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傍若無人なる至高の聖女  作者: 抹茶な紅茶
セル―カ王国の復興
46/93

突進の聖女・セルーカ同盟軍!


水陸両用戦車レオティーガーおよび 陸上戦艦ビックマウスの電磁砲が、轟音とともに火を噴く!!

ターゲットはヴィジャナル王国軍・巨人ゴーレム。


ズドドドドドォォォォォォ

電磁砲弾がマッハの速度で飛翔していく。



一方、ヴィジャナル王国軍は 聖女・セルーカ同盟軍からの反撃に対して すかさず防御態勢をとろうとしていた。

「魔導旅団! 魔法防御幕を展開せよ!!  あの程度の砲撃など跳ね返してしまえ!!」

西方遠征将軍タネリスは 余裕たっぷりに命じた!! 

 

ヴィジャナル王国では火砲と言えば火薬式砲弾であり、それ以外の砲弾があるなど思いもつかない。

タネリス将軍も一般的常識から 火薬式砲弾と思い込んでおり、この時点では深刻に考えていないのである。


火薬式砲弾程度で たやすく撃ち抜かれるほど魔導旅団の防御幕は もろくはない!!


巨人ゴーレムの突撃を 防いだからといっていい気になっている奴らに、我らの鉄壁防御を見せてやれ!!

魔法防御幕に絶対的自信を持つタネリス将軍は おもわず表情をゆるめるのであった。




魔導旅団2000名の魔術師たちは すかさず詠唱を唱え 魔方陣が次々と空中に浮かび上がる。

そして、その魔方陣から 音もなく青い霧の様なものが放出され 

ヴィジャナル王国軍の周囲を包むように取りまいていく。


やがて、その霧は輝きだし クリスタルのような硬質物質に変化した。

これが、ヴィジャナル王国軍を敵の砲弾から守る魔法防御幕である。

現在、王国軍の周りを青い硬質物質で取り巻き鉄壁の壁として存在している。

 

王国兵士にとって 信頼すべき、頼れる守り神的存在の偉大な魔術であった。


2000名の魔術師たちの魔力を結集した魔法防御幕の固さは 並みの固さではない!

あらゆる飛び道具 魔法を弾き、簡単には抜かれない。 

ヴィジャナル王国軍の強さを象徴するような魔術であった。


しかし それは火薬式砲弾に対しての 絶対なる自信と防御力にすぎないのである。 


ここに 未知なる兵器!!が勝負を挑もうとしていた。

マッハ2で飛来してくる電磁砲弾!!    


ついに激突!!!



スドトドドドーン 


ヴィジャナル王国軍の周囲では 電磁砲弾の破裂により巨大な火柱と炎が舞い上がる!

今まで経験したことないような轟音、そして地震のような揺れ!!

王国兵士たちの視界を真っ赤に照らし、生きたまま地獄の光景を見ているようであった。

へたりこみ腰をぬかす兵士、

または 恐れて逃げ出そうとしている兵士を 憲兵が捕えたり説得したりと ちょっとした混乱状態になっていた。



「恐れるな! 魔法防御幕は完璧である」

参謀のユルエイルは兵士たちの間を駆け抜け、叫びつづける!!

なんとか兵士たちの士気の低下を防がなくてはならない。

 

魔法防御幕の外部は 電磁砲弾によって穴だらけの地形と変わりはてていくが 王国兵士に被害は出ていない。

魔導旅団の防御幕が完全に 敵の砲撃を防いでいるのである。



タネリス将軍は、今まで経験したことがない爆発力と爆音を聞いた。

これは普通の火薬砲弾ではない!!   桁が違いすぎる!!

敵はどんな兵器を・・・・!?  予想を上回る凄まじい破壊力だ。


余裕で敵の砲撃を防げると思っていたが大間違いであった

この防御幕は どこまで耐えきれるのか!?


横を見ると 必死な形相となり、魔術を唱える魔導旅団の姿があった。

放出される魔力量も凄まじく、いずれ魔力不足により防御幕の消失が予感される。


これは かなりヤバイ!!

タネリス将軍の顔が歪み 元々の怖い顔がより怖さを増して、兵士たちに睨んでいるように見えたのであった。



次々と飛来してくる電磁砲弾の破壊力により、魔法防御幕の表面が吹き飛ばされていく。

一方、魔導旅団の魔術師たちは、防御幕の崩壊を防がねばならない!

魔法防御幕が 削られたのなら、削られた分だけ、厚みを増せばいいのだ!!

魔術師2000名たちは 詠唱をとなえ 魔力を次々と放出し防御幕の厚みをふやしていく。 


いわば・・・表で壁を刃物で削り、裏で壁に漆喰を縫ってるような感じである。



魔法防御幕の厚みを増やし続ける魔導旅団2000名の魔力 VS 防御幕をゴリゴリ削っていく電磁砲弾の弾数。

どちらが先に枯渇するのか!?

チキンレースとも言う!!



それゆえに 聖女・セルーカ同盟軍の 苛烈な攻撃は 一切ゆるめず砲撃を続けていた。


この様子を陸上戦艦ビックマウスの指揮室から見ているミレイユは、一言も発しない!!

