本人には自覚はないが 立派なスパイでありミレイユの操り人形のようなものであった。



そして 城壁都市ポルセンの公務室にて、

敗軍の将となったタネリス将軍は直立不動のまま、椅子に腰かけるラファーエル王子と対面する。

窓からの日差しが強いにもかかわらず公務室は、暗く静かであった。 






--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  人類は滅亡せず 最終回は回避されました! ということで まだ話は続きます!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