チラリとサラの様子を見るだけであった。


エレオノーラ王女は不安げな目で サラを見ている。


そのサラは、深々とした椅子に腰をおろし、コーヒーを飲みながら 

余裕ありそうな顔つきでディスプレイを見ていた。

「敵もなかなかやるね! あんな魔法防御幕があるとは・・・!!」


その横では エルノスティ国王もおなじく 機嫌よさそうに好物のイチゴジュースを飲んでいる。

「敵の魔力と こちらの砲弾数!!  先に枯渇するのはどっちだ!?

俺は このチキンレースのようなドキドキ感が たまらない!」

じつに生き生きした目になっている国王であった。


それに対して・・・・

「勝てるの!?」

パウネリア侍女大臣は小さい声で心配そうに囁いたが、サラはニヤリと笑い答えた。

「もちろん 余裕で!」



実は・・・かなりの砲弾数の使用で、不安が出てきている。

サラもちょっと困った感じなのだが、とりあえず余裕な顔をだす。

本当に不足しだしたら、おねーさまの46cm小刀砲で、この平原ごと吹き飛ばすしかない!!



ゴクリ!!

なにか悪寒を感じるミレイユ。

もう一度、サラをチラリと見ると、ピースサインで返事してきた。

「???? 」 

ミレイユは頭を傾げる!! ラヴ&ピース!?




ポワティエ平原は燃えていた。

断続的な砲弾爆発によって 火の海のように燃え上がり地獄の様相となっている。


ヴィジャナル王国軍は、まったく身動きがとれない状態であった。

魔力を放出を続ける魔導旅団により 魔法防御幕内は安全を確保できるのだが、

その外は 人が生きることができない炎の地獄であった。 

絶対に外に出てはならない!!   動いてはならない!!



魔導旅団2000名の魔力枯渇は 時間の問題である。

枯渇によって魔法防御幕が崩壊した時は・・・・我々は地獄を体験することになるだろう!!

ここは なんとか手を打たないとまずい状況であった。

西方遠征将軍であるタネリスは、参謀たちとともに なんとか打開策を協議していた時!!


ドドドッドド~

いきなり凄まじい旋風が吹き荒れ始めたのであった。

さいわいにも、旋風は防御幕の外部で発生しており 内部には被害が出ていない。


しかし・・・・内部が安全だと考えていたのは甘かった。

この旋風は 凄まじい勢いで 魔法防御幕に叩きつけるように圧力をかけ 

まるでガラスの割れるような音が防御幕全体に鳴り響いていた


バリバリ パリ――ン


この旋風は別名、火災旋風!!


電磁砲弾の爆発により空気中の酸素が消費され そこへ外部から大量の空気が旋風となり流れ込む。

その上、その旋風に 高温の輻射熱も加わり魔法防御幕をゴリゴリ削っていく!!

 


「 まさか、このとんでもない旋風を作り上げるのが敵の狙いだったのか!!」

タネリス将軍は戦慄した!!



実は たまたま火災旋風が発生しただけで そんな作戦は無かったのです!・・・・

・・・・・戦場では 何がおこるか分からないってことですね!




この火災旋風が最後の引き金となり、一挙に魔法防御幕が崩壊した。

魔導旅団の魔術師たちの魔力不足も原因であったが、防御幕の崩壊速度に魔術が追い付けなかったのであった。


魔力が枯渇し 体が自由に動かせない魔術師も多数いる。

ここは もう安全ではないと分かっているが、もはや歩くことさえできない魔術師たち!!

その頭上から 防御幕が消滅したことによって、容赦のない電磁砲弾が降り注いだのである。


さいわいなことに 電磁砲弾のターゲットは魔術師ではなく 巨人ゴーレムである。


ドっドドドドドドド

電磁砲弾が 次々と巨人ゴーレムに命中していく。

防御幕が消滅してしまった以上、電磁砲弾に耐えれる装甲を巨人ゴーレムはもっていない。


巨人ゴーレムが たやすく簡単に炸裂、粉砕されていく。

まるで泥人形であるかのように・・・


しかし そんな巨人ゴーレムの中に闘志を燃やす者がいた。


その一体の巨人ゴーレムは 味方のゴーレム残骸に身を隠しつつ決死の突撃!


コロコロ転がりながらも、レオティーガーの車体前面にまで 巨人ゴーレムは接近、

そのレオティーガー車両を蹴り飛ばし、空高く投げ飛ばす快挙をやり遂げたのだが、

その瞬間、巨人ゴーレムは電磁砲の射撃により粉砕された。


この粉砕された巨人ゴーレムの操縦士は ほぼ無傷に脱出して 自陣に逃げ去ることができたようだ。

しかし、ビックマウスの指揮室からのディスプレイには この兵士の姿は映ってはいなかったのである。



「うっむむむ  敵もやるなぁ!」

エルノスティ国王は感心した!

「よし! あの敵の巨人ゴーレムに勲章を渡す!! 」


「でわ、あのゴーレムの残骸で記念碑をつくり、その記念碑に勲章をささげましょう」

サラは メアに指示して、破壊されたゴーレム残骸の回収を指示した。


「では ミレイユ聖女帝国として、ゴーレム十字賞をあの敵ゴーレムにささげることにします」

ミレイユも エルノスティ国王に同調するのであった。



巨人ゴーレムが壊滅し 魔導士たちの防御幕も消し去った今!

ヴィジャナル王国軍3万は 長射程兵器に対して無防備な状態、

つまり・・・聖女・セルーカ同盟軍の高火力車両部隊であるレオティーガー搭載の

電磁砲の的と化していた。


ヴィジャナル王国軍には火力部隊というべき、魔導士隊2000名、大砲30門、銃士隊3000名がいたが、

電磁砲の超射程距離に、かなうはずもなかった。

唯一、魔導士の何人かは、優秀であり、

魔弾の射程圏内に入っているが、はたしてどこまで通用するのか!?




引くべきか 突撃すべきか

西方遠征将軍であるタネリスは決断に迫られる。

だが、容易に決断できない!!

どちらも地獄なのは間違いないからである。



レオティーガー・ロンメア戦車隊39台が 電磁砲を乱射しながら 突撃し始めたのだ。

陸上戦艦ビックマウスの指揮室で サラは叫ぶ。

「敵に考えさせる余裕を与えず突撃だ!!」


「うむ」

エルノスティ国王はうなずく。


ミレイユは できるだけディスプレイから目を離す。

見たくない! 見たくない!  残酷なものは見たくない!!



ポワティエ平原に降り注ぐレオティーガー戦車の電磁砲の砲弾。

分速4発の速さで 39台の電磁砲弾が次々と放たれていく。


陸上戦艦ビックマウスからでは 敵陣地は炎と煙に覆われ様子をうかがうことができない。

指揮室のディスプレイは 白い煙しか映っていないのである。



ドドドドドドッドド


魔導士たちは魔力不足に陥っているため 効果的な魔法防御幕を再び形成できなかった。

兵士たちの頭上に容赦なく降り注ぐ電磁砲弾。


悲鳴と怒号、そして 煙と炎のため視界が効かない。

右往左往する兵士たち。   軍としての統率は崩壊しつつあった。


ヴィジャナル王国軍本営にて、立ち尽くす西方遠征将軍タネリス。

見た目が怖い顔のタネリスは、より怖い顔で、茫然としていた。

爆音と悲鳴が鳴り響き煙のため、まったく事態を把握できない。


「将軍! タネリス将軍! すぐに撤退しないと全滅してしまいます」

参謀のユルエイルは進言する。


「撤退だと!!」

タネリスの怖い顔が ユルエイルを睨む。


「しかし、通常の撤退だと壊滅は必至!  敵の有効射程距離にはいりこみすぎました!」


「ならば 前進だ、突撃だ!」

拳をにぎり、敵陣方向を睨む!

タネリスは腰の剣を抜き、突撃の号令をかけようとしたが、ユルエイルに静止された。


「禁断の秘術! 流星魔召喚を行います」


「流星魔召喚!?」

タネリス将軍は怪訝そうな顔・・・怖い顔をした。


「隕石を魔法召喚し、敵陣に叩き込みます。 隕石落下で敵が混乱した隙に撤退する! これなら なんとか撤退もできるでしょう」


「混乱!?  混乱どころではない!! 敵を全滅することができるのではないのか!! そんな魔術があるのなら・・・・」


「禁断の秘術なのです!!  何が起きるかわからないのです!! 兎に角、今は撤退し現有兵力の保持を優先してください」


「撤退だと!? うぬぬぬ! 」


「将軍! すぐに決断を!!」


「わかった! 撤退する! 兎に角!! すぐに召喚儀式をするのだ! 」


「はっ 将軍!」


だが ユルエイルは躊躇していた。

祖先からの言い伝え・・・・決して、なにがあろうとも この魔術を使ってはならない!

世界を滅ぼすかもしれない魔術だと・・・・




ユルエイルは思い出す。  10年ほど昔の思い出。


「なぜ! お前は禁書本を読んだ! 読んだ内容を忘れるのだ」

しかし、当時のユルエイルは父の言葉に反して 忘れるどころか、本の内容をメモにバッチリと書きこんだのであった。


忘れもしない! あの禁書本のあとがきに書かれていた言葉。


『 絶対にこの魔術を使うな! 大変なことになる! 人類がアチャ~の状態になる!

でも知ってしまったら使いたくなるのが人間である。 

だから絶対に使うな!

でも・・使うんだろ! 使うんだろ!!  

そして 人類滅亡だ!!   

ねぇねぇ どんな気持ち~


BY 人類滅亡を願う祖先   』



この時・・・ユルエイルは、魔術師として偉大であったという祖先をバカにした瞬間であった。

「・・・・・バカ!」





--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)  これが 噂のメテオストライク!!



2020年 謹賀新年

あけましてお年玉!!

今年もよろしくお年玉!!

あ~~お年玉!! お年玉!!


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